Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

なぜLacyはGBのライバルSEAに移籍したのか、そしてどうなるGBのRB

2017年03月19日 16時20分00秒 | NFL2017
Eddie LacyのSEA移籍が決まりました。筆者はちょっとしたショックで、正直なところまだ立ち直れていません。
 
Lacyは名門Alabama大Crimson Tideから2013年のドラフト2巡目(全体61番目)でGB入団しました。Crimson Tideの現役選手には、ざっと見ただけでもJulio JonesやDont'a Hightower、Marcell Dareus、Ha Ha Clinton-Dix、Amari Cooperがいますね(筆者の好みで選びました)。LegendにはあのBart Starrがいます。
 
さてLacyは入団1年目にRushingで1178ヤード、11TDを挙げ、Recievingでも257ヤードを得ています。All Proに選ばれただけでなく、その年のOffensive Rookie of The Yearも獲得しています。Aaron RodgersのパスにLacyのRushingが加わったことで、GBの攻撃力が数段高まった印象がありますね。体格を生かした(笑)Pass ProtectionもRodgersの大きな助けになったことは疑う余地はないでしょう。
 
2年目の2014年シーズンはさらに進化し、Rushingが1139ヤードで9TD、Recievingが427ヤードで4TDでした。Fantasy Pointでは218.00で、RBとしては6位の成績を残しています。その後、2015年シーズン前は、前シーズンにRBで1位のPointを挙げていたDeMarco Murrayの移籍など、いろいろな条件があって、RBとしては上位にランクされていました。
 
 
過去の記事を引っ張り出してみたところ、2015年のドラフトは1. Adrian Peterson、2. Marshawn Lynch、3. Jamaal Charles、4. Eddie Lacyの順番でした(WRを含む)。それくらい当時は評価されていたわけです。そして筆者はその年のエースRBとして1巡目指名をしたのです。
 
しかし、2016年シーズンはWeek02のSEA@GB戦で足首を故障して、そのまま欠場となったころから不振に陥ります。過去の記事を見ると、突然の欠場をしたり(どうもコーチに干されたらしい)、突然試合に出場して好成績を残したりと、筆者を悩ませます。もちろん、筆者のFantasyポイントなどLacyにしてみれば知ったこっちゃないのですが。
 
そのころからニュースで見かけるようになったのが「Lacy太りすぎ」ネタです。体重オーバーでコンディションが維持できていないことが話題となり、2015年シーズン終了後はチームからダイエットするよう指示を出されました。
 
そしてシェイプアップして臨んだ2016年シーズン。序盤はそこそこ好調でしたがWeek05に足首を故障。結局シーズンアウトとなりました。GBはLacyだけでなく、James Starksも自動車事故による脳震盪で出場がかなわなくなり、RBが不在となる異常事態学生時代にWRをしていたTy MontgomeryをRBにコンバートし、SEAを放出されたChristine Michaelを獲得するなどして、何とかやりくりました。
 
この後あたりでGBは悪夢の4連敗を喫しましたね。LacyをはじめとするRBの不在がチームの混乱を招いたことは否めません。こうなるとGBとしてはFAになったLacyを引き留めないだろうなと、うすうす感じていました。
 
そして、LacyをFantasy Draftの2巡目で指名していた筆者にとっても大打撃でした。2014年シーズン並みの活躍を期待して、隠し玉として指名したのですが、不振だった前年を大きく下回る成績に、大きな方向転換を迫られたことはこれまでお伝えしたとおりです。
 
そんなLacyが移籍したのはまさかのSEA。ここ数年のNFC Playoffにともに出場するライバルに移籍するとは想定外でした。2014年のあのNFC ChampionshipにもLacyは出場しており、73ヤードを走っています。そのSEAとの契約については、ビジネスですから仕方ないことなのですが、筆者的には残念です。
 
移籍した一つの理由は、HCのPete Carrollが寛容な態度を示したからと推測されます。CarrollはかつてBUFをお払い箱になりかけたMarshawn Lynchを再生させたという自信があるのでしょう。1年契約で300万ドルの保証付き1年555万ドルですから当たればもうけもの、だめでもThomas Rowlsもいるし。怪我が多いRowlsとLacyを併用できるのも魅力的でしょう。
 
2017年シーズンはレギュラーシーズン(RS)でSEAがGBで戦うことがもう決まっています(2016年シーズンでどちらも地区優勝だったので)。これで2014年シーズンから4シーズン連続ですね。LacyがLambeau Fieldに帰還したときにファンはどう迎えるのでしょうか。
 
さてこのほか、RBの大物二人の行方がまだ決まっていません。Adrian Peterson(AP)とJamaal Charlesです。

APは一時期SEAまたはOAKに行くのではという観測がありましたので、Lacyと契約したSEAが後退したとすれば、現状ではOAKが有力なのでしょうか。そしてOAKからはLatavius MurrayがMINと契約しています。もしAPがOAKと契約するとトレードした格好になりますね。これと別にOAKが地元出身のLynchに関心を示しているとのニュースもありましたが、これも良く分かりません(前回の記事のコメント欄を参照ください)
 
そしてCharlesはGBとの契約が噂されていましたが、これもどうなったかわかりません。噂はまだあるようですが、果たしてCharlesがGBにフィットするのか、そもそも2年連続でシーズン途中でアウトになったCharlesが働けるのか。このあたりは、表に出ないところでいろいろあるのでしょう。きっと。
 
GBもLacyが出た後のRB再編が急務のはず。上の大物を取ることが得策かわかりませんが、Montgomeryだけではいくら何でもコマ不足ですね。ドラフトとFAを絡めてRBを獲得するのでしょうが、少し不安が残っています。
 
 
 

WoodheadはBALで現役続行、Harvard卒でPro Bowl選出FBのJuszczykはSFへ

2017年03月12日 22時20分00秒 | NFL2017
いよいよNFLは2017年度に突入しました。これに伴い、今日のポストからSDは「LAC」に、LAは「LAR」に表記を変更します。LACは、NBAのLA Clippersみたいですね。ついこの間までNFL不毛の地だったLAに2チームができるなんて、ずいぶん急な展開です。
 
San Diegoは以前書いた通り、MLBとNFLしかチームがありませんでしたが、今回のLACの脱出により4大スポーツのチームはSan Diego Padresだけになってしまいました。球団創設以来、World Seriesで優勝がないPadresにかかる市民の期待はさらに重くなりそうです。
 
さて、そのLACというかSDに昨シーズンまで在籍していたDanny Woodheadが、BALに移籍することが決まったようです。
 
筆者はWoodheadのプレイぶりは結構気に入っており、毎年(といっても2年ですが)Fantasyの下位指名候補に入れています。しかし、筆者と同じ好みを持っている別のオーナーに2年とも先に指名されるという憂き目にあってきました。
 
WoodheadはNE時代からThird Downのシチュエーションで現れてFirst Downを獲得する、いわゆるThird Down Backとしての印象が強かったです。
 
2015年シーズンのWoodheadは大活躍で、RBとして11位の163.10pointを挙げていました。この年は98回のRun Attemptと106回のPass Targetを記録し、Rushingで336ヤード3TD、Recievingで755ヤード6TDという、WRだかRBだか良く分からない成績を残しています。
 
しかし2016年シーズンはWeek02でACLを断裂、シーズンエンドとなりました。2014年も腓骨を骨折しており、3試合でシーズンエンド。3年間で2回のシーズンエンドですから、32歳のベテラン選手としては現役続行できるか微妙でした。しかしBALと契約できたことで、一安心ですね。新天地で活躍してほしいものです。
 
そのBALにはRBではないけど、FBとして2016年シーズンに初めてPro Bowlに選ばれたKyle Juszczykがいるはず。なんとなく役割がかぶるかもと思ったのですが、JuszczykはSFに移籍することが本決まりだったようです。
 
Juszczykは、あのRyan Fitzpatrickと同じハーバード卒とのこと。Wikipediaさんによると現役のNFL選手にハーバード卒は4人しかいないようですから(Fitzpatrickもどうなるかわかりませんし)希少種ですね。
 
ポーランド系で綴りが独特のため、ユースチェックと読むのは米国人にも無理のようで、Wikipediaには「yooss-chek」と読み方が書いてありました。英語の自動日本語翻訳をするGoogleには難易度が高かったらしく、こんな表示になっていました。

Juszczykは SFの新HCのKyle ShanahanがFBを使うオフェンスを多用するため、白羽の矢が立った模様です。そして2016年シーズンにPro Bowl初めて選出された効果ですかね。年俸は4年で2100万ドルでFBではNFL史上最大の契約だそうです。
 
さて、それ以外のFA移籍で目立ったところをいくつか。
 
Terrelle PryorはWASに決まりました。無事CLEから脱出ですね。WARのWRであるDeSean JacksonがTBへPierre GarconがSFにそれぞれ出ていったため、穴を埋める格好となりました。エースレシーバーとなってKirk Cousinsの良きパートナーとなるのでしょうか。それともCousinsは出ていってしまうのでしょうか。

 
以前、「獲得は失敗」と書いたBrock OsweilerはHOUからドラフト権を付けてCLEにトレードされました。4年総額7200万ドルのうち3700万ドルは保証されている (signing bonusが1200万ドル + 2016 salaryが400万ドル + 2016 roster bonusが500万ドル + 2017 salaryが1600万ドル)のですが、HOUはCLEにそのうちの2017年分の給与1600万ドルの支払いを押し付け、その代わりに2018年のドラフト権(上から2番目)をも渡した格好です(ホントは2017年シーズンの6巡目と4巡目も交換していますが詳しくは略)。
 
これでHOUはOsweiler獲得の傷を最小化し、いよいよTony Romoの獲得に向かうのでしょうか。米国では「Osweilerのトレードの勝者と敗者」なんて記事が出てました。勝者にDeAndre Hopkins and Will Fullerがいる一方で、敗者に某チームの強力WRペアがいたのに少し笑いました。そのWRペアとはだれとだれかは記事をどうぞ。
 
最後にGBにMartellus Bennettが加入するようですね。2016年シーズンのGBの快進撃を支えたTE Jared Cookが再契約しない方針と聞いてがっかりでしたが、既にMicah Hydeの移籍が確定するなど不安が多いGBですが、ちょっとうれしいニュースでした。
 
これ以外にもいくつかFAネタはありますが、また面白い動きがあったら追記します。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

「いともたやすく行われるえげつない行為」にバスケの神が怒った?BogutとDurantが相次ぎ負傷

2017年03月08日 00時02分00秒 | NBA
今日もNBAネタ満開で行きます。
 
Cleveland Cavaliers(Cavs)のAndrew Bogutが左足脛骨を骨折しました。NFLファンの方には何のことかわからないかもしれませんが、少しだけNFLにも話をつなげますのでお付き合いくださいね。
 
Cavsは2016年のNBA Finalを制したディフェンディングチャンピオン。そしてBogutはそのFinalでCavsに敗れたGolden State Warriors(Warriors)にいて、2016-17シーズンからDallas Mavericksに移籍したのですが、シーズン途中で解雇。そして向かった先がCavsだったのです。怪我を負ったのはCavsでのデビュー戦でしたが、わずか58秒で終わったそうです。
 
実はこの話には前振りがあります。Warriorsには今シーズン、かつて得点王を4度も獲ったKevin Durantが加入していたのですが、そのDurantも2月末に左ひざ内側側副靭帯損傷、脛骨挫傷により無期限欠場となっていたのです。そもそもDurantをWarriorsに加入させるサラリーキャップスペースを空けるために、BogutはWarriorsから放出されています。結局、その二人ともが負傷により、新たに加入した前年Final出場チームから消えた(シーズンアウトの可能性も大)ということです。
 
もっと言うと、2015-16年シーズンのWarriors はシーズン最高勝率を残していました。Splash Brothersと呼ばれるStephen CurryとKlay Thompsonを中心とするチームはMichael JordanのいたChicago Bullsの記録を抜き、73勝9敗でレギュラーシーズンを終えました。前シーズンに引き続きCavsとの対戦となったFinalでも圧倒的有利を伝えられており、3勝1敗までCavsを追い詰めたときには、Warriorsの2連覇を疑う余地もありませんでした。
 
ところがまさかの3連敗をしてチャンピオンを逃しました。5戦目にBogutが左ひざの怪我を負い、そのまま最終戦まで欠場したことも敗戦の理由のひとつでした。
 
しかし前年悔しい思いをしたからと言って、そこにDurantを連れてくるのは反則ですね。Durantも、NBA入りしてから在籍していたOklahoma City Thunder(1年目はSeattle Supersonicsでしたが移転してチーム名が変わりました)を優勝に導くのではなく、優勝に近いところにいるWarriorsに移籍するという安易な道を選んだわけですから、ほかのチームのファンやOklahoma City市民から非難されても仕方ないでしょう。
 
この移籍はNFLで例えるなら、パーフェクトシーズンを目指して負けた2008年のNEが、翌シーズンにちょっとありえない有力選手を連れてきたようなものだと思ってください(ごめんなさい、いい選手のたとえがないありませんでした)。Bogutの話までたとえるならNEから押し出された選手が別のチームを経由してNYGに入ったということですね。そして二人とも怪我を負ってほぼシーズンアウトになったというのが今日現在です。とても分かりずらいたとえになっていますね。
 
何でこんなことが起こったかというと、背景にはNBAのサラリーキャップの急拡大という事情があります。金額は2016-17年シーズンは9414.3万ドル。2015-16年シーズン が7000万ですから1.35倍にも及ぶ劇的なアップです。
 
2017年シーズンのNFLサラリーキャップが1億6700万ドル(約189億8500万円)で2016年シーズンの1億5527万ドル(約176億5700万円)から1200万ドル(13億6400万円)も上昇しているじゃないという人がいるかもしれません。しかし拡大率は10%にも至りません。総額はNFLが勝っていますが、しかしチームのRosterがNBAは15人でNFLの53人の3分の1以下です。選手がもらえる金額はNBAのほうがおいしいというわけです。
 
そこにもってきて前年比で1.35倍のサラリーキャップ拡大ですから、選手の年俸がちょっと増えても(一人くらい大物をとっても)なんとか賄えます。Durantほどの実績を持つ選手が前々シーズンのチャンピオンで、前年もFinal敗戦のWarriorsに移籍できたのはこうした事情があってのことです。NFLはやはりサラリーキャップがきついように見えますね。
 
そしてもう一つ、重要なのはNBAではここ数年Finalに出場できるチームが偏っているのです。なにせ東地区はReBronが6年連続Final出場(Miami Heatで4年、Cavsで2年)。これに対して西地区はWarriorsの2連覇の前は、Sun Antonio Spursが2年連続出場で、その前がやっとDurant在籍当時のThunderです。
 
つまり過去5シーズンでFinalに出場したチームは5チームしかいないことなります。そして今季も東はCavsで西は本命Warriorsの対抗SupersによるFinalになりそうな雰囲気です。だったらこのどこかに行ってFinal出場を目指す選択肢もあり得ます。
 
こうして一部の選手は、残り少ない現役のうちにチャンピオンリングを手に入れるため有力チームへの移籍を希望するようになりました。前シーズンはSupersに、今シーズンはWarriorsにほぼ最低額で契約を交わしたDavid Westなんて選手もいます。そこにサラリーキャップスペースの拡大があるわけですから、有力チームはさらにチームの補強が容易になります。
 
こうした選手やチームのふるまいを筆者は、ジョジョの奇妙な冒険第7部(スティールボールラン)のスタンドの名を借りて「いともたやすく行われるえげつない行為」と呼んでいます。一文の中に「行」の字が2回出てくるところに、ジャンプスクエア編集部の詰めの甘さを感じないわけではありませんが、まあそれはともかく要はリング乞食的な行為ですね。
 
ということもあって筆者は、今回のDurantとGogadが続けざまにけがを負ったのは、バスケットの神(もちろんJordanのことではなく)による怒りの鉄槌ではないかと考えています。チームの実力が平準化して、それぞれの地区でどこがFinal出場になるか皆目見当がつかない状況がリーグが楽しくなるための鉄則ですが、それと逆行している動きがちょっと目についていました。
 
そういう意味でいうと、筆者としてはCavesとWarriorsを倒してFinalに進もうとするチームの奮闘に期待したいところです。怪我を負ったBogutとDurantには同情しますが、リーグが面白くなるという意味では肯定的にとらえています
 

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NFLが9日に新年度に突入、主力級にFA選手が多いGBには試練のシーズンオフか

2017年03月05日 19時25分00秒 | NFL2016
LeBron JamesがBill Belichickを殺しかけた(LeBron James Nearly KILLS Bill Belichick)というニュースが流れました。
 
 
これは北Ohaio出身のLeBronが2016年シーズンのNFLで最低勝率だったCleaveland Brownsの恨みを晴らそうとしたわけではもちろんなく、Boston Certicsの観戦でゴールポスト裏最前列にいたBelichickに、ディフェンスをした勢いでLeBronが激突しそうになったというお話ですね。確かに体重113㎏のLeBronが頭から突っ込んできたら、Belichickと言えども無事ではすみません
 
そういえば2016年シーズンにDENのdefensive coordinatorであるWade Phillipsが、サイドライン近くでSDのRB Melvin Gordonと激突し病院送りにされた事件もありましたね。Gordonは97㎏ですが結構なスピードが出ており、Phillipsはカートに乗って退場しました。Phillipsはその後の試合で無事復帰しましたが、高齢なHCがリアルアスリートの選手との衝突でコーチ寿命を縮めることのないよう気をつけてほしいものです。
 
さて今週末は米国でNFL Scouting Combineだそうで、Washinton大学のWR John Ross IIIが40ヤード走で4.22秒という記録を出したことがニュースにいます。これまでの記録は、Rondel Menendez(1999年)とChris Johnson(2008年)が出した、4.24秒。2016年のWRで最速が現HOUのWill Fullerで4.32秒だったとのことなので、スピードという点では非常に期待できます。
 
 
NFLの2016年度ももうじき終わり、米国東部時間で2017年3月9日午後4時から2017年度が始まります。FA選手の契約はこの年度切り替わりの直後にバタバタと正式発表になり、それを受けてほかの選手の去就が決まっていきます。そしてDraftが日本のゴールデンウィーク直前にあるってスケジュールですね。
 
昨日、新宿に出る用事があった筆者は、紀伊国屋書店本店の洋書コーナーに行き、Lindy's SPORTSのドラフト展望を買ってきました。ドラフト有望選手の一覧だけでなく、各チームの2016年シーズンの反省およびDraftの補強点がまとまっているのでとても参考になります。
 
年度替わりの時期はNFLファンには、未来を考えられる一番楽しい時期ですね。残念ながらチームを去る選手もいますが、その分を新人で補うなどの話も出てきます。MLBやNBAに比べて選手寿命が短いだけに、新人が活躍できるチャンスも大きいですね。
 
この中の解説や、ネット上のこの記事などを見てとても心配になるのは、GBの主力級選手にFA選手が多いこと。筆者がGBの試合をよく見ているせいかもしれませんが、主なところだけでも、Julius PeppersからT.J. Lang、Nick Perry、Jared Cook、Eddie Lacy、JC Tretter、Micah Hydeまで無制限フリーエージェントだらけです。
 
特に筆者が2シーズンともFantasyチームに抱え、2016年シーズンの復活を期待し裏切られたLacyには複雑な思いがあります。さすがに2年連続の不振では来季のFantasyドラフトでは上位では指名できません
 
そしてGB自身もLacyの去就を含めて、来シーズンのエースRBをどうするかという問題に直面しています。今日見た記事では、なんとこんな展開が予想されていました。
 
Lacyが某チームに出て代わりにGBが雇う選手がちょっと予想外でした。これは米ライターの「Dream」とのことなので話半分で受け止めたほうがよさそうですが、どんなDreamなのかはぜひ本文でお読みください。
 
2016年シーズン終盤に怪我人が相次ぎ、ATLとのNFC Champion Ship前半で力尽きたGB。試練のシーズンオフを乗り切り、戦力を維持したまま秋を迎えられるか、心配な日々が続きそうです。

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結局Gronkowski一択なのか、TE受難時代の最適な指名順位を考えてみた

2017年03月01日 23時10分00秒 | NFL2016
前回は、2016年シーズンのポジション別Fantasy Pointを分析したDEF編RB編TE編K編QB編WR編を受けて、ポジション横断的な分析をしてみました。ここではWRの成績が非常に悪く、RBとの差が着いていたことがわかりました。あくまでシーズンが終わった後の後付けなのではありますが、2017年シーズンの傾向を予測する上で重要なのであえて書いています。
 
さて2016年シーズン二つ目の課題であった、TEの成績が非常に悪かった話を考えてみましょう。前回は2015年シーズンと2016年シーズンの比較をしましたが、ちょっとこれだけではTEの傾向が理解できないため、2011年からの6年間で調べてみました。
 
最初は上位25人のグラフを書いていたのですが、見づらくなったので上位10人だけにしました。もう一つ言うと、10位以下は雨後の筍で、グラフにしても面白くなかったんです。
 
 
グラフはこの通り。まず一番最初に気付いていただきたいのが赤線で描いた2016年のTEの成績の悪さ。ここ6シーズンで最悪なのが一目瞭然ですね。
 
面白いのは上から7番目の成績を残した選手の成績がどのシーズンも近いこと。6年間で108.90~120.90と12pointに収まりました。つまり、TEは成績が上から7番目の選手だと1試合当たり6.75~7.5ポイントくらいを稼ぐと考えればいいわけです。筆者がTEがその週に10point稼ぐとチームが安定するといつも書いているのは、こうしたところからもわかっていただけるかと。
 
そして2011年と2013年に200pointを超えたTEがいます。2011年の方はご存知のあのお方(Rob Gronkowski、240.90point)ですね。そして2013年の方はというと、今も現役のあの人(Jimmy Graham、217.50point )ですね。2011年のGronkowskiはQBを含むpointランキングで15位に入っていたのですから、その凄まじさが分かります。
 
しかしグラフをよく見ると、TEが年間で160pointつまり1試合当たり10pointを超えたのは6例しかありません。3回のGronkowski、2回のGrahamともう一人は誰でしょう。ヒントは2013年。
 
答えはVernon Davisですね。(この行だけ文字と背景を同じ色にしましたので、答えを知りたい方は該当部分をマウスでドラッグしてください)
 
こうなると2016年ドラフトもそうですが、GronkowskiはWR上位と同じ扱いにして、ドラフト1巡目で選ぶのが妥当と考えられます。もちろん指名できればですが。ただ1巡目のWRやRBの上位と比較するとどうなのかという疑問もあります。NFL.comのドラフト前人気でも全体9位というのは、そういう順位なんです。
 
しかし前にも言った通り、Gronkowskiは怪我が怖い。2015年、2014年、2011年は爆発しましたが、そうでないとドラフト1巡目としてはいただけない成績です。これは大きなリスクであり、悩みますねえ。
 
そして、GrahamはSEAに移籍以降は人並みのTEになってしまいました。こればかりはQBとの相性やチームの攻撃スタイルに影響を受けているので成績不振とは言えませんが、有力な
Gronkowskiの対抗馬だっただけに惜しい気がします。
 
ここでちょっとした表を作ってみました。
1位 TEでPointが1位だった選手 2-10位の平均 差分
2016 138.00 Travis Kelce 114.53 23.47
2015 183.60 Rob Gronkowski 131.02 52.58
2014 184.40 Rob Gronkowski 127.02 57.38
2013 217.50 Jimmy Graham 129.18 88.32
2012 152.20 Jimmy Graham 119.80 32.40
2011 240.90 Rob Gronkowski 129.11 111.79
 
1位の成績を挙げたTEのpointと、2位から10位までのポイントを挙げたTEの平均pointの差です。2011年はその差が111.79ですから、1試合にして平均7ポイントの差がほかのTEと開いていた計算になります。 
 
TEは必ず1試合に一人が先発しないといけないポジションですからこの差は大きいですね。もちろんほかのポジションの選手の成績との兼ね合いもありますが、これだけ1ポジションで差がつくと、この年にGronkowskiを指名できていたFantasyオーナーはウハウハだったことでしょう。これは2013年シーズンにGrahamを得ていたオーナーにも同じことが言えます(年間88.32ポイントなので1試合にして5.5pointの差)。
 
とすると、大きな賭けではありますが、Gronkowskiを1巡目で指名して後は怪我をしないよう神に祈るという戦略は大いにありでしょう。Tom Bradyはまだ衰えそうにないし。
 
そこで考えたいのは、Gronkowskiが1巡目に指名されてしまった後の対抗馬となる存在です。2015年シーズンのグラフを見るとGronkowskiだけでなく、Gary Barnidge(158.3point)、Jordan Reed(157.2point) 、Greg Olsen(150.4point) 、Delanie Walker(148.4point)も好成績を残しており、さらなる成績の伸び(つまりは年間200pointくらい)を期待できていました。
 
それなのにどの選手も成績を下げていたのではいけません。なにせTEのpoint上位10人の平均値116.88は、RBのpoint上位11~20位(上位1~10位ではありませんので念のため)の平均値166.14よりも低いだけでなく、WRのpoint上位11~20位までの平均値141.29も下回っています。Gronkowski以外のTEを上位で指名するのは今年の成績を見る限りは損だったということです。そして肝心のGronkowskiまでが怪我ではTEの成績は伸びない訳です。
 
WRの成績が急落したことと同様、2016年シーズンのFantasy Pointに起こった大きな変化が影響しているのかもしれません。TEの扱いは2017年ドラフトの大きなテーマになりそうです。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

フッター

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AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
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CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
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IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス