Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

1巡目に指名された5人のQBたち、誰が成功するかを2012年のドラフトから考える

2018年05月01日 14時50分00秒 | NFL2018

先週末は2018年ドラフト会議でしたね。筆者は、初日は仕事のため自宅で夜にタイムシフト視聴(DAZN)、 2日目は都内某所で仲間とリアルタイム視聴、3日目は自宅でDAZNで流し見(緩く見て終わり)をしていました。

昨年もここにも書きましたが、DAZNは4月末までの期間限定とはいえ、タイムシフト視聴が可能な状態でNFLのドラフトを中継してくれるので、大変役立っています(今シーズンもNFL Gamepassでもドラフトをリアルタイム中継していましたが、タイムシフトが可能だったかどうかは確認していません)。

GBはCBを1巡目2巡目で2連発指名していました。GBはここ数年DBの上位指名が続いています。ずっと補強ポイントが変わらないというのは、選手の育成などどこかに間違いがあるのかもしれません。

例えば、筆者がJerseyを持っているHa Ha Clinton-Dixは「伸び悩んでいる」という評価のようで微妙な感じですね。以下、各選手の評価は省略しますが、今回獲得した Jaire AlexanderとJosh Jacksonはどちらも評判は良く、評価できるドラフトだったように感じております。

さて、GBに限らず各チームのドラフト評価は各チームの熱心なファンの皆様のブログにお任せして、筆者はQBに限りいくつかの感想を述べます。
 
2018年は1巡目にQBが5人も指名されましたね。表にまとめてみました。
 
名前、出身大学 チーム 順位
Baker Mayfield、Oklahoma CLE 1巡目、全体1位
Sam Darnold、USC NYJ 1巡目、全体3位
Josh Allen、Wyoming BUF 1巡目、全体7位
Josh Rosen、UCLA ARI 1巡目、全体10位
Lamar Jackson、Louisville BAL 1巡目、全体32位
Mason Rudolph、Oklahoma State PIT 3巡目、全体76位
Kyle Lauletta、Richmond NYG 4巡目、全体108位
Mike White、Western Kentucky DAL 5巡目、全体171位
Luke Falk、Washington St. TEB 6巡目、全体199位
Tanner Lee、Nebraska JAC 6巡目、全体203位
Danny Etling、LSU NE 7巡目、全体219位
Alex McGough、Florida International SEA 7巡目、全体220位
Logan Woodside、Toledo CIN 7巡目、全体249位

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mayfield、Darnold、Allen、Rosenという今シーズンのドラフト上位QB四天王は、CLE、NYJ、BUF、ARIに落ち着きました。どのチームもフランチャイズQBを必要としており、BUFとARIはTrade UPを仕掛けて念願のQBを獲得しました。このあたり、一物一価のオークションを見ているようですね。

1位指名権を持っていたCLEは、本当にMayfieldでよかったのでしょうかねえ。4位指名権も持っていたわけですから、1位ではRBのSaquon Barkleyを指名しておき、4位で4人のうち残った2人のどちらかを指名するという選択でもよかったように思うのですが、それは素人の見方なんでしょうね、きっと。

この余波で、Eli Manningの後釜指名を考えていたはずのNYGは、1位から漏れてきたBarkleyを2位で指名しました。その後、NYGは4巡目でQBのKyle Laulettaをしたわけですが、この判断がどうなるかにも興味があります。

1巡目RBで4巡目QBを指名といえば、2016年ドラフトのDALを思い出します。この年のDALは大躍進を遂げたわけで、その再現はなるのでしょうか。その時の開幕直前までエースQBだったTonny Romo(プレシーズンゲームで大けが)のように、Eliが新人QBに引導を渡されるのかも見守っていきましょう。

さて、QB指名の後に筆者が何度か引き合いに出してきた、2012年ドラフトで指名されたQBですが、昨シーズンも波瀾万丈でしたね。なんといってもNick FolesのSuper Bowl制覇が下剋上的な展開でした。

Folesは2年目こそPHIのエースQBの座を得ますが、怪我などもありSTL(現LAR)にトレードされ、KCを経て、2017年シーズンはCarson Wentzの控えとして古巣に戻っていました。

そのWentzが、シーズン終盤にFolesが在籍経験のあるLAR戦でシーズン絶望の怪我を負い(この表現に他意はありませんけど)、代わりに先発となったFolesがそのままチームをSuper Bowl勝利に導くという展開でした。

下の表を見ての通り、Folesは2012年指名のQBでは全体88位で、QBとしては7番目でした。もう一人、同期のQBでSuper Bowlに勝っているのは、Russell Wilson(全体75位)なわけですから、入団前の評判とNFL入り後の実績(と成果)については、必ずしもリンクしていないことになります。

名前 チーム 指名 遍歴 2017シーズン以降
Andrew Luck IND 1巡目、全体1位 IND 肩の故障により出場なし
Robert Griffin III WAS 1巡目、全体2位 WAS→CLE 2017年5月にCLEから解雇。2018年4月BALと契約
Ryan Tannehill MIA 1巡目、全体8位 MIA ひざ手術により出場なし
Brandon Weeden CLE 1巡目、全体22位 CLE→DAL→HOU 2017年10月にTENと契約するも出場はなし。2018年3月HOUと契約
Brock Osweiler DEN 2巡目、全体57位 DEN→HOU 2017年3月にCLEへトレードされるも解雇。同年9月にDENと契約し6試合に出場、2018年3月MIAと契約
Russell Wilson SEA 3巡目、全体75位 SEA 全16試合先発するも、入団以来続いたPlayoff出場を逃す
Nick Foles PHI 3巡目、全体88位 PHI→STL(LA)→KC 2017年3月にPHIと契約。Carson Wentz負傷に伴い先発QBに昇格。そのままSuper Bowl LIIを制しMVPを獲得
Kirk Cousins WAS 4巡目、全体102位 WAS 2018年3月MINと契約
Ryan Lindley ARI 6巡目、全体185位 ARI→SD*→ARI→NE*→IND→FA 2016年1月以降、NFLチームと契約なし
B.J. Coleman GB 7巡目、全体243位 GB→FA 2013年9月以降、NFLチームと契約なし
Chandler Harnish IND 7巡目、全体253位 IND→MIN→ARI*→FA 2015年8月以降、NFLチームと契約なし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年は2012年ドラフト指名のQBの多くにとっては厳しいシーズンでした。Andrew LuckとRyan Tannehillは怪我の影響で1試合も出られず、CLEに行ったRG IIIも結局出場することなく解雇(そのあとBALと契約したのも驚きですが)。

このブログで何かとネタにしてきたBrock Osweilerは古巣のDENに戻り数試合に先発するも首脳陣の信頼を得るには至らず、結局MIAに行きました。この後、同期のTannehillとレギュラーQBの座をかけた戦いを繰り広げるようです。

移籍濃厚のQBとして注目を集めたKirk Cousinsは、ついにWASに開放してもらい、MINに移籍できました。代わりにWASの先発QBとなるのはAlex Smithなわけですが、後釜が決まるまで出られないCousinsの状況を見て、「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の鋼田一豊大の鉄塔のエピソードを思い出したのは筆者だけでしょうか。MINは昨シーズン、あのCase Keenumであそこまで勝ち進んだわけですから、Cousins獲得でさらなる飛躍を狙うということですかね。

6年前の結果を引っ張り出して強引にまとめると、ドラフト直後の現時点で、誰が成功するかなんてわからないということですね。そういう意味では今回のタイトルはものすごい「釣り」のような気がしますが、その評価は数年後のドラフトのときにでも考えましょう。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

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