Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

増刷とオードリーの週刊文春登場を寿ぐ、「NFL倶楽部」書籍版を2倍楽しむ~完結編

2018年02月11日 21時30分00秒 | NFL2017

今朝、最新のNFL倶楽部(Super Bowl LII編)を見たところ、書籍「オードリーのNFL倶楽部」の増刷が決まったと言っていました。筆者が以前指摘した誤りは、2刷時点で修正し反映されているのか気になるところです。

ちょっと古くなりますが、発売日直後の週刊文春の長寿コーナー「阿川佐和子のこの人に会いたい」にオードリーが出ていましたね。さすが書籍の版元だけあって、宣伝には貪欲ですね。

もちろん一般の方々に向けて、2月5日のSuper Bowl LIIを天下の週刊文春を使って告知したわけですから、日本のフットボール業界にとって、価値があるといってよいでしょう。折角なので、週刊文春の当該記事の写真だけ貼っておきます。

これまで筆者はこの書籍内のプレイ解説「若林の熱視線」に乗っかって、そのプレイがいつどこのものか、そしてそれをGame Passで観ようとしたら何分何秒に合わせればよいかをまとめた記事を2本書いてきました。

今回はその完結編として、残りの9本をまとめます。最後の9本もなかなか手ごたえがありました。

先に一カ所あったエラーの指摘から。25話目の写真(A)ですが、本来「D.ワトソン」と書くべきHOUのQBが「R.ウィルソンに」なっていました。146ページの写真に引きずられたミスだとは思いますが、どっかのタイミングで直しておいてください。

 
 書籍からわかるファクト実際の試合
  選手名 時間帯 状況と結果 スタジアム MC 推測 試合日 Week 結果 Game Pass 備考
19 Tom Brady、Rob Gronkowski(NE)、相手チームは判別不能 3Qだが時間帯は不明 残り17ヤード(画面では16ヤード)でBradyからGronkowskiのパスが通りTD Gillette Stadium 尾崎 2015年シーズンの DIVISIONAL 2016/1/16 Playoff Divisional KC 20 - NE 27 1:21:47 カメラが引き気味なので、写真からは相手チームがどこかわからない。解説に森清之さんがいることから、Playoffではないかと推測。ゲーム履歴から3Qの8:24のプレイであると判明
20 Aqib Talib(DEN)、Matt Prater (DET)、ただし後者はJersey Numberのみ 2Q 1:03 DEN 7 - DET 6で、DETがPoint after TDでKickを試みるがブロック Ford Field 尾崎 2015年のDEN@DET 2015/9/27 Week3 DEN 24 -DET 12 0:57:05 Matt Praterは2014年シーズン開幕時はDENの先発Kだったが、シーズン途中に解雇。同シーズン途中からDETに在籍
21 Russell Wilson 、Jimmy Graham(SEA)、Trey Flowers(NE) 4Q 12:55 SEA陣37ヤード付近からパスで19ヤード獲得 Gillette Stadium 2016年のSEA@NE 2016/11/13 Week10 SEA 31 - NE 24 1:43:49 NFL 2016カラー写真名鑑のNEのスケジュール欄に誤り
22 Devontae Booker、Matt Paradis(DEN)、Brian Cushing(HOU)、表記はJersey Numberのみ 2Q 6:53 DEN陣45ヤードの1st&10でBookerがゲイン Sports Authority Field at Mile High 2016年のHOU@DEN 2016/10/24 Week7 HOU 9 - DEN 27 0:47:59 このRussingで12ヤード獲得。この試合のHOUのQBは前年までDENにいたBrock Osweiler。つまり凱旋試合でした
23 Kyler Fackrell (GB)、Eli Manning、Bobby Hurt(NYG) 2Q 1:24 NYG陣40ヤード付近からの攻撃でManningがFackrell にSackされFumbleしてTO Lambou Filed(地面のGBマーク) 2016年のNYG@GB 2016/10/9 Week5 NYG 16 - GB 23 1:05:28 このシーズンはNYG@GBは2試合あるが、ここで述べているのはRSの試合。SackしたのはNYG陣39ヤードからの攻撃。Fumbleしたボールを拾ったのはKenny Clark
24 Jameis Winston 、Gosder Cherilus(TB)、David Irving(DAL)、CherilusはJersey Numberのみ 4Q 11:59 TB陣22ヤード、3rd&14からのWinstonのパスがINTされてTO AT&T Stadium 2016年のTB@DAL 2016/12/18 Week15 TB 20 - DAL 26 1:29:14 INTしたのはJeff Heath、ターゲットはAdam Humphries
25 Deshaun Watson(HOU)、Kevin Pierre-Louis(KC) 4Q 7:54 得点はKC 32 - HOU 20でHOU陣内31ヤード、3rd&4。Watsonがパスを投げられずSackされる NRG Stadium 久野 2017年のKC@HOU 2017/10/8 Week5 KC 42 - HOU 34 2:00:14 書籍162ページの写真でHOUのQBを「R.ウィルソン」とするミス。SackしたのはJustin Houston
26 Amari Cooper、Derek Carr(OAK)、Ron Parker、Eric Murray(KC) 1Q 0:49 敵陣46ヤードでCarrからCooperにパスが通ってTD Oakland Coliseum 久野 2017年のKC@OAK 2017/10/19 Week7 KC 30 - OAK 31  0:28:04 AC/DCがこの試合は猛威を振るう
27 Todd Gurley、Sammy Watkins(LAR)、Dante Johnson(SF) 3Q 1:02 2nd& Goalで1ヤード、そのあと続けて3rd&GoalでTD Levi's Stadium 久野 2017年のLAR@SF 2017/9/21 Week3 LAR 41 - SF 39 1:41:59 2nd down時にGurleyを止めたのはDeForest Buckner。続けてみると、確かに2ndと3rdは同じフォーメーション

全27話のうち一番情報量が少なかったのが19話。なにせBradyがRob Gronkowskiに3Qに17ヤードのTDパスを通したことしか書いてありません。相手チーム名も書いていないし写真が引き気味なので、特定が難しいのです。ただ尾崎アナのセリフがあるので、表記が誤っていなければ2015年シーズンということになりますね。

写真をよくを見るとゴールエリア内のデザインから、Gillette Stadiumであることが確認できました。そしてゲスト解説の森清之さんが「レギュラーシーズン中」と発言しているのでなんとなく想像が付きました。そう2015年シーズンのPlayoffではないかと。この年NEはPlayoffを地元で戦ったのはKC戦だけですから、ここではないかとあたりを付け、実際に確認できました。試合は、Playoff DivisionalのKC@NEだったわけです。

それ以外はだいたい選手名やJersey Numberなどから推測でました。2017年シーズンのもの(最後の3試合)はまだテレビで視聴した記憶が残っていましたので特定も容易でした。

今回筆者は、書籍「オードリーのNFL倶楽部」の内容をまず整理して、マッチアップを推測して、試合経過が書かれている米国サイトで照らし合わせました。選手の背番号はベースボールマガジン社のカラー写真名鑑が重宝しましたね。そういう意味では筆者がいつも使っているサイトやムックを総動員した格好です。こうして試合日(Week)と年号を確認出来ればGame Passの作業は単純です。

書籍を読んでから動画を見ておさらいすると、プレイの理解も進みます。ぜひ全話を読みながら、Game Passの動画と突き合わせてください。

あと最後にミスの訂正を。文芸春秋社の間違いをいろいろ突いた身としては、自身にも厳しくないといけません。

誤りは、2018年シーズンの対戦相手難易度を書いた記事にありました。表や計算結果に誤りはなかったのですが、目視で発見した「対戦相手難易度が一番低いチーム」を見付け損ないました。2018年シーズンの難易度が一番低いのはHOUです(TENが二番目に低いのも見落としてました)。修正箇所は本文に打消し線をつけた状態で修正しましたのでご確認ください。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

 

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス
 

シーズン予想クイズの優勝者が決定、激戦を制し初代優勝者の称号を得たのは

2018年02月10日 22時40分00秒 | NFL2017
Super Bowl LIIも終わったことですし、シーズン予想クイズの結果を集計しましょうかね。
もしかしたら複数の方がが同じ得点で並ぶかもなんて思っていましたが、見事に一人だけ最高得点となった方がいましたので、初めての優勝者に決まりました。さっそく表をご覧いただきましょう(赤字が的中で1点、青字は0.5点。ただしSuper Bowlは赤字が2点で青字が1点です)。
 
ニックネーム得点応援AFC東AFC北AFC南AFC西AFC WildCardAFC ChampNFC東NFC北NFC南NFC西NFC WildCardNFC Champ勝者敗者
ど*******4.5SFNEPITHOUOAKINDDENNEOAKDALDETTBSEAGBATLDALTBNEDAL
ま*******5.5SFMIAPITHOUKCNEOAKNEKCPHIGBNOSFDALSEADALSFSFKC
R*******8.0LARNEPITTENKCHOUOAKNEPITNYGGBATLLARNYGSEANYGLARLARNE
G**(修正)4.5WASNECININDKCBUFDENNEKCDALGBATLARIWASSEADALGBKCGB
D*******4.0SEANEPITHOUOAKTENKCPITOAKNYGGBATLSEATBARIGBSEASEAPIT
B*******5.5DENNEPITTENDENKCOAKNEDEN NYGGBNOSEADALLARDALSEADENSEA
m*******5.0NYJNEPITTENKCHOULACNEKCNYGGBATLSEATBARIATLSEAATLKC
s*******5.0DENNEPITTENDENHOUOAKNEDENDALGBNOARITBLARGBARIGBNE
A*******4.0ATLMIACINTENKCHOUINDTENKCPHIDETATLARICARTBATLTBATLTB
c*******6.5GBNEPITTENOAKDENKCNETENNYGGBNOARIPHICARNYGGBGBTEN
ま*******6.5GBNEPITTENOAKINDKCNEOAKDALGBATLSEADETARIGBSEAGBNE
フ*******5.5ATLNEPITTENOAKDENKCNEOAKDALGBATLSEANYGCARDALATLATLOAK
A*******7.0GBNEPITTENOAKHOUINDNEPITDALGBATLSEANYGCARGBATLGBNE
F*******3.5OAKNEBALTENOAKPITDENNEOAKDALDETCARSEANYGGBDALSEAOAKDAL
n*******3.5ATLNEPITTENOAKCINKCOAK NYGGBATLSEADALTBATL ATLOAK
c*******8.5PHINEPITTENKCCINLACPITTENPHIGBCARSEAARILARPHIGBPHIPIT
k*******4.0PITNEPITINDOAKHOUKCNEOAKNYGDETATLSEAGBNONYGNOOAKNYG
H*******6.0ARINEPITHOUOAKBALKCNEOAKDALGBATLARINYGSEADALARIARINE
U*******6.5SEANEPITTENOAKHOUDENNETENNYGGBNOARIDALSEANYGGBNYGNE
c*******8.0SFNECINTENOAKPITKCNEOAKPHIGBTBSEAMINATLGBATLNEGB
S*******5.5GBNECINTENOAKBALKCNEOAKDALGBATLSEADETSEAGBARIGBNE
M*******7.0GBNEBALHOUDENBUFBALNEHOUDALGBNOARIATLSEADALGBGBNE
トーマス2.5GBNEPITTENOAKBALHOUPITOAKDALGBTBARINYGSEADALGBGBOAK
Lindys5.0GBNEPITTENOAKKCLACNEPITDALGBATLARITBSEADALGBNEDAL

はい、ご覧の通り、優勝者はPHIファンのc********の数と本当の文字数は一致しておりませんさんでした。ファンなので希望的観測もあったかと思いますが、PHIのSuper Bowl勝利を今回の全回答者の中で唯一的中させたのはお見事でした。

このクイズではSuper Bowl勝者を当てると、NFC Championship出場でもあるわけなので自動的に3ポイントをゲットできます。しかしそれなら、NEのAFC Championshipの出場とSuper Bowl敗戦を的中しても3ポイントをゲットできます。つまり、Super Bowl勝者を的中させただけでは優勝できるわけではありません。優勝したc*******さんは、KCのAFC西地区の優勝などほかの予想でも的中しているから、優勝できたとお考え下さい。

惜しくも僅差で優勝を逃した方の中にはNEのSuper Bowl勝利を予想されていた方もいました(下から5行目のSFファンの方)。最後のBradyのHail Maryが通って、2ポイントコンバージョンも決まって、OTでNEが勝っていれば、本クイズの優勝者も変わっていました。つまりこのクイズも紙一重で優勝者が入れ替わるスリリングなものだったということですね。

優勝したc*******さんには公約の通り、「オードリーのNFL倶楽部」とPHIのグッズを郵便でお送りします。bloggoonejpthomas8088@gmail.comまで送付先をお知らせください(ただし期限は2月いっぱいとさせてくださいね)。

そのメールにはクイズに回答したときのハンドルネーム(c*******)も書いて賞品のご送付先の住所とお名前をお教えください。プライバシーを気にされるのであれば郵便局留めでお送りします。ご本人しか知らないハンドルネームが正しく書かれていることで、本人認証とさせていただきます。

表をよく見ると、筆者は最低得点。NFCの予想が全滅というのはあまりに酷い。これじゃあ2017年シーズンのFantasyの戦績が悪かったのも仕方ありません。来シーズンは各チームの戦力分析からしっかりやります。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

映画「羊の木」公開記念、RamsのRobert Woodsはなぜ中退したUSCを卒業したのか

2018年02月10日 12時50分00秒 | NFL2017
巷では、「羊の木」なる映画が公開されているようですね。筆者は、最近よく見かけてちょっとだけ気になっている木村文乃が出演していること以外は、この映画にあまり関心が持てなかったのですが、「羊」の「木」という言葉が目に留まりました。そういえば「LAR」(Rams)に今シーズン、「Robert Woods」がいたっけ。
 
以前、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」が 2016年の本屋大賞を取ったときもちょっとした原稿を書いたので、こういうチャンスを逃してはいけない。ということで、今回はWoodsについて調べてみました(ナイツの塙みたいですが)。
 
2017シーズンのLARの躍進の理由は、前回の記事でHC(Sean McVay)とPlayer Of the Yearを獲ったAaron DonaldとTodd Gurley、そしてOLを中心にまとめました。そしてもう一つ、シーズン前にWR陣を整備したことも上げられます。
 
2017年 Rec Yds Yds/Rec Long TD      2016年 Rec Yds Yds/Rec Long TD
Todd Gurley 64 788 12.3 80 6   Kenny Britt 68 1002 14.7 66 5
Cooper Kupp 62 869 14.0 64 5   Tavon Austin 58 509 8.8 43 3
Robert Woods 56 781 13.9 94 5   Lance Kendricks 50 499 10.0 44 2
Sammy Watkins 39 593 15.2 67 8   Todd Gurley 43 327 7.6 33 0
Tyler Higbee 25 295 11.8 38 1   Brian Quick 41 564 13.8 65 3
 
2017年シーズンと16年シーズンのLARのRecieving上位5人を並べてみましたが、見事に変わっていますね。
 
2016年のリーディングレシーバーだったKenny Brittは2017年シーズンはCLEを経由してNEに移籍、先日のSuper Bowlにも登録されていました(出場はなかったようです)。Tavon AustinはWRというよりRBとリターナーの役割に代わりました。Brian QuickはWASに移籍しましたね。
 
その一方で、Leading ReceiverになったのはルーキーのCooper Kupp。そしてBUFから獲得したWoodsとSammy Watkinsが好成績を残しました。
 
Receivingでチーム最多TDを挙げたのはWatkinsでしたが、Woodsも十分に働きました。Week10のHOU戦ではTorry Holtが14年前に挙げて以来となる171ヤードを1試合で稼ぎました。Gurleyを加えて600ヤードを捕ってくれるレシーバーが4人もいればJared Goffの成績も上がりますし、得点も伸びます。
 
こうした改善もあって、2017年シーズンのLARの得点は平均29.9でリーグトップでした。前シーズンが平均14.0でリーグ最下位だったことを考えると大躍進ですね。ひつじのショーン(Shaun the Sheep)ではなく「羊のSean」がCoach of the Yearを獲ったのも改めてうなづけます。
 
と、普通ならここまで書いて終わりにするところですが、最後に今回記事を書くのにあたって参照したWikipediaのRobert Woods (wide receiver)そのリンク先の記事に書いてあったエピソードを紹介します。
 
それはBUFに在籍していた2016年5月に、WoodsがUniversity of Southern California(USC)を卒業したときの学位授与式でのスピーチについて。NFLの選手になってからもWoodsはUSCの授業に毎春出席し、2016年に晴れて卒業したのです。大学を中退したプロスポーツ選手が、大学を卒業する例は米国ではよくありますね。
 
そのスピーチでWoodsは15歳のときに亡くした、2歳上のお姉さんOliviaについて話しています。
 
 
 
リンクした記事にはWoodsのスピーチの大半が文字で書いてありましたので、英語が得意でない筆者にも、なぜWoodsが4年もかけて大学を卒業したかを理解できました。そして記事の最後、そしてWoodsのスピーチの最後の言葉に純粋に感激しました。こういう時にしっかり取材をして記事を書き、動画も残している懐の深さは米国ならではですね。

映画がなければ筆者はこのWoodsのエピソードにたどり着けなかったわけですから、映画製作に携わった方とその広告をテレビ欄に載せていた某新聞に感謝しています。ということで、同映画の告知サイトのURLをリンクしておきますが、筆者にはこの映画を見に行く予定はいまのところありません。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

2017年シーズンの台風の目だった羊たち、来シーズンSuper Bowlに進出するためのカギは

2018年02月08日 21時20分00秒 | NFL2017
現在、All or Nothing 2nd Seasonの最終回をもう一度見ています。そう1st SeasonのARIではなく、LARを取材した方です。最終回が始まった時点ではまだ2017年シーズンの指揮を執るHCは決まっておらず、2017年1月2日に2016年シーズンのチームが解散するところから始まります。
 
もちろん、次のシーズンに全選手がチームに戻れるわけではありません。契約が満了し去り行く選手たちの背中には、悲哀が漂っています。
 
LARを去る選手の中にCase Keenumの姿もありました。控えQBとしてMINへの移籍がきまった後、彼はこう言います。「とにかくフットボールが好きだ」「1年後や2年後にどこにいるかは分からない」「毎日を大切にするよ」――。
 
このKeenumが2017年シーズンのMINを率いて、Super Bowl初の地元開催の目前にまで迫るとは、本人も、そして何度かシリーズに登場していたKeenum嫁のKimberlyさえも予測していなかったでしょう。
 
そして開かれた、1月13日の Sean McVayの就任会見。最初の挨拶の時点でそのカリスマ性が見て取れます。
 
最終回もほぼ終わりになってから、2016年途中でLARのHCを解雇されたJeff Fisherの姿が映ります。出身はカリフォルニア州だったはずですが、この時住んでいるのはTENのホームタウンであるナッシュビルから車で30分の郊外とのこと。HC経験が長かったこの地に腰を落ち着けていました。
 
驚いたのはFisherの表情が変わっていたこと。8話あるシリーズの最初のころ(つまりLA移転直後)に比べて非常に柔和になっているのが印象的でした。
 
こう考えるとAll or Nothing 2nd Seasonは2017年シーズンの壮大な前振りだったといってもいいでしょう。2015年シーズンのARI編の最終回は、NFC ChampionshipでCARに敗れるお話でした。
 
これに対しPlayoffに進出できずシーズンが早めに終わってしまったLARでは、話の展開を変えざるを得ません。2017年シーズンのLARの躍進に期待する最終回となったわけですが、これが現実の2017年の躍進につながっていました。
 
2017年シーズンが終わってみると、LARからCoach Of the Year(McVay)に加え、Aaron DonaldがDefensive Player Of the Yearに、Todd GurleyはOffensive Player Of the Yearに選出されていました。
 
Gurleyは前シーズンの不振が嘘のように復活しましたし、Donaldも申し分のない結果を残しました。攻撃陣は2016年シーズンと比べようがない得点を挙げました。
 
それだけではありません。上にも書いたNFC Championshipで敗れたMINの先発QBはシーズン途中からKeenumでしたし、本来の先発はSam Bradfordでした。そのMINを破ってSuper Bowlに進出し、NEを破ったPHIのQBはNick Foles。この3人が全て元LARというのも因縁深いです。
 
これらOBであるQBの活躍はさておき、LARの攻撃が改善したのはOLの整備にあったことは間違いありません。 Andrew Whitworth(元CIN)とJohn Sullivan(元WAS)を獲得し、2014年ドラフト全体2位のGreg Robinsonに見切りをつけるなど大改革を断行。これが結果としてJared Goffの成績安定とGurleyの爆発を生み出しました。
 
ただ気になるのは、LARのOLが2017年シーズン開幕時点で最高齢だったこと。2017年シーズンのOLでは、Centerのohn SullivanがFAになります。せっかく構築した強固なOLを来シーズンも維持できるのでしょうか。
 
振り返ると、PHIの本来のQBであるCarson Wentzにけがを負わせたのも、2016年ドラ1ドラ2対決となったLAR戦(不可抗力だったのではありますが結果的に)でした。いろんな意味で、LARが今シーズンのNFCの台風の目だったといっても過言ではありません。
 
来シーズンはWildcardでコロッと負けるのではなく、しっかりSuper Bowlにたどり着いてほしいものです。そのためには、申し訳ないけどJohn Fassel(All or Nothing最終回にも登場したspecial teams coordinator、2016年はFisher解雇後の代行HCも務める)は馘でしょうかね(その理由はWildcard Playoffを見ればわかりますね)。こういう穴をふさがないことには、どんなに勢いがあってもNFLでは勝てませんから。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

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PHIが殴り合いのSuper Bowlを制す、Nick Foles苦難後の戴冠を祝う

2018年02月05日 22時20分00秒 | NFL2017

本日のSuper Bowlはいい試合でしたね。筆者は朝から都内某所で友人たちとリアルタイムで観戦していたのですが、とある事情で3Qまでしか見られず、まさに今、Game Passで4Qを観戦しながら、原稿を書いています。

試合経過をここで振り返るのはやめておきます。試合経過は、下記の動画を見てくださいね。

 

このブログをご覧の方なら、今期の筆者のSuper Bowl応援チームはお分かりいただけているかと思いますが、PHIでした。殴り合いの高得点ゲームになったのはPHIが逃げずに戦う姿勢を最後まで見せていたからだと思います。

Playoff Challengeは見ての通りです。ただ、ほとんどが1倍なので、ポイントは伸びず4回のトータルでも220201位でした。まあ、NOが負けた時点で今期は諦めていましたが。

さて、Super Bowlが始まって初めてPassingとRecievingの両方でTDを奪ったNick Folesですが、今日のプレイは切れまくっていましたね。2年ほど前に、Folesについてこんな記事を書いています。この後のFolesはKCに加入しAlex Smithの控えを務めた後、2017年シーズンはご存知の通り、Carson Wentzの控えとしてPHIに舞い戻りました。

そしてWentzの戦線離脱(この試合の相手は、Folesの古巣LARでしたね)を受け先発QBとなったFolesがSuper Bowlまでチームを引き上げ、今日の勝利に至りました。

よく考えるとFolesはRussell Wilsonと同じ2012年ドラフト組。以前この記事にも書きましたが、1位はAndrew Luckで2位がRGIIIでした。

3巡目全体75位のWilsonがSuper Bowl勝利一番乗りを果たし、2番目が3巡目全体88位のFolesとは、世の中もわからないものです。そういう意味では、WASからいよいよ開放してもらえそうなKirk Cousinsも同期ですね。

苦労のかいあってSupel Bowl MVPを獲得したFolesを今夜は讃えましょう。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
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CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR(旧STL) ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC(旧SD) ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス