Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

数字でNFLを考える(1)---もし大相撲の優勝にタイブレークルールを適用したら

2016年01月24日 20時17分12秒 | Stats
本ブログでは、Fantasy Footballの結果や、実際のプレイオフの試合結果のほかに、
数字を使ってNFLの面白さを考えるコラムも掲載します。
Excelなどを使って計算する例もいくつかあるでしょう。
その第1回はNFLのタイブレークルールを
大相撲の優勝決定にあてはめてみるとどうなるかというお話です。
 
 
2016年1月24日に千秋楽を迎えた大相撲初場所。
日本出身力士として10年ぶりの優勝にあと1勝と迫っていた大関琴奨菊が、
豪栄道を下し、見事に初優勝を飾りました。
 
トーマスも優勝決定の一番をテレビで見ていました。
もし琴奨菊が負けて白鳳が勝つと、優勝決定戦でしたね
(結局その後の取り組みで白鳳は負けたらしいですが)。
 
先に戦った琴奨菊が自力で優勝を決めたのは立派でした。
NHKはその瞬間にニュース速報を、Asahi.Comは号外を打ちました。
 
そんな星取表を見てたトーマスに、あることがひらめきました。
「NFLだったら、そもそも優勝決定戦はなくて、昨日の時点で琴奨菊優勝じゃね?」
 
つまり琴奨菊は白鳳に直接対決で勝っているので、
たとえ琴奨菊と白鳳が千秋楽の勝敗によって並んでも、
NFLのタイブレークルールなら琴奨菊が優勝という意味です。
 
じゃあ相撲の優勝を、NFLのタイブレークルールで当てはめるとどうなるのだろう。
それが今回の妄想の出発点でした。
 
NFLのタイブレークルールは以下の通りです(Wikipediaからの引用です)
 
2チーム間のタイブレーク
1.直接対決があれば、その試合の勝率
2.同じカンファレンスのチームと対戦した試合での勝率
3.共通のチームと対戦した試合での勝率(2試合以下の場合、適用しない)
4.勝利した試合の対戦相手の合計勝率
5.レギュラーシーズンの対戦相手の合計勝率
6.同じカンファレンス内での総得失点差順位
7.リーグ内での総得失点差順位
8.共通のチームと対戦した試合での総得失点差
9.レギュラーシーズン16試合での総得失点差
10.レギュラーシーズン16試合での総得失TD差
11.コイント
 
ここで相撲の場合、原則上位力士はほぼ総当たりで、
しかも場所中は取り組みは1回なので、
(同地区だと1シーズンに2回対決があるNFLとはここが違いますね)
1.の直接対決の勝者が、自動的にタイブレーク上位者になります。

2016年初場所の場合、琴奨菊が白鳳に勝っているので、
勝ち星が同じでもNFLならこの時点で琴奨菊が優勝です。
大相撲のほとんどの場所では、優勝を競い合っている力士には直接対決をさせるので、
相星で並んでも決定戦は存在しない(直接対決で勝った方が優勝になるため)ことになります。
 
では、相撲で直接対決がないのに優勝を競い合うことはあるのでしょうか。
あるんです。それは、同部屋の場合。
相撲では同部屋の力士とは原則、本場所で取り組みがないので、
直接対決がないまま優勝決定戦になる場合があるのです。
 
これまで同部屋同志の優勝決定戦は8回あったようです。
その最後となったのが
平成9年(1997年)11月(九州)場所
大関貴ノ浪と横綱貴乃花の対戦でした。
両者ともに千秋楽を終えて14勝1敗でしたが、
優勝決定戦では貴ノ浪が勝ちます。
 
ではそれぞれのレギュラーシーズン(15日間)の星だけで、
タイブレークを付けるとどうなるのでしょう。
 
平成9年11月場所の取組星取・番付表が、Sportsnaviのサイトにありましたので
このデータからはじき出してみましょう。
 
まず、
1.直接対決があれば、その試合の勝率
は上に述べたとおり、ありません。
次の
2.同じカンファレンスのチームと対戦した試合での勝率
は、大相撲にカンファレンスという概念がないのであてはめられません
すると
3.共通のチームと対戦した試合での勝率(2試合以下の場合、適用しない)
で差が付きそうです。
 
その前に2力士の勝敗表を見てみます。
貴乃花は5日目の旭豊に敗れています。
 
初日    栃乃洋
2日目    武双山
3日目    土佐ノ海
4日目    玉春日
5日目    旭豊●
6日目    浜ノ嶋
7日目    琴錦
8日目    小城錦
9日目    魁皇
10日目    千代大海
11日目    栃乃和歌
12日目    肥後ノ海
13日目    巌雄
14日目    栃東
千秋楽    武蔵丸
 
貴ノ浪は9日目の小城錦に敗れています。
 
1日目    土佐ノ海
2日目    千代大海
3日目    浜ノ嶋
4日目    栃乃洋
5日目    玉春日
6日目    魁皇
7日目    旭豊
8日目    琴錦
9日目    小城錦●
10日目    栃乃和歌
11日目    武双山
12日目    琴稲妻
13日目    肥後ノ海
14日目    武蔵丸
15日目    栃東
 
では貴乃花と貴ノ浪の共通の対戦相手を調べてみると、
 
旭豊
魁皇
玉春日
琴稲妻
琴錦
小城錦
千代大海
土佐ノ海
栃東
栃乃洋
栃乃和歌
肥後ノ海
浜ノ嶋
武双山
武蔵丸
 
が共通です。
貴乃花が13日目に戦った巌雄と、
貴ノ浪が12日目に戦った琴稲妻以外の14力士がすべて共通の対戦相手です。
 
では再度、
3.共通のチームと対戦した試合での勝率(2試合以下の場合、適用しない)
を考えてみます。
 
結論はわかりますね。
どちらも14戦やって13勝1敗なので、勝率は同じでした。
 
では
 
4.勝利した試合の対戦相手の合計勝率
 
を見てみましょう。
これは、14力士の星取表をいちいち見なくてもよく、
差分に当たる、巌雄と琴稲妻の勝ち星を数えればよいのです。
 
貴乃花が勝利した試合の対戦相手の合計勝率は
(14力士の勝ち数+巌雄の勝ち数)/(15力士×15日)です。
一方の貴ノ浪が、勝利した試合の対戦相手の合計勝率は
(14力士の勝ち数+琴稲妻の勝ち数)/(15力士×15日)です。
 
では巌雄と琴稲妻の勝ち星はいくつだったでしょう。
巌雄は7勝8敗、そして琴稲妻は5勝10敗でした!
 
つまりこのルールに当てはめると、
貴乃花の方が、勝利した試合の対戦相手の合計勝率が高かったことになるので、
貴乃花が貴ノ浪を上回っていることになります。
 
つまりNFLのタイブレークルールを適用すれば
平成9年九州場所は、優勝決定戦をする前に貴乃花の優勝ということになりました。
 
念のため、当該場所の巌雄と琴稲妻の直接対決を調べてみたとところ、
なんと初日に巌雄が琴稲妻に勝利。もしこの勝利が逆転していたら、
巌雄も琴稲妻も6勝9敗でした。
 
そうなると、4.の条件も同じになるので
5.レギュラーシーズンの対戦相手の合計勝率
が適用されます。
この場合、差分は巌雄も琴稲妻の勝率がモノを言うのですが、
どちらも同じ勝率なので5.でも決着はつきません。
6.~10.の条件は相撲には当てはまらないので
残る決定法は11.コイントスになりますね。
 
なお現実では、優勝決定戦を制した貴ノ浪が優勝しています。
もちろんレギュラーシーズン16試合が終了した時点で
全チームの順位を決めないといけないNFLと
レギュラーシーズン(本場所15日)を戦った後、
千秋楽に優勝決定戦を戦える大相撲とでは事情が違います。
 
でもこうした詳細な順位決定ルールができていると、
対戦相手の勝敗までを気にしないといけなくなり、さらにファンの関心は広がりますね。
 
このあたりも、NFLの魅力の一つ、という見解を示して、
今回のコラムは終わりにします。

NFL Playoff Challangeをやってみよう

2016年01月19日 22時12分33秒 | NFL

さて、Playoffに入りましたが、実は今期のFantasyは継続しています。

NFL.comが提供している、「NFL Playoff Challange」に4人のグループで参加しています。


NFL Playoff Challangeがなんだかわからない方は、

このリンク先をご覧ください。かくいう私もこのサイトでPlayoff Challangeの何たるかを理解しました。


実はPlayoff Challangeへの参戦は3シーズン目なのですが、

これまではひどかったので記録も残していません。

ただここまででわかったことは、「SuperBowlに進出する2チームを当てないとポイントが伸びない」ということです。


リンク先の大先生が教えてくれているように、Playoff Challangeにドラフトはありません。

出場する6チームから好きな選手を選び、その選手が試合で稼ぐポイントを競い合います。

なので、ライバルであるほかのグループのチームに、自分が選んだ選手がいるなんてことが当たり前のようにあります。

ここが通常のFantasyとの最大の差ですね。


ポイント数は、(私が2015シーズンに使ったYahoo.comではないので)よくわかりませんが、

総じていわゆるFantasyポイントと同じと考えてよいでしょう(TDで6ポイント、10yで1ポイントなど)。


Wildcardに出場しない4チームがあるため、Playoff Challangeにはポイント倍付という特徴があります。

つまり第1週に(第1もしくは第2シードのため)試合がない選手を選んで、

その選手を第2週にも使った場合、ポイントが2倍になります。

そして第3週に第1週から選んだ選手が残ったらポイントは3倍。

SuperBowlに行けば4倍になります。

つまりこのルールに従うと、SuperBowlで活躍する選手を第1週時点から指名しておかないといけないのです。


例えば、下の例をご覧ください(トーマス自身の指名状況です)。

ARIとDENの選手が多いのがお分かりいただけるでしょう。

見ての通り、ARIとDENが戦うSuperBowlを前提とした、チーム編成なのです。

もちろんそれぞれのチームが負けると、選手の倍付がリセットされるので

(2倍、3倍ポイントのない選手を新たに選ぶので)、得点は伸びなくなります。

第1週は得点を挙げたのは2枠であとはみんな0ポイントでした。

つまり第1週はほぼ捨てて、第2週以降に倍付で取るという編成です。


例えばQB枠のPalmerさんは、

第1週は試合がなかったので「0ポイントですが、そのまま第2週も使ったので、

第2週にゲットした得点は2倍になります。なので本来21ポイントのはずが、42ポイント取れました。 

 

TEには、WASがGBに負けると予測していながら、人材難で第1週はReedを入れました。

ReedはGB戦で18ポイントを稼いでくれたのですが、チームは負けたので

第2週はTE枠にはDivisionalを戦う4×2チームの中から選ばいないといけなくなりました。

 

トーマスの予想ではARIとDENがSuperbowlに進出するので、

TEもここではそのどちらかから選ぶのが筋ではありますが、

どちらのチームもTEがいまいちなので、Conferrence決勝で負ける予測をしながらでOlsenを入れました。

 

ただARIのFitzをWRに、DENのMcManusをKに入れておけば、もっと得点が伸びていたと思われます。

このあたりを後悔しつつ、でも選手を変えると倍付のポイントも失うので、Conferrence決勝はこのままでいきます。

 

Divisionalで出場したメンバーはそのままConferrence決勝に残ったので、

全ての選手のConferrence決勝のポイントは2倍または3倍となります。

後は、ARIとDENがSuperbowlに進出すれば、グループ内で優勝できるかなと思っています。


Conferrence決勝後に、またこの続きを解説します。

 

 



Divisional Playoff 4試合を終えて

2016年01月18日 22時10分54秒 | NFL

全試合を振り返れる自信と時間がないので、結果とコメントをさらっと書いておきます。


KC@NEは20-27

得点は1ポゼッション差ですが、それ以上の大差がついた試合。

いきなりGronkのTDから始まって、そのまま押し切られた感じ。

KCはHoustonとMaclinが怪我で、手も足も出ませんでした。

最後の2ポゼッション差でのKC時間の使い方が悪く、追いつけたかもしれない試合を逃げ切られました。


GB@ARIは20-26(OT)

ホントはGBが勝てた試合です。試合中盤はモメンタムはGBにあったし。

ただパスがなかなか通らず、得点を取れない。

途中でCobb(血を吐いていた)も退場しWidereceiverの駒が不足していました。

最後のHail Mary再びには感動しましたが、OTは攻撃できないままARIにTDを取られ終了。

Fitzgeraldにやられましたね。なお回転しなかったコイントスには笑いました。


SEA@CARは24-31

前半と後半のモメンタムがはっきり分かれた試合。

31点取って、後半だけで追いつかれたらプロじゃないでしょう。

ただ昨年のConference決勝のGBの悲劇や先週のMINの失敗が、CARにもちらついていたはず。

結局、オンサイドキックまで行きましたが、それを抑えて無事終了でした。


PIT@DENは16-23

DENのレシーバーがドロップしまくり、ランも出ない展開。

Roethlisbergerは強行出場しましたが、エースレシーバーのAntonio Brownがいないのはデカかった。

DENの守備がよかったこともありましたが、なかなか攻撃がうまくいきません。

DENが勝てたのはToussaintのFunbleのおかげでしょう。

しかしPITはエースRBのBellが早々にシーズンエンドで、Brownも出られず。

それでもこれだけの結果を出しているのだから来季も脅威になるはず。

DENは最後のTDドライブでやっとランがでました。Manningが好調とは言えないのでこれだけが光明です。


全てアウェーが勝ったWildcardとは全く逆で、すべてホームチームが勝ち。

AFCもNFCもシード1位対2位の対決になりました。


ふと考えると、今シーズンも残り3試合なんですね。

NE@ARIは日本時間で月曜朝5時5分から、ARI@CARは同じく8時40分から。

AFC決勝は見られますが、NFC決勝はどうしよう。

ちなみにSBはDEN vs ARIだといいな。

あくまで願望です。

 


NFL2015 Playoffレビュー GB@WAS(2016.1.10)

2016年01月11日 14時39分47秒 | NFL

せっかくの機能なので今回はスマホから投稿してみます。

現地時間2015.1.10(日本では11日朝)、NFC東で優勝したWASの本拠地に第5シードのGBが乗り込んだ試合です。

今期のNFC東はどのチームもグダグダでしたが、Cousinsが独り立ちしたWASがスルスルと脱け出して優勝。同期のRGIIIの居場所を完全に奪う活躍でした。

NFC東では、Eli Manningの優勝4年周期説を潰し、PHIにも引導を渡しました。シーズン前に大きくチーム改革をしたChip Kellyは最終戦を待たずに馘になりましたが、これは覚悟の上でしょう。

さてGBですが1QにSafetyをくらい、Week16のARI戦でのOL崩壊を思い出す展開でした。0-2という得点はDENの第48回SB、いきなりのスナップミスを思い出しますね。このときのDENはボロボロでした。

この試合も1Q終わって0-11となったときは、GBの惨敗も覚悟しました。ところがそこからO#が復活。WASの選手交代が緩慢なのを突くのはさすがRodgersですね。

結局サックを受けたのは序盤だけ。Runも出始めて、5Posetion連続得点を挙げました。

得点は35-18の大勝。SEAが勝っていたので相手はARIになりました。Week16のリベンジを果たす機会が早速やって来ましたね。

SEAが負けていたら相手はCARでした。今期のNewtonは神がかっているので、ARIの方が戦いやすいかなぁ。試合は日本時間で日曜日朝なのでしっかり見られます。

これに勝つとNewtonとの対決、または昨年のリベンジですね。


NFL2015 Playoffレビュー SEA@MIN(2016.1.10)

2016年01月11日 07時50分00秒 | NFL

極寒の中の試合。4時半に目覚めたらちょうど後半が始まったところでした。

結果はご存じのとおり10-9でSEAの勝利。

最後のFGを外したWalshの後遺症は、昨日のHoyerよりも深刻かもしれない。

RomoさんのDestinyの場合、QBとしてではなくHolderとしてだったし。

 

しかし、昨年のNFC Championshipといい、今日といい、Romoさんのときも

SEAは試合を決める幸運に恵まれすぎているなあ。

もちろん、その幸運を誘発するようなプレイ(その前のキックのShermanのラッシュとか)が

あったからの結末なんですけどね。

 

ということでSEA@CARが実現。これはこれで楽しみ。


フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス