Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で変わった観戦スタイル---Fantasy講座その3

2016年12月27日 22時30分00秒 | Fantasy講座
しばらく更新できなかったFantasy Football(ファンタジーフットボール) 講座ですが、今日その魅力を伝えるちょうどいいサンプルがあったので3回目の更新です。

  1. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)を理解する
    1. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)についてありがちな誤解を解消する 
    2. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)のチーム編成とポイントの換算
    3. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で変わった観戦スタイル←今ここ
  2. Fantasy Football(ファンタジーフットボール) の実際
    1. ドラフト(シーズン前)
    2. レギュラーシーズンの各週
    3. FAとトレード
    4. プレイオフ
    5. おまけの楽しみ方
  3. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で勝利するために必要なこと
    1. 筆者の作戦(ドラフト、シーズン中、FA) 
    2. ベテランのノウハウ
 
本日(2016年12月26日、米国時間)のWeek16 MNF(Monday Night Football)であるDET@DALは、筆者の属するリーグで大きな意味がありました。シード2位の89ersさんとシード3位のMizo All Giants Teamさんの決勝進出がかかっていたのです(前にも書いた通り、Fantasyの最終戦はWeek17なのです)。
 
前日までの2チームのポイントは82.18対90.26。そして89ersさんに残っていたのがDez Bryantで、Mizo All Giants TeamさんにはJason Wittenがいました。
 
実はこの試合が始まった時点で、DALのHome Field Advantage(つまりNFC第1シード)が確定しており、DALは本気で戦わなくてもよいことになっていました。そうなると主力で怪我人がでないように、ほどほどに戦う可能性があります。
 
ただFantasyで当該チームの選手を抱えているオーナーにとって、選手の本気度はたいへんな問題になります。なにせいつも稼いでくれるはずのポイントを挙げてくれないわけですから。特に前日までの戦いで8ポイントほど負けていた89ersさんにはBryantの働きぶりは大問題でした。
 
ということで、自分はByeWeek(先週負けたので)にもかかわらず、DET@DALで両チームの上げるポイントを仕事中に数回チェックしていました。
 
主力を欠場させてもよかったDALですが、フルで選手を使いました。ElliotもPrescottも、そしてBryantもWittenも普通に出場しています。そして前半終了直前にBryantが挙げたTDで、両チームの得点は逆転しました(なんかBryantの片手が相手CBのFacemaskにかかっているような気もしますが、その後ワンハンドキャッチを決めたので良しとしましょう)。このままいけば、89ersさんが劇的な逆転で、決勝進出です(上のグラフの右のほう、現地時間で10:00PMあたりに赤い丸がある)。
 
ところがそのあととんでもないプレイが。なんとPrescottからトスを受けたBryantがパスを投げて(Bryantって左利きだったんですね)、Wittenがエンドゾーン内でキャッチ。10ヤードのパスレシーブTDです。この瞬間にどうやら両チームのポイントがまた逆転していたようなのです(上のグラフの右のほう、現地時間で11:00PMあたりで青い線が赤い線を少しだけ上回っている)。QBとWRならよくあることですが、WRとTEの同時得点はめったにないことです。このままだとMizo All Giants Teamさんが決勝進出となりますね。
 
TDの場合、パスを投げた選手には4ポイントと25ヤードにつき1ポイントが入りますから、このプレイでBryantが得たのは4.4ポイント。TDパスを受けた選手には6ポイントと10ヤードにつき1ポイントですから、Wittenが得たのは7ポイント。このプレイで生じたポイント差で逆転していたわけです。
 
ところがさらに次のDALの攻撃で、Bryantは19ヤードのパスを受けてTDを挙げます。このプレイでBryantが挙げたのは6+1.9=7.9ポイント。ここで89ersさんの再々逆転です。最後のポイントは105.58対99.56。6.02ポイント差ですからほぼTD1回分ですね。つまり最後のBryantのTDが決まっていなければ、今回の89ersさんとMizo All Giants Teamさんの勝敗はひっくり返っていたわけです。
 
そしてもう一つ。Week16でBryantが挙げたポイント23.40は、今シーズンの同選手の最多ポイント。下にBryantのポイント推移グラフを貼りますね。シーズン途中に欠場していたこともあるBryantが、最後の最後でチームに貢献したのです。

 
昨年のリーグで準優勝だった89ersさんは今シーズンのドラフト順位は9位で、その1巡目に獲ったのがBryantでした。まさに1巡目の面目躍如ですね。このあたりも因縁を感じます。
 
どうでしょう。面白くありませんか?MNFの戦いがアジアの片隅でこんなドラマを生んでいたなんて。特定のチームを応援するだけでなく、NFL観戦スタイルそのものが変わる感覚を少しご理解いただけたのではないでしょうか。
 
ここまでで何が言いたかったかというと、Fantasyを始めたことで筆者のNFLの見方が変わりました。
  • 自分のチームの選手を現実のチームを超えてチェックするようになった(対戦相手チームのキープレーヤーもチェックします)
  • 選手の成績をFantasy Pointで見るようになった(QBの場合、PassingでTDする4ポイントより、RushingでTDした6ポイントがうれしい)
  • 興味のないチームが戦うTNFとMNFを見るようになった(このためにGame Passが不可欠になりました)
応援していないチームの選手をチェックするようになった話をもう少し補足しましょう。

ここまで本ブログをご覧になってきた皆さんはお気づきとは思いますが、筆者はGBとDENを応援しながらNFLを見ています。ただ、極端に特定のチームに肩入れすると、チームの不振によりシーズン途中で観戦意欲が薄れることがあるので、あまり偏った見方はしないようにしています。

それがFantasyを始めたことで、特定のチームが勝てばいいという感覚がさらに減りました。例えば今期の主力にしたBellとBrownがいたPITや、CarrとCooperがいたOAKの結果はとても気になりました。

それ以外にも、NYJ(Forte)やCIN(Eifert)など自分が先発させた選手がいるチームの成績も気にします。つまりGBやDENの試合以外にも、ほかのチームの得点と選手の成績を細かく気にするようになったわけです。

自分のチーム内の選手に注ぐ視線は厳しくなります。ドラフトではGBのLacyとDENのSandersを指名していましたが、Lacyは怪我でほぼシーズンアウトですし、Sandersも期待したほどスコアが伸びないので先日Waiverに放出しました。KのMcManusもBye Weekのときに獲ったGostkowskiが好調だったため途中で放出しました。

その一方で自分のチームの選手が活躍してくれると、GBやDENが負けた週でも慰めになりますね。

それからGame Passを使って、普段は見ないチームで活躍する選手をチェックするようになりました。新たに選手を獲得しようとしたときに、どんなプレイをしていたか、すぐに確認できます。

もちろんGame Passで試合観戦の機会が増えたため(それまではNHKのBS中継だけだった)、知らない選手に目を付ける機会が増えました。例えば第1週終了直後にFAで獲ったWareは、試合を見て目を付けた選手の一人でした。

ということで、ようやく「Fantasy Footballを理解する」の3話が終わりました。もう2016のレギュラーシーズンが終わっちゃうので次はいつなのかわかりませんが、折に触れて話を続けるようにします。

Fantasy Football(ファンタジーフットボール)のチーム編成とポイントの換算---Fantasy講座その2

2016年11月28日 00時10分00秒 | Fantasy講座
先日始めたFantasy Football(ファンタジーフットボール) 講座、どこまで行けるかわかりませんが2回目です。

  1. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)を理解する
    1. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)についてありがちな誤解を解消する 
    2. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)のチーム編成とポイントの換算←今ここ
    3. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で変わった観戦スタイル
  2. Fantasy Football(ファンタジーフットボール) の実際
    1. ドラフト(シーズン前)
    2. レギュラーシーズンの各週
    3. FAとトレード
    4. プレイオフ
    5. おまけの楽しみ方
  3. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で勝利するために必要なこと
    1. 筆者の作戦(ドラフト、シーズン中、FA) 
    2. ベテランのノウハウ

今回はまず、チーム編成を説明します。実例として、筆者が2016年シーズンの開幕戦(Week01)を迎えた時のチーム編成を貼りますね(現状はだいぶ変わっていますが)。


この図の通り、自分のチームは原則15選手(DEFだけはチーム、選手ではありません)で構成します。ただ、各試合で15選手のポイントを競うのではなく、試合に参加(先発)できるのは
  • QB×1
  • WR×2
  • RB×2
  • WR/RB×1(WRまたはRBのどちらかの選手を入れていい)
  • TE×1
  • K×1
  • DEF×1
この9枠のポジションだけ。この出場選手のポジションは、リーグの設定によって変わってきますリーグによってはWR/RBはWRだけで固定するところもあります。それ以外にもDEFの選手を一人選べるリーグとか、QBを二人選ぶリーグとかいろいろあるようですが、筆者のリーグの設定がオーソドックスのはずです。

ここに登録した選手が得たポイントの総数をこの週の対戦相手のチームと競い合います。ただしQBとして設定された選手は、WRやRBの枠に出場させることはできません今シーズンのTerrelle Pryorのように、スナップを受けてパスを出す(QRの役割を兼ねる)WRもいますが、Pryorは初期設定がWR扱いなので、WRの枠でしか使えません。もちろんCam NewtonをRBとして使うことも不可能です。

残りの6選手は自分の支配下に置きながら出場させない「Bench」扱いです(POSの部分が「BN」になっている選手です)。
このBench選手の出し入れがFantasy Footballの最大の面白さなのですが、それは下で説明します。

筆者は15人の枠を使って、QBはDerek CarrとEli Manningをキープしています。原則Carrが先発なのですが、ManningはCarrが故障したり、Bye Weekになったりしたときのバックアップですね。QBが怪我をしたときにFA選手の中から獲ることも可能ですが(10人のリーグで2人ずつQBを確保しても残り12人の先発QBが残るはず)、ちょっと自分の思惑とは違うQBしかいないと困るので、そこそこ使えるQBを用意しておくというものです。もちろん自分のチームに確保する=ほかのチームに使わせないという意味もあります。まあ、Eliはそれほど人気があるQBではないので良いのですが。

筆者のリーグのほかのオーナーには、主力級のQBを二人用意して、(例えばDENと対戦するチームのQBは下げて、別のQBをつかうとかして)QBが対戦する現実世界のチームなどを踏まえて高得点を得られそうな方を選ぶよう使い分ける人もいます。これがまさに用兵戦略で、Fantasy Footballの肝になります。筆者は今季はCarrが成長を遂げると踏んでいるので、故障やBye Week以外は原則先発させる方針でした(詳しくは各週の戦いぶりをご覧ください)。

この時点で筆者はRBは5人、WRは4人確保しています。現実世界の怪我人は避けられないので、Fantasyではいずれ怪我人が出た時に入れ替えられるようにするためですね。TEは本命のTyler Eifertが怪我を負っているので、代わりにWill Tyeを確保しWeek1の先発で使いました。KとDEFは、まだシーズン開幕直後なので、バックアップは用意しません。

つまり開幕当初、筆者はQBが2人、RBが5人、WRが4人、TEが2人、KとDEFが1人(1チーム)という15人としました。

この後、シーズンが進む中で、その選手の対戦相手や成績の伸び(調子のよしあし)、怪我の可能性(突然試合を休んだりするためQuestionableとか、練習を休んだとか)や実際の怪我の状況(出られても働かない場合もある)などをニュースなどを見てチェックしながら、各Weekに先発させる選手を決めていきます。ドラフトでチームを編成したらはい終わり、ずっと同じ編成というチームでは、はっきり言って勝てません

Bye Weekがある場合は、代わりにほかの選手をFAで獲得したりして穴埋めします。この時にBench枠にいる選手をうまくやりくりします。例えばKがBye Weekに入る場合は、成績が悪いWRを放出してKをもう一人雇い、Bye Weekが終了したら元のKに戻してWRを連れてくるとか運用するために使います。ただうっかり使い続けたい選手を放出すると、気がついたらほかのチームに雇われて、自分の対戦相手にいたなんてこともあります。つまり15人枠というのは広すぎるようで結構すぐにいっぱいになってしまうものなのです。

シーズンアウトになった選手は残念ながら15人枠から外します。上の例では、Eddie Lacyがそうですね。筆者が期待をかけてドラフト2巡目で獲った選手ですが、シーズン中の復帰は難しいことが分かった時点で放出しました。

ここで情けをかけてチーム内に保持しても、チームの勝利という目的には何の意味もありませんから。ただし、長期欠場(シーズン内に戻ってくる可能性がある)選手の場合、何とかやりくりをしてキープすることもあります。このあたりは臨機応変ですね。
 
それぞれの選手のポイントは試合で得たプレイ内容によって変わります。筆者のリーグの設定を見ましょう(これは一般的な設定のはずですが、リーグを作る時点で変更できます)。

Offense
  • Passing Yards→25yardごとに1ポイント
  • Passing Touchdowns→4ポイント
  • Interceptions Thrown→-2ポイント
  • Rushing Yards→10yardごとに1ポイント
  • Rushing Touchdowns→6ポイント
  • Receiving Yards→10yardごとに1ポイント
  • Receiving Touchdowns→6ポイント
  • Fumble Recovered for TD→6ポイント
  • Fumbles Lost→-2ポイント
  • 2-Point Conversions→2ポイント
Kicking
  • PAT Made→1ポイント
  • FG Made 0-19→3ポイント
  • FG Made 20-29→3ポイント
  • FG Made 30-39→3ポイント
  • FG Made 40-49→3ポイント
  • FG Made 50+→5ポイント
Defense / Special Teams
  • Sacks→1ポイント
  • Interceptions→2ポイント
  • Fumbles Recovered→2ポイント
  • Safeties→2ポイント
  • Touchdowns→6ポイント
  • Kickoff and Punt Return Touchdowns→6ポイント
  • Points Allowed 0→10ポイント
  • Points Allowed 1-6→7ポイント
  • Points Allowed 7-13→4ポイント
  • Points Allowed 14-20→1ポイント
  • Points Allowed 21-27→0ポイント
  • Points Allowed 28-34→-1ポイント
  • Points Allowed 35+→-4ポイント
  • Team Def 2-point Return→2ポイント

例えば、246 Pass Yds,4 Pass TD,60 Rush Yds,1 2PTの成績を残したQBの場合(2016シーズンWeek08のAaron Rodgers)、ポイントは33.84となります。QBの場合、PassingよりもRushingの方が距離(25ヤードで1ポイントvs10ヤードで1ポイント)もTD(4ポイントvs6ポイント)も得点が高いので、Cam Newtonのように自分でRushing TDを奪うQBの方がポイントは伸びやすいです。

RBやWR、TEについては10ヤードで1ポイント、TDで6ポイントです。40ヤード独走してTDを奪うとその選手には10ポイントが入ります。このあたり、こうした数字に慣れてくるとタッチダウン一つでFantasy上は何点取れたかが、すぐに脳内変換できるようになります

KはPAT(1ポイント)よりもFG(3ポイント)の方がいいですね。50ヤードを超えると5ポイントになるところにも注意しましょう。筆者はそういうチーム事情のKを探して、(高地だから)長距離キックが増えるであろうDENのBrandon McManusをドラフトで指名しました。

そして意外に大きいのがDEF。現実の試合でを完封すれば10ポイント得られますし、Sackして、Fumbles Recoveredして、そのままTouchdownsすると1+2+6=9ポイントが1プレイでGetできます。今季はMINやKC、DENなどが20点以上の高得点をたたき出していました。

こうして9枠を合算して100ポイントを超えれば、そのWeekは好調と考えてよいでしょう。ただ、あくまでその週の相手チームとポイントを競い合うので、100ポイント超えで負けるときもあれば、70ポイント台で勝つこともあります。このあたりは運としか言えません。

試合結果の一例を示します。


2016年シーズンWeek02で筆者は(赤い方のチーム)116.36ポイントを上げ、113.28ポイントの対戦相手(青いチーム)に勝ちました。わずか3ポイント差なので、相手の選手の誰かがどこかでTDを決めていたらひっくり返っていた僅差といえるでしょう。

この週は相手が先発させたQB、Andrew LuckがDENのDEFに圧倒され10.08ポイントしか上げられなかったことで勝ちを拾えました。筆者のドラフト1巡目指名選手、Antonio Brownの3.9ポイントも予定外でしたが、助かりました。

先ほど、9枠で100ポイントぐらいとれば好調と言いましたが、1選手では10ポイントで普通、20ポイントで好調、30ポイント近くを獲れば絶好調といえるでしょう。筆者のチームではこの週、Matt Forteが28.90ポイントを稼いでくれましたね。RBの3TD=18ポイントですから、これくらい働いてくれる選手がいればチームは安定して戦えます。

選手の選択次第でも勝敗は変わってきます

ここでもし筆者がW/Rで先発させたのがWillie Sneadではなく、この週はベンチに置いたEmanuel Sandersだったらどうだったでしょう。筆者のポイントは11.40-3.90=7.50ポイント減るわけですから、筆者は僅差で負けていたことになります。上に置いたWeek01のメンバーと比較してもらえばわかりますが、SneadはWeek01終了後にFAで獲得した選手。今季のNOの戦いぶりから、使われる機会が増えると予想して獲得しました。つまり自分の采配で勝てたということですね。

上の例のように3.08ポイント差で決着することはめったにありませんが、たまに僅差で勝つ(または負ける)ことがあります。負けた時は、なぜこっちの選手を先発させたのか後悔することになります。それ以外にも、FAにいる選手を代わりに入れていればうまくいった場合や、相手の選手が最後の最後にTDして逆転された場合など、細かい点差ではいろんなドラマが生まれます。

このように、自分が応援する現実のチームと別にある、自分のチームを毎週運営して勝利を目指すのがFantasy Footballの醍醐味ですね。次回は、これにより、筆者のNFLの楽しみ方がどう変わったかを解説します。ここには、今期うっかり契約してしまったNFL Game Passも大きな影響を及ぼしています。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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Fantasy Football(ファンタジーフットボール)についてありがちな誤解を解消する---Fantasy講座その1

2016年11月27日 09時10分00秒 | Fantasy講座
そろそろこのブログの本来の記事を書こうと思い立ちました。題してFantasy Football(ファンタジーフットボール)講座です。
現時点ではこんな構成を考えています。こういった話をシーズン終了までに書き上げられればと思いますが、ちょっと時間がかかってしまうかもしれません。
ただし、これは筆者がいつもやっている一般的なFantasy Footballに限ります(使っているサイトはNFL.comです)。ドラフトはネットライブで(Skypeでグループ通話をしながら開催してます)オークションではないスタンダードタイプです。違うルールについて詳しいかたは、別にお話を書いていただけると嬉しいです。


これからの大まかな構成はこんなイメージです。
  1. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)を理解する
    1. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)についてありがちな誤解を解消する←今ここ
    2. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)のチーム編成とポイントの換算
    3. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で変わった観戦スタイル
  2. Fantasy Football(ファンタジーフットボール) の実際
    1. ドラフト(シーズン前)
    2. レギュラーシーズンの各週
    3. FAとトレード
    4. プレイオフ
    5. おまけの楽しみ方
  3. Fantasy Football(ファンタジーフットボール)で勝利するために必要なこと
    1. 筆者の作戦(ドラフト、シーズン中、FA) 
    2. ベテランのノウハ
では、今回は一番難しいFantasy Football(ファンタジーフットボール)の定義を書きながら、やったことがない皆さんの誤解を解くところから説明します。

Fantasy Football(ファンタジーフットボール) について、一般的な表現はこうですね。日経ビジネスオンラインに載っていた表現をちゃんと出典を明記して引用します。

ファンタジー・スポーツとは、自分がプロスポーツ球団のGM(ゼネラルマネージャー=選手獲得の最高責任者)になったつもりで好きな選手を集めて“空想(fantasy)の最強チーム”を作り、相手チームと“対戦”するというものです。
 
鈴木友也の「米国スポーツビジネス最前線」
グーグルも投資するファンタジー・スポーツとは

うーん。一言で説明するとこうなるかもしれないけど、なんか違う。引用させてもらったのに申し訳ないんですが、多分、「好きな選手」「 空想(fantasy)の最強チーム 」って表現がよくないんです。

実際、筆者もFantasy Footballを始めるまでは、「Fantasy」という言葉を誤解していました。自分が好きな往年の名選手と現役選手を混在させた「空想のチーム」を作って、ほかのチームと得点を競い合うみたいなイメージでした。例えばかつての名選手であるJerry Riceとこの間引退したPeyton Manningと現役最高峰のRBと言われるAdrian Petersonがいるチームを作って、Tom BradyとEmitt Smithが連合を結成したほかのチームと戦うと思っていたんです。もちろん、こんなゲームじゃあありません。

「好きな選手」「 空想(fantasy)の最強チーム 」ってそんな誤解を招くんです。

Fantasy Footballでは、レギュラーシーズンの試合で選手が挙げた成績をポイント化して、そのポイントの多い少ないでその週の勝ち負けを競います。つまり現役ではない選手は使えませんし、勝つためには試合に出場しない選手は使いません

まず現役でない選手は、自分のチームに加えらえません。何せ選択肢としてゲームに入っていないんだから選べないんです。どれだけPeyton ManningやDan Marinoが好きでも、そういう選択ができないんです。筆者は「空想(fantasy)の」という言葉にこうした誤解を生む要素があるのではないかと、常日頃から感じていました。そういう意味では「simulation」の方が意味合いとしては近いと思います。

ただ一応FA状態になっていて正式にリーグからの引退を公表していないFA選手、例えば「Tim Tebow」は自分のチームに加えられます。しかし現在はご存知の通りMLBのマイナーリーグで野球に挑戦しています。試合に出ない以上、ただのコレクションですね。Tebowをチームに持つことは、勝利を目指すことから外れています。

現役の選手なら、チーム内にキープできます。今期のAdorian Petersonのように長期離脱した選手を、自分のチームに置いておくことはできます。ただ試合に出場しない選手がその週にあげられるポイントは絶対に0点。得点が多いことを競い合うゲームですから、0点の選手をキープすることに意味は全くありませんね。そうまでして好みの選手にこだわるのなら、Fantasyを楽しむではなくカードコレクターになったほうがよいでしょう。

そしてもっとありがちな誤解は、Fantasyでは現実の選手はリーグ内のどこかの1チームだけにしか所属できないということ。Tom Bradyが好きなオーナーがリーグに数人いたとしても、Bradyをチームに保有できるのは一人なんです。つまり、自分が使いたい選手をほかのオーナーと奪い合うんですね。シーズン開始前にドラフトがあるのは、そのためなんです。

この部分の言い方をちょっと変えると、自分の「好きな選手」は数人ほどしか自分のチーム内に確保できません。好きな選手だけでチームを編成するのはほぼ不可能なんです。

なぜかというと10人で戦うリーグなら、ほかの9人のオーナーと選手を奪い合うからです。良い成績を残す選手=多くの人が好きな選手でですから、最初に選手の保有権を奪い合う「ドラフト」でほとんどの選手が自分以外のほかのオーナーに指名されてしまいます。もちろん何人かは「好きな選手」を確保できますが、全員はほとんど無理です。このあたりは話が進んでいくうちに見えると思います。

さらにもう一つ言うと、Fantasy Footballでは原則的に守備の選手は使いません(設定可能なリーグもないわけではないのですが、一般的なリーグでは使わないのです)。NFLの中でRichard ShermanやJJ.Wattが好きという人がいても、指名ができないんです。JJ.WattはTEとして出場したじゃないかとおっしゃる方がいるかもしれませんが、NFLの2016年リーグでは選べません。めったにない可能性で選手をラインアップに入れるのは、ゲームを不雑にするだけという判断なのでしょう。ただしDEFとして、SEAとかHOUとかチームは1チーム選べます

と、皆さんの想定をいろいろ打ち砕いてしまいました。つまり選手の選択について、これだけの制約があります。
・引退した選手は選べない
・怪我などで試合に出場しない選手は選んでも無駄
・1人選手はリーグ内で1チームにしか在籍できない(ので好きな選手だけでチームを編成するのはほぼ不可能)
・DEFの選手は選べない

そう考えると、「好きな選手」を使える可能性がだいぶ下がると思いませんか?

じゃあいったいFantasy Footballってなんだよというかたに、筆者なりに説明すると

Fantasy Footballとは、自分が確保した選手たちが、その週の試合に上げた成績をポイントに換算して、ほかのチームとポイントを競い合うシミュレーションゲーム

なんです。

もうちょっと言葉を足すと、

Fantasy Footballとは自分がチームオーナーとなり、最もパフォーマンスを上げられるであろうNFL選手をライバル(リーグのほかのオーナー)と奪い合って確保し、自分のチームがその週に上げた成績をポイントに換算して相手チームとポイントを競い合う、最先端の技術を利用したシミュレーションゲーム

なのです。

確保というのは、リーグに参加するほかのオーナーと選手を奪い合ってチームを編成するからです。なお、最先端の技術を利用したというあたりは追々説明します。
 
Fantasy Footballではレギュラーシーズンの17週を使って楽しみます。ここで毎週、自分のチームと相手チーム(毎週変わります)、その週の勝ち負けで順位を競います。プレイオフがWeek17以降にないのは、現実世界でプレイオフに参加できない選手の成績が軒並み0ポイントになってしまイ、これまでのルールでは運営できなくなるからですね。つまり、現実世界で全チームの選手がそろわないと、現在のFantasy Footballは成立しないんです。

蛇足ですが、Playoff期間中には、Playoff Charrangeという別の企画をNFL.comが用意しています。気になる方は過去の記事(こちらなど)をご覧ください。

戦う相手は、自分の所属するリーグのほかのチームオーナーです。ここも誤解しないように念のために言っておきますが、突然ほかのリーグのチームと戦うという事態にはなりません

リーグは原則、知り合い同士でリーグを作るのが一般的ですが、ネットでしか知らない人(Fantasyだけでつながっている人)とリーグを作ることも可能ですね。筆者の場合は、いつも参加しているNFL飲み会の有志で10人のリーグを作り、今期が2シーズン目です。いくつもリーグに参加する猛者もいるようですが、筆者はそれほど平日に時間が取れないので、あえて1リーグだけにしています。

リーグは原則8-14人程度の偶数人で作ります。偶数人で構成しないと、リーグ内で毎週誰かがBye Weekになりますね。ただでさえRSが短いのに、Bye Weekが毎週発生するのではもったいないですし、Byeが1回のチームと2回のチームが出現するなど、めんどくさい問題が発生します。だったら最初から偶数人でリーグを作ろう、ということになっています。

なお、リーグ参加者が多いと選手の確保で難儀するようです。筆者は8人と10人が参加するリーグしかやったことがありませんが、14人のリーグはいい選手がなかなか集まらず、面白さが半減するらしいです。

10人のリーグだとレギュラーシーズンはWeek1~15になります(プレイオフ進出チームの数はリーグの初期設定で変更できるようですがNFL.comは一般的にはこういう方式のようです)。そこでの結果でプレイオフ進出チーム(6チーム)と順位が決まり、プレイオフはWeek15~17で戦います。つまり、レギュラーシーズンのWeek17が優勝決定戦の週となります。
 
ということで、今回はここまで。次回はざっくりしたチーム編成と、それぞれの選手が獲得するポイントについて述べます。
 
本ページは、公開後も修正を加えてその履歴をページ上に残すようにします。ご質問や、正しくない標記に対するご指摘は、コメント欄にいただけると幸いです。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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いよいよFantasy準備期間到来、Guidebookを買ってNFL.comに登録しよう

2016年06月26日 21時59分11秒 | Fantasy講座
NBA Finalも終わったことですし、いよいよ本格的にFantasyの準備を始めましょう。

今シーズンはFantasy Footballの初心者ガイド的な説明もしていきます。これからリーグを始めてみようという方にも参考になるように、いろいろ情報を書きますね。

 
先日、紀伊国屋書店の新宿店、7階の洋書コーナーに行ってきました。既にFantasy用と通常(NFL全体の)のGuide Bookが4種類ずつ並んでいましたよ。

Draftが4月末に終わって、その情報を盛り込んが雑誌が出来上り、日本に届いたわけですね。その前にほかの都内の書店をいくつか回りましたが、紀伊国屋が一番そろっていました。いろいろある中から気に入ったものを選ぶなら、ここが一番でしょう。

実は筆者はFantasyのGuidebookを買うのは今年が初めて。昨年はFantasy参加が決まったのが遅かったので、雑誌の情報は既に古くなっていたのです。 

迷いましたが、LINDY'S FANTASY FOOTBALLを購入しました。この後にシーズン開幕まで、怪我とか出場停止とかいろいろな事件が発生するでしょう。このあたりのフォローはネットでするので、雑誌は1種類あればいいと考えました。
 
筆者が選んだLINDY'SはPosition別のチャートが見やすいところが気に入りました。ほかにも、ポジションごとの選手の「格」が見える「TIERS」や各チームの現時点での先発選手予想を一覧にした「POWER GRID」などが選手選定で役立ちそうです。
 
私たちのリーグは、前シーズンのYahoo.comからNFL.comに引っ越すことになりました。そこで、その準備からしていきます。NFL.comのアカウントの取り方はそれほど難しくないので、皆さんやってみてください。
 
NFL.comのDraft Center→BreakdownではMock Draftその結果を受けて、選手の人気度が見えています。

Mock Draftの参加者が選んだ選手の順番と、現時点での平均ピック順位が並んでいます。

現時点でのトップは、LINDY'S FANTASY FOOTBALLの表紙にもなっているAntonio Brown。1.23番目に指名されているということは、ほとんどのMockでは1番目か2番目で指名されているということです。

もっと言えば、ドラフトの順位で1番か2番を持っていないとAntonio Brownは初めから手に入れられないということです。参加者の人数と平均順位を見れば、1巡目そして2巡目で指名できそうな(売り切れそうな)選手も察しがつきます。

例えば10人のリーグで1巡目は4番目の指名権を持っていた場合は、2巡目は7番目(全体17番目)の指名になります。(これは一般のFantasyドラフトでは指名順位が折り返されるから。10番目の指名権を持っていた人が2巡目は11番目の指名ができ、次は1巡目9番目が12番目を指名するというように指名順位が逆転します。詳しくはMock Draftのところで解説します)。つまり、上位17番目に並んでいる選手はほぼほかのチームに獲られると思ってください。
 
昨年のシーズン直前は、 Adrian PetersonとLe'Veon Bellという二人のRBが1位と2位を争っていましたが、今期はWRが上位に3人並んでいます。RBでは昨年の最優秀新人攻撃選手(OROY)のTodd Gurleyが入っていますね。
 
このあたりの順位はシーズンまでに変動していくでしょうが、自分がドラフトの1巡目でドのあたりなら取れそうか目算をしておくために有効になるでしょう。
 
次回はMock Draftの話を解説していきます。

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス