Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

NFLが9日に新年度に突入、主力級にFA選手が多いGBには試練のシーズンオフか

2017年03月05日 19時25分00秒 | NFL2016
LeBron JamesがBill Belichickを殺しかけた(LeBron James Nearly KILLS Bill Belichick)というニュースが流れました。
 
 
これは北Ohaio出身のLeBronが2016年シーズンのNFLで最低勝率だったCleaveland Brownsの恨みを晴らそうとしたわけではもちろんなく、Boston Certicsの観戦でゴールポスト裏最前列にいたBelichickに、ディフェンスをした勢いでLeBronが激突しそうになったというお話ですね。確かに体重113㎏のLeBronが頭から突っ込んできたら、Belichickと言えども無事ではすみません
 
そういえば2016年シーズンにDENのdefensive coordinatorであるWade Phillipsが、サイドライン近くでSDのRB Melvin Gordonと激突し病院送りにされた事件もありましたね。Gordonは97㎏ですが結構なスピードが出ており、Phillipsはカートに乗って退場しました。Phillipsはその後の試合で無事復帰しましたが、高齢なHCがリアルアスリートの選手との衝突でコーチ寿命を縮めることのないよう気をつけてほしいものです。
 
さて今週末は米国でNFL Scouting Combineだそうで、Washinton大学のWR John Ross IIIが40ヤード走で4.22秒という記録を出したことがニュースにいます。これまでの記録は、Rondel Menendez(1999年)とChris Johnson(2008年)が出した、4.24秒。2016年のWRで最速が現HOUのWill Fullerで4.32秒だったとのことなので、スピードという点では非常に期待できます。
 
 
NFLの2016年度ももうじき終わり、米国東部時間で2017年3月9日午後4時から2017年度が始まります。FA選手の契約はこの年度切り替わりの直後にバタバタと正式発表になり、それを受けてほかの選手の去就が決まっていきます。そしてDraftが日本のゴールデンウィーク直前にあるってスケジュールですね。
 
昨日、新宿に出る用事があった筆者は、紀伊国屋書店本店の洋書コーナーに行き、Lindy's SPORTSのドラフト展望を買ってきました。ドラフト有望選手の一覧だけでなく、各チームの2016年シーズンの反省およびDraftの補強点がまとまっているのでとても参考になります。
 
年度替わりの時期はNFLファンには、未来を考えられる一番楽しい時期ですね。残念ながらチームを去る選手もいますが、その分を新人で補うなどの話も出てきます。MLBやNBAに比べて選手寿命が短いだけに、新人が活躍できるチャンスも大きいですね。
 
この中の解説や、ネット上のこの記事などを見てとても心配になるのは、GBの主力級選手にFA選手が多いこと。筆者がGBの試合をよく見ているせいかもしれませんが、主なところだけでも、Julius PeppersからT.J. Lang、Nick Perry、Jared Cook、Eddie Lacy、JC Tretter、Micah Hydeまで無制限フリーエージェントだらけです。
 
特に筆者が2シーズンともFantasyチームに抱え、2016年シーズンの復活を期待し裏切られたLacyには複雑な思いがあります。さすがに2年連続の不振では来季のFantasyドラフトでは上位では指名できません
 
そしてGB自身もLacyの去就を含めて、来シーズンのエースRBをどうするかという問題に直面しています。今日見た記事では、なんとこんな展開が予想されていました。
 
Lacyが某チームに出て代わりにGBが雇う選手がちょっと予想外でした。これは米ライターの「Dream」とのことなので話半分で受け止めたほうがよさそうですが、どんなDreamなのかはぜひ本文でお読みください。
 
2016年シーズン終盤に怪我人が相次ぎ、ATLとのNFC Champion Ship前半で力尽きたGB。試練のシーズンオフを乗り切り、戦力を維持したまま秋を迎えられるか、心配な日々が続きそうです。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

結局Gronkowski一択なのか、TE受難時代の最適な指名順位を考えてみた

2017年03月01日 23時10分00秒 | NFL2016
前回は、2016年シーズンのポジション別Fantasy Pointを分析したDEF編RB編TE編K編QB編WR編を受けて、ポジション横断的な分析をしてみました。ここではWRの成績が非常に悪く、RBとの差が着いていたことがわかりました。あくまでシーズンが終わった後の後付けなのではありますが、2017年シーズンの傾向を予測する上で重要なのであえて書いています。
 
さて2016年シーズン二つ目の課題であった、TEの成績が非常に悪かった話を考えてみましょう。前回は2015年シーズンと2016年シーズンの比較をしましたが、ちょっとこれだけではTEの傾向が理解できないため、2011年からの6年間で調べてみました。
 
最初は上位25人のグラフを書いていたのですが、見づらくなったので上位10人だけにしました。もう一つ言うと、10位以下は雨後の筍で、グラフにしても面白くなかったんです。
 
 
グラフはこの通り。まず一番最初に気付いていただきたいのが赤線で描いた2016年のTEの成績の悪さ。ここ6シーズンで最悪なのが一目瞭然ですね。
 
面白いのは上から7番目の成績を残した選手の成績がどのシーズンも近いこと。6年間で108.90~120.90と12pointに収まりました。つまり、TEは成績が上から7番目の選手だと1試合当たり6.75~7.5ポイントくらいを稼ぐと考えればいいわけです。筆者がTEがその週に10point稼ぐとチームが安定するといつも書いているのは、こうしたところからもわかっていただけるかと。
 
そして2011年と2013年に200pointを超えたTEがいます。2011年の方はご存知のあのお方(Rob Gronkowski、240.90point)ですね。そして2013年の方はというと、今も現役のあの人(Jimmy Graham、217.50point )ですね。2011年のGronkowskiはQBを含むpointランキングで15位に入っていたのですから、その凄まじさが分かります。
 
しかしグラフをよく見ると、TEが年間で160pointつまり1試合当たり10pointを超えたのは6例しかありません。3回のGronkowski、2回のGrahamともう一人は誰でしょう。ヒントは2013年。
 
答えはVernon Davisですね。(この行だけ文字と背景を同じ色にしましたので、答えを知りたい方は該当部分をマウスでドラッグしてください)
 
こうなると2016年ドラフトもそうですが、GronkowskiはWR上位と同じ扱いにして、ドラフト1巡目で選ぶのが妥当と考えられます。もちろん指名できればですが。ただ1巡目のWRやRBの上位と比較するとどうなのかという疑問もあります。NFL.comのドラフト前人気でも全体9位というのは、そういう順位なんです。
 
しかし前にも言った通り、Gronkowskiは怪我が怖い。2015年、2014年、2011年は爆発しましたが、そうでないとドラフト1巡目としてはいただけない成績です。これは大きなリスクであり、悩みますねえ。
 
そして、GrahamはSEAに移籍以降は人並みのTEになってしまいました。こればかりはQBとの相性やチームの攻撃スタイルに影響を受けているので成績不振とは言えませんが、有力な
Gronkowskiの対抗馬だっただけに惜しい気がします。
 
ここでちょっとした表を作ってみました。
1位 TEでPointが1位だった選手 2-10位の平均 差分
2016 138.00 Travis Kelce 114.53 23.47
2015 183.60 Rob Gronkowski 131.02 52.58
2014 184.40 Rob Gronkowski 127.02 57.38
2013 217.50 Jimmy Graham 129.18 88.32
2012 152.20 Jimmy Graham 119.80 32.40
2011 240.90 Rob Gronkowski 129.11 111.79
 
1位の成績を挙げたTEのpointと、2位から10位までのポイントを挙げたTEの平均pointの差です。2011年はその差が111.79ですから、1試合にして平均7ポイントの差がほかのTEと開いていた計算になります。 
 
TEは必ず1試合に一人が先発しないといけないポジションですからこの差は大きいですね。もちろんほかのポジションの選手の成績との兼ね合いもありますが、これだけ1ポジションで差がつくと、この年にGronkowskiを指名できていたFantasyオーナーはウハウハだったことでしょう。これは2013年シーズンにGrahamを得ていたオーナーにも同じことが言えます(年間88.32ポイントなので1試合にして5.5pointの差)。
 
とすると、大きな賭けではありますが、Gronkowskiを1巡目で指名して後は怪我をしないよう神に祈るという戦略は大いにありでしょう。Tom Bradyはまだ衰えそうにないし。
 
そこで考えたいのは、Gronkowskiが1巡目に指名されてしまった後の対抗馬となる存在です。2015年シーズンのグラフを見るとGronkowskiだけでなく、Gary Barnidge(158.3point)、Jordan Reed(157.2point) 、Greg Olsen(150.4point) 、Delanie Walker(148.4point)も好成績を残しており、さらなる成績の伸び(つまりは年間200pointくらい)を期待できていました。
 
それなのにどの選手も成績を下げていたのではいけません。なにせTEのpoint上位10人の平均値116.88は、RBのpoint上位11~20位(上位1~10位ではありませんので念のため)の平均値166.14よりも低いだけでなく、WRのpoint上位11~20位までの平均値141.29も下回っています。Gronkowski以外のTEを上位で指名するのは今年の成績を見る限りは損だったということです。そして肝心のGronkowskiまでが怪我ではTEの成績は伸びない訳です。
 
WRの成績が急落したことと同様、2016年シーズンのFantasy Pointに起こった大きな変化が影響しているのかもしれません。TEの扱いは2017年ドラフトの大きなテーマになりそうです。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

BowlesもPaganoも残留でHC交代は結局6チーム?意外と進まないチーム変革

2017年02月13日 00時10分00秒 | NFL2016

12月中旬に、「LAがHCをついに解雇、このあとやってくるブラックマンデーを乗り切れないHCは誰?」という記事を書きました。LAがHCのJeff Fisherを解雇した直後に書いたものです。

この時点で筆者は、2016年シーズン終了後に解任されるかもしれないHCを予測したのですが、結果的にどうなったのでしょう。下の表で、「予」は2016年12月18日時点での予想(◎は解雇理由がないほどの好成績、〇は残留、△は危ないけど残留、▲は解任の可能性大、×は解任決定)、「結」は現時点での結論です。

AFC  就任最終NFC  就任最終
BUFRex Ryan20157-9×Sean McDermottDALJason Garrett201013-3 
MIAAdam Gase201610-6 NYGBen McAdoo201611-5 
NEBill Belichick200014-2 PHIDoug Pederson20167-9 
NYJTodd Bowles20155-11 WASJay Gruden20148-7-1 
BALJohn Harbaugh20088-8 CHIJohn Fox20153-13 
CINMarvin Lewis20036-9-1 DETJim Caldwell20149-7 
CLEHue Jackson20161-15 GBMike McCarthy200510-6 
PITMike Tomlin200711-5 MINMike Zimmer20138-8 
HOUBill O'Brien20149-7 ATLDan Quinn201511-5 
INDChuck Pagano20128-8 CARRon Rivera20116-10 
JAXGus Bradley20133-13×Doug MarroneNOSean Payton20067-9 
TENMike Mularkey20169-7 TBDirk Koetter20169-7 
西DENGary Kubiak20159-7×Vance Joseph西ARIBruce Arians20137-8-1 
KCAndy Reid201312-4 LAJeff Fisher20114-12××Sean McVay
OAKJack Del Rio201512-4 SFChip Kelly20162-14×Kyle Shanahan
SDMike McCoy20135-11×Anthony LynnSEAPete Carroll201010-5-1 

このときに筆者は、GBのMike McCarthyの長期政権(2005年から)が2016年シーズンで終わる可能性が高いと予想していました。Week11を終えて4勝6敗になったときに政権の終焉を覚悟し、12月中旬時点ではまだPlayoffに進めるとは考えていなかったからです(残り3戦でDETが9勝4敗、GBは7勝6敗)。その頃は、Jim HarbaughとかJosh McDanielsとかMatt PatriciaとかKyle Shanahanが候補に挙がっていました。

とはいえDETの残り3戦が、@NYJ、@DAL、GBだったので、もしかしたらDETの3連敗GBの3連勝があるかもと、ほんの少しだけ期待していたんです。まさか本当にそうなるとは思いませんでしたが。

結局、McCarthyはチームを逆転で地区優勝を飾り、解雇は免れたようです。ただもし、Playoff Wildcardで、3Q途中の4th DownをRBに無理して突っ込ませた、解せない采配によってNYGに逆転を許していたらどうなっていたかは分かりません。それほど薄氷のシーズンだったのではないでしょうか。

それ以外の成績不振のHCたちも何人かは残留しています。個別の情報までは把握していないので論評は避けますが、Todd BowlesやMarvin Lewis、Chuck Pagano、John Foxは首を切られても仕方ないと感じていました。意外とチーム変革は進まないものなのだなという印象を受けましたね。

この4人に1勝しか挙げられなかったHue Jacksonを加えた5人は、滑り出しの出来次第でシーズン半ばでの解雇もあり得る、いわば土俵際と言えるでしょう。何とか踏ん張って、チームを盛り返してほしいものです。

逆にRon RiveraやSean Payton、Bruce Ariansなど実績があるコーチは、2016年シーズンは不振だったもののなんとなく大丈夫だろうとも思っていました(▲と△の違いはそういう意味です)。NFL Japanの記事でもこうした見立てをしていましたね。たとえ現チームを解雇されても、この3人ならほかのチームからHCとして声がかかりそうですね。現にPaytonは一時期LAへの移籍説がうわさになっていました。

BowlesとFoxはまだ2年目だったことが幸いしたようです。ただ同じ2年目のDan QuinnはSuper Bowlまで行ったわけですから、見劣りすると言われても仕方がありません。そしてRex Ryanは2年目にもかかわらず解雇されました。

2年目と言えば2015年シーズンに就任1年目でSuper Bowlに勝利したDENのGary Kubiakの引退も衝撃的でした。今シーズンのコーチ交代ではここが一番予想外でしたね。Kubiak曰く、HCは激務とのこと。健康面の不安を抱えたままでは続けられないという気持ちは良く分かります。

そしてChip KellyのSFでのHCは、1年目にLAに2勝しただけで終わってしまいました。この人はPHIのときからちょっと空回りしている印象ですね(すみません。ちゃんと見ていないのですが)。チームの幹部に支持されない理由が何かあるのでしょうか。

もう各チームは2017年シーズンに向けて走り出しているので、これからのHC移動はよほどのことがない限りはないでしょう。新HCに就任する6人をはじめ各HCの健闘をお祈りします。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

出世頭は全体135位のPrescottだが、2016年ルーキーQBの成長はまだこれから

2017年01月23日 01時00分00秒 | NFL2016

2016年レギュラーシーズンが終わり、現時点でのルーキーQBの1年目を振り返ることにしました。表に上げたのはドラフトされたか、すでに試合に出たルーキーQBです。ドラフト外の選手は試合に出ていない限りは上げていません。だって細かすぎてわかんないんだもん(表中、Team欄の右側にチーム名があるのは、ドラフトされたチームから移籍した場合です)。

NameDraftTeamGameStartResult
Jared Goff1巡目、全体1位LA 870-7-0
Carson Wentz1巡目、全体2位PHI 16167-9-0
Paxton Lynch1巡目、全体26位DEN 321-1-0
Christian Hackenberg2巡目、全体51位NYJ 
Jacoby Brissett3巡目、全体91位NE 321-1-0
Cody Kessler3巡目、全体93位CLE 980-8-0
Connor Cook4巡目、全体100位OAK 10
Dak Prescott4巡目、全体135位DAL 161613-3-0
Cardale Jones4巡目、全体139位BUF 10
Kevin Hogan5巡目、全体162位KCCLE40
Nate Sudfeld6巡目、全体187位WAS 
Jake Rudock6巡目、全体191位DET 
Brandon Allen6巡目、全体201位JAC 
Jeff Driskel6巡目、全体207位SFCIN
Brandon Doughty7巡目、全体223位MIA 
Trevone Boykinドラフト外SEA 60

出世頭は4巡目、全体135位だったDak Prescottでいいでしょう。Tony Romoの背骨圧迫骨折というアクシデントが、非常に良い方向に転んだことで、DALは快進撃。残念ながら、Playoff Divisionalで敗れはしましたが、Ezekiel Elliottと二人のルーキーがそろって活躍したことで、DALの黄金時代復活の条件は整ったと言えるでしょう。

後は、懸念されるPrescottの素行の悪さ(ドラフト前に薬物の影響下で車を運転したらしい。これでドラフト指名順位が下がった)ですが、1年目の活躍だけでこれが出るようだと、ちょっと不安になります(それもあって「復活の条件は整った」という、やや抑え目な表現としています)。

ただ、GBとのPlayoff Divisionalでは、18点差をつけながら追いすがるPrescottからは、ただものではないオーラを感じ取りました。4Qの同点2ポイントプレイには鬼気迫るものがありましたね。

もう一人、レギュラーシーズン全試合に先発したのがドラフト全体2位のCarson Wentz。3782ヤード16TDに14INTでPasser Ratingが79.3という成績は褒められたものではありません。Prescottは3667ヤードと、Wentsにヤード数では劣るものの23TDと4INT。このINTの少なさが104.9というRatingにつながっています。

Wentzは結果、7勝9敗でしたが、チームは厳かったNFC東地区でそこそこ健闘。Sam Bradfordをシーズン初めにトレードに出した時点でチームもWentzの成長待ちは織り込み済みでしょうから、来シーズン以降の成長に期待しましょう。

一方でちょっと厳しいのが、ドラフト全体1位のJaret Goff。オフェンスラインがよくないというチーム事情はあれど、Case Keenumをさっさとお払い箱にできないわけですから、まだ時間がかかるということなのでしょう。

初勝利は来シーズンにお預けなので、ぜひ本人の研鑽に期待したいところです。まずは来シーズンの開幕先発の座を手にするところから。

それを言ったら、CLEでRGIIIとJosh McCownの離脱を引き継いだ、Cody Kesslerも同じこと。チームのほぼ半分の試合に先発して(Goffは7試合、Kesslerは8試合)どちらも勝利できなかったわけですが、来シーズンにその美酒を味わえるようにしてほしいです。

Paxton LynchとJacoby Brissettは3試合に出場し2試合に先発しましたが、どちらもエースQBの怪我やアクシデントがきっかけになったもの。自身の実力で勝ち取ったものではないことを分かっているでしょうから、今シーズンの経験を糧に、次シーズンの自分の立ち位置を築かないといけません

Playoffに突然初先発が回ってきたConnor Cookも同じですね。まさかああいうタイミングで、Derek Carrが離脱し、控えのMatt McGloinまでが先発できないという展開は予想していなかったでしょう。試合をざっと見た限りはこれからの選手ですが、ここから先は自分次第ですね。

ということで、今期は1巡目の3人よりも、ドラフト前に不祥事を起こしたPrescottが成果を残しました。しかしいろいろ言われているように、Prescottの成功は自身の力だけでなく、強力なDALのOffensive Lineがあってのものです。

そしてどのルーキーにとっても、1年目の成績はもう過去のものです。自分がいるチームの巡り合わせには感謝しつつ、自身の腕を磨くシーズンオフとしてもらいたいものです。

今シーズン、試合に出ることはなかったChristian Hackenbergをはじめとする同期にもまだチャンスはあります。例えばHackenbergは、2016年シーズンにひどいことになったRyan Fitzpatrickをお払い箱にできるほどの実力を示さなくてはいけないでしょう。

次のドラフトで入ってくる新人に負けないよう、2016年シーズンのルーキーQBの成長を期待します。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LA ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
SD サンディエゴ・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

2016年シーズンのQB成績を振り返る、Fantasyでは誰を主力にすべきだったのか

2017年01月05日 23時17分00秒 | NFL2016
NFL.comは「QB Index」でレギュラーシーズン終了時点のランキングを発表しました。その結果は以下の通り。引用元に敬意を払いつつ、データ部分を抽出してみました。

 NameTeam2015  NameTeam2015
1Tom BradyNE3 17Andy DaltonCIN6
2Matt RyanATL15 18Tyrod TaylorBUF16
3Aaron RodgersGB9 19Alex SmithKC21
4Andrew LuckINDN/A 20Sam BradfordMIN23
5Derek CarrOAK10 21Joe FlaccoBAL18
6Drew BreesNO7 22Trevor SiemianDENN/A
7Dak PrescottDALN/A 23Eli ManningNYG12
8Matthew StaffordDET19 24Ryan TannehillMIA26
9Ben RoethlisbergerPIT5 25Carson WentzPHIN/A
10Russell WilsonSEA4 26Colin KaepernickSF32
11Philip RiversSD8 27Blake BortlesJAX13
12Carson PalmerARI2 28Ryan FitzpatrickNYJ14
13Kirk CousinsWAS11 29Matt BarkleyCHIN/A
14Marcus MariotaTEN22 30Robert Griffin IIICLEN/A
15Jameis WinstonTB20 31Brock OsweilerHOU28
16Cam NewtonCAR1 32Jared GoffLAN/A
 
首位のTom BradyとMatt Ryan、Aaron Rodgersの3人は貫禄ですね。2015年シーズンに成績を下げていたRyanとRodgersは、そろそろ加齢による限界かと言われていましたが、見事に復調しました。2015年シーズンを怪我で棒に振ったAndrew Luckや不調だったMatthew Staffordも成績を伸ばしました。
 
新人ではDak Prescottの一人勝ち。なぜ4巡目まで残っていたか、NFLチームのスカウトの皆さんに聞いてみたいものですね(まあPrescottの力量だけでなくDALの強力OLあっての成績だとは思いますが)。
 
筆者がFantasyの主力で使ったDerek Carrは堂々の5位。今期伸びるだろうと予測してドラフト指名したCarrが好成績を残したのでちょっとうれしいです。返す返す腓骨骨折でPlayoffに出場できなくなったことが残念です。
 
一方で、2015年シーズンの1位だったCam Newtonや2位のCarson Palmerは順位が急落。そのほかではRussell WilsonやAndy Daltonが精彩を欠いています。Wilson以外はチームをPlayoffに導けなかったため、来シーズンの復調が必須でしょう。
 
若手のQBではMarcus MariotaとJameis Winstonが成績を伸ばしました。チームは残念ながらPlayoffを逃しましたが、2015年シーズンに比べて躍進しています。貢献度が高い働きができたと考えられます。その一方で、Blake Bortlesは伸び悩み。Brock Osweilerにいたっては先発を降格させられました。
 
NFL.comでは2017年のドラフトでQBを指名すべき8チームを挙げています。QB補強の緊急度が高い順にならんでいます(チーム名の後ろの番号はドラフト指名順位)。
 
1. CLE    No. 1 and 12
2. NYJ    No. 6
3. SF    No. 2
4. CHI    No. 3
5. BUF   No. 10
6. HOU    未定
7. ARI    No. 13
8. JAX    No. 4
 
見ての通り、Playoffに進出したチームでは唯一HOUがリストに入っています。それほどOsweilerの獲得は失敗だったという評価なのですね。ほかのチームについても、チーム名と上の表にある主力QB名を関連付けていただければ、なんとなくわかるかと思います。
 
ただ、この表を見てつくづく思うのは、Eli Manningの微妙な評価ですね。今季チームをPlayoffに導いた中ではRyan Tannehillと23位を争う仲。なんとTrevor Siemianよりも下の評価とは、Osweilerは別格としても、とてつもなく評価が低いです。筆者はドラフトでCarrのバックアップで獲得しましたが、とても怖くて先発させられない状態でした。結局、OAKがBye Weekになったときは使いましたが。
 
それでもNYGがQBを指名すべきチームに入らないのはSuper Bowlで2度のMVPのおかげなのか、守備が固いチームであるがゆえにQBの成績に斟酌しない開き直りなのかわかりませんが、とにかく新人獲得論は顕在化しません。もちろん、過去を知るNFLファンや解説者には、今期もひょっとしてManningという思いがあるようにも推測します。
 
では、FantasyではQBに誰を選ぶべきだったのという視点で、QBを見てみましょう。
 
  TeamGGSQBrecP-YdsP-TDP-IntR-YdsR-TDP-RatePoints
1Aaron RodgersGB161610-6-044284073694104.2380.02
2Matt RyanATL161611-5-04944387117 117.1347.46
3Drew BreesNO16167-9-052083715202101.7332.32
4Andrew LuckIND15158-7-042403113341296.4307.70
5Kirk CousinsWAS16168-7-14917251296497.2300.28
6Dak PrescottDAL161613-3-036672342826104.9286.88
7Matthew StaffordDET16169-7-043272410207293.3279.78
8Tyrod TaylorBUF15157-8-03023176580689.7270.92
9Blake BortlesJAX16163-13-039052316359378.8270.10
10Derek CarrOAK151512-3-0393728670 96.7268.48
11Russell WilsonSEA161610-5-142192111259192.6268.06
12Andy DaltonCIN16166-9-14206188184491.8260.64
13Marcus MariotaTEN15158-7-03426269349295.6259.94
14Philip RiversSD16165-11-04386332135 87.9258.94
15Tom BradyNE121211-1-0355428264 112.2258.56
16Jameis WinstonTB16169-7-040902818165186.1256.10
17Cam NewtonCAR15146-8-035091914359575.8254.26
18Ben RoethlisbergerPIT141410-4-03819291314195.4252.16
19Carson PalmerARI15156-8-14233261438 87.2243.12
20Joe FlaccoBAL16168-8-04317201558283.5242.48
21Eli ManningNYG161611-5-040272616-9 86.0224.18
22Alex SmithKC151511-4-03502158134591.2223.78
23Sam BradfordMIN15157-8-0387720553 99.3220.88
24Carson WentzPHI16167-9-037821614150279.3212.98
25Colin KaepernickSF12111-10-02241164468290.7200.44
26Trevor SiemianDEN14148-6-03401181057 84.6191.74
27Ryan TannehillMIA13138-5-029951912164193.5190.20
28Brock OsweilerHOU15148-6-029571516131272.2167.98
29Ryan FitzpatrickNYJ14113-8-027101217130 69.6133.40
30Case KeenumLA1094-5-0220191151176.4111.14
 
Fantasyポイントの総計を基に上から、100ポイントを超えたCase Keenumまで30人を並べたものです

今期のポイントを見る限りRodgers一択に見えますがそれは結果論。というのも昨年の末から成績が下降気味で、今期も後半の復調がなければチームをPlayoffに連れていけなかったほどでした。筆者も今期の成績がどうなるか読めず、上位で指名されるであろうRodgersの指名を回避した経緯があります。そういう意味では、パス攻撃がさえたDrew BreesやMatt Ryanを選ぶのが正解だったでしょうか。

なお先ほどの表では評価が低く13位だったKirk Cousinsや16位だったTyrod Taylorが上位にいます。いわゆる世の中の評価はそれほどではないけど、Fantasyでそこそこのポイントを稼いでくれるならありがたいです。こうした掘り出し物を来年も獲得したいですね。この後の詳しい分析はまた後日、Super Bowlが終わったあたりで考えます。
 

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

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MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
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AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス