Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Rodgersが初のパッサーレーティング満点、今シーズンは早くも4人目の達成

2019年10月22日 20時45分12秒 | Stats

2019年シーズンWeek07のOAK@GBで、Aaron Rodgersがクォーターバックのパッサーレーティングで自身初の満点を記録しました。あれ、Rodgersは初めてだったっけ?と思う方が多いかもしれません。

今シーズンはなぜかQBレーティング満点を記録したQBが多く、Rodgersは4人目でした。しかしGBファンの筆者であり、この日は早起きして試合を全部見たこともあり(21日はお休みをいただいていたのです)、ちゃんとデータを整理しておきたいと考えて筆を執りました。

なおこの記事は、ちょうど一年前の2018年シーズンWeek04の直後に書いた記事の続きです。今回も、WikipediaのList of NFL quarterbacks who have posted a perfect passer ratingを引用しています。

ちなみにMLBでのノーヒットノーランの記録もWikipediaにありますが、こちらは1876年から記録があって、今年の9月1日のJustin Verlanderの達成まで303試合が記録されています(複数のピッチャーで達成した場合もカウントしています)。NFLのperfect passer ratingの記録がある1948年以降で比較すると183例があります。

つまりNFLのQBレーティング満点達成の出現回数は、MLBのノーヒットノーラン達成よりも低いことをご理解ください(試合数が違いすぎるので、全試合数から換算した出現頻度ではどっちが上かよくわかりません)。

なおRodgersの達成は76回目だそうです。1948年からの71年で76回ですから、年に1回あるかないかくらいの計算です。今年は何かあったんでしょうかね。2019年シーズンの満点記録者は、Week01のLamar JacksonとDak Prescott、Week04のDeshaun Watsonでした。

ではRodgersの数字を検証します。例によって下の青字は過去の記事の再掲ですので、ご存知の方はすっ飛ばしてください。

算出のための公式について。必要になるのは、「パス成功率」「パス平均獲得ヤード」「TDパス成功率」「INT率」です。全てパス試投回数が分母であることをご確認ください(後の説明に出てきます)。INTは0でないと満点は獲れません。

パス成功率 = パス成功回数 / パス試投回数 × 100
パス平均獲得ヤード = パス獲得ヤード / パス試投回数
TDパス成功率 = TD回数 / パス試投回数 × 100
INT率 = INT回数 / パス試投回数 × 100

そのあと、ここで出たそれぞれの数字に係数をかけて、同じレベルにそろうよう換算します。実はこの換算式にはちゃんと根拠があって、1960~70年代のリーグの数字を基にそれぞれの数値の平均値が「1」になるよう調整した結果なのだそうです。

(a)………(パス成功率 - 30)× 0.05
(b)………(パス平均獲得ヤード - 3)× 0.25
(c)……… TDパス成功率 × 0.2
(d)……… 2.375 - (INT率 × 0.25)

そしてそれぞれの換算後の値がどれだけ大きくても、「2.375」を超えたら2.375に置き換えて計算します。その逆もありで、小さい場合は、最小値を0にします。マイナスはありません。

そうしてはじき出すのが以下の数字。

パッサーレーティング=((a)+(b)+(c)+(d))/ 6 × 100

さて、Rodgersの成績はというと、

パス試投が31回で、成功が25回。パス獲得ヤードが429でTDパスは5回。そしてINTは0でした。でした。ここから、QBRの算出のために必要な数字をそれぞれ算出すると

パス成功率は80.65%(25 / 31)
パス平均獲得ヤードは13.84ヤード(429 / 31)
TDパス成功率は16.13%(5 / 31)
INT率は0.0%

となりますね。この数字を上の計算式に代入します。

(a)………(パス成功率 - 30)× 0.05=(80.65 - 30)× 0.05=2.5325 > 2.375
(b)………(パス平均獲得ヤード - 3)× 0.25=(13.84 - 3)× 0.25=2.71 > 2.375
(c)……… TDパス成功率 × 0.2=16.13 × 0.2=3.226 > 2.375
(d)……… 2.375 -(INT率 × 0.25)=2.375 -(0.0 × 0.25)=2.375

全ての数字が2.375を上回っているか等しいので2.375 × 4 / 6 × 100 = 158.3になりました。

ちなみに、計算式を逆算すると分かるのは、それぞれの項目で満点をクリアするための条件です。

パス成功率は77.5%
パス平均獲得ヤードは12.5
TDパス成功率は11.875%
INT率は0.0%

を超えないと、パッサーレーティングは満点に届きません。

もしパス試投数を40とするなら、パス成功数は31回(ちょうど31 / 40が77.5%)。パス獲得ヤード数は500ヤードを超えないと平均獲得ヤードは12.5(500 / 40)となりません。TDパス成功数は4では10%にしかなりませんから、11.875%を超えるには5回成功しないと(5 / 40)いけません。もちろんINTは0回が条件です。

Rodgersの成績に戻ると、パス試投数は31でしたから、パス成功率が77.5%を超えるには24回の成功が必要24 / 31=77.42%、23 / 31=74.19%では不可)で、獲得ヤード数は388ヤード(388 / 31=12.51ヤード、387 / 31=12.48ヤードではダメ)、TDパス成功数は4回(4 / 31=12.9%、3 / 31=9.68%では届かない)が必要でした。つまり、パス成功回数の25回のところが、一番ギリギリだったわけです(2回失敗していたら、満点になりませんでした)。

せっかくなので、今年パッサーレーティング満点を獲った4人の記録を比較してみましょう。

WeekDayQB相手パス
成功数
パス
試投数
パス獲得
ヤード
TD数パス
成功率
パス平均
獲得ヤード
TDパス
成功率
01 2019/9/8 Lamar Jackson BAL@MIA 17 20 324 5 85% 16.2 25%
01 2019/9/8 Dak Prescott NYG@DAL 25 32 405 4 78.13% 12.66 12.5%
05 2019/10/6 Deshaun Watson ARL@HOU 28 33 426 5 84.85% 12.91 15.15%
07 2019/10/20 Aaron Rodgers OAK@GB 25 31 429 5 80.65% 13.84 16.13%

こうしてみるとヤード数はRodgersが最多ですが、効率がいいのはJacksonでしょうか。20回のパスで5回TDですから、4回に1回がTDパスでした。

一番ぎりぎりだったのはPrescottでしたね。それからJacksonは遠征先での満点達成。ほかの3人は、有利なホームグラウンドでの達成でした。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
OAK オークランド・レイダース SF サンフランシスコ・49ers
LAC ロサンゼルス・チャージャース SEA シアトル・シーホークス

Super Bowlの勝利数が一番多い地区はどこなんだろう、各チームのピークを可視化してみる

2016年07月23日 18時00分00秒 | Stats
先日、Duncan引退に寄せた記事の中で、1999年以降の17シーズンでSan Antonio Spurs(Final出場6回)とLos Angels Lakers(Final出場7回) が5回ずつNBA Finalに勝ったと書きました。では、NFLのSuper Bowl出場と勝利の片寄りってどうなんだろうと考え、ちゃんと調べることにしました。
 
先ほどの記事にも書きましたが、AFCからのSuper Bowl出場QBが片寄っている話は有名ですよね。2000年シーズンからの16回で、Tom Brady(NE)が6回、Peyton Manningが4回(INDとDENで2回ずつ)、Ben Roethlisberger(PIT)が3回。残りはTrent Dilfer(BAL、2000年シーズン )と Rich Gannon(OAK、2002年シーズン )とJoe Flacco(BAL、2012年シーズン)の3人だけ。つまり出場チームも6チームだけとなっています。NFCから11チームが出場しているのとは対照的です。
 
ということで、ちょっとした表をまとめてみました。チームごとに過去50回のSuper Bowl出場と勝敗です(2016年1月のSuper Bowl 50は2015年シーズンなので「2015」と表記、以下同)。背景がオレンジが勝利で、白は敗退ですね。図はHTMLで作るのは大変だから、エクセルの表をキャプチャした画像データを貼りました。


ついでに優勝年の文字色を、1966-79年を水色2000-15年を赤にしてみました。こうすると年代別のSuper Bowlへの到達度合いもわかるというものです。
 
ではまず地区別に見ていきましょう。Super Bowlでの最多勝利そして最多出場だったのはNFC東でした。DALが5勝3敗、NYGが4勝1敗、そしてWASが3勝2敗。まだ勝利を挙げていないPHIも2回出場しています。勝利数でこれに次ぐのは、70年代の4勝を含む6勝を挙げたPITがいるAFC北ですね。この地区では2000年代に入ってもPITとBALが2勝ずつを挙げています。
 
2000年代でいえば、AFC東がNEだけで6戦4勝を挙げています。こればかりは同地区の3チームがだらしないとしか言えません。Super Bowl4年連続出場の記録を誇るBUFですら、最後のSuper Bowl出場が20年以上も前。NYJに至っては、48シーズン前の一度だけです。
 
2000年代に入ってから一番競争が激しいといえるのはNFC西。4チームすべてがSuper Bowlに出場しています。LAは最後の出場から15シーズンが開いていますが、16シーズンでこの地区から6回出場というのはしっかり競争環境を維持できているわけで面白い地区といえますね。そういう意味では、4回3チームが出場しており、うち2回はSuper Bowlで勝利を挙げているNFC南も激戦です。
 
ただ、NFCもAFCも南地区は創立年数が浅いチームが多いので(90年代創立が3チーム、70年代創立が1チーム)ほかの地区に比べてSuper Bowl出場回数が少ないのは仕方ありません。早くJAXやHOUのSuper Bowl出場を見てみたいですね。特に今期戦力が整っていると噂のJAXには、裏切られるのを承知でちょっとだけ期待しています。
 
INDについては最初のSuper Bowl出場の1968年のときは(NFCの前身である)NFLに在籍しており、AFL(AFCの前身)の勝者であるNYJに敗れました。このため、現在はどちらもAFCに属する2チームがSuper Bowlを戦っています。
 
さて、各チームのSuper Bowl出場年の色を見ることで、チームごとに隆盛を誇った時期が見えてきます。例えばMIAは70年代から80年代前半に栄華を誇ったものの、ここ30年ほどはご無沙汰。BUFも90年代前半にピークがあったように見えます。MINも70年代がピークで40年ほど眠りに入っています。
 
DALやWAS、そして2012年に久しぶりにSuper Bowlに出たSFも、80-90年代がピークといえるでしょう。
 
50年のSuper Bowlの歴史で、1966-79年(水色)、1980-99年(黒)、2000-15年(赤)の3期とも出場しているチームは数えるほど(5チーム)しかいませんね。その中にOAKとLAが入っています。両チームともここ10シーズンは低迷気味(正しく言うと、勝ち越しがない)ですが、どちらもSuper Bowlで勝利を飾っています。やるときはしっかり結果を出す古豪といえるでしょう。
 
そして最後に、3期全てでSuper Bowl優勝を飾っているのはGBだけ。なんかGBをほめるために書いた記事にも見えますが、ここは分析の結果としてご容赦ください。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

こんな選手いたっけ?2016年NFLの非QBで最高収入を得たのは

2016年07月10日 19時30分04秒 | Stats
前回掲載した、FobesのThe World's Highest-Paid Athletesの続きです。ここからは、NFLに絞って話を進めましょう。
 
前回のリンク先をしっかり読んだ方はもうご存知かもしれませんが、ここでクイズを出します。2015年シーズンで、QBを除き最も高い収入を得ていたのは誰でしょう(100人のリストも作ってみました)。
 
データはFobes調べ。本記事は上記記事に書いてある数字に依拠しています(金額は万ドル、計算が一部合わない選手は誤差です。QBは赤字にしてみました)。
 
Rank All Name Position Team    Pay   Salary  Endorsements
1 7 Cam Newton QB CAR 5310 4110 1200
2 13 Eli Manning QB NYG 4500 3700 800
3 14 Joe Flacco QB BAL 4450 4400 50
4 15 Tom Brady QB NE 4410 3610 800
5 18 Russell Wilson QB SEA 4180 3180 1000
6 20 Philip Rivers QB SD 3800 3750 45
7 26 Marcell Dareus DT BUF 3520 3510 10
8 27 Peyton Manning QB DEN 3420 1920 1500
9 30 A.J. Green WR CIN 3330 3280 50
10 35 Drew Brees QB NO 3100 1900 1200
11 39 Olivier Vernon DE NYG 2900 2880 20
12 43 Julio Jones WR ATL 2720 2600 120
13 44 Luke Kuechly MLB CAR 2710 2610 100
14 51 Cameron Jordan DE NO 2590 2580 10
15 54 Trent Williams T WAS 2560 2550 7.5
16 61 Sam Bradford QB PHI 2430 2400 30
17 71 Dez Bryant WR DAL 2350 2300 50
18 73 Demaryius Thomas WR DEN 2340 2220 120
19 79 Anthony Castonzo T IND 2250 2250 3.5
20 90 Justin Houston OLB KC 2180 2170 10
21 95 Cameron Heyward DE PIT 2120 2100 15
 
答えは、BUFのDTを務める、Marcell Dareus(Jersey Numberは99)。恥を忍んで懺悔すると、筆者はこの選手の存在すら知りませんでした。

Olivier Vernon(NYG、同54)やCameron Jordan(NO、同94)についても同じです。オフェンスのスキルポジション、ディフェンスならLBを中心に試合を見ていることがバレバレですね。
 
NFL全体で一番高い収入を得たのはCam Newton(#7)であると前回も書きました。以下、Eli Manning(#13) 、Joe Flacco(#14) 、Tom Brady(#15) 、Russell Wilson(#18) 、Philip Rivers(#20) までが20位圏内に入っています。
 
EliとRiversは入団のときから因縁がある二人ですが収入面でも面白い結果が。球団から得ているSalaryではRiversのほうが上ですが、Endorsementsの額があまりに違っています(800万ドルと45万ドル)。

この差がEliのSuper Bowlを2度制したものの余裕なのか、大市場NYで長年先発QBを務めてきた成果なのか、その両方なのかもしれません。逆に言えば、Super Bowlを獲っていないRiversとBradfordのSalaryが高いのは興味深いですね。
 
このリストを見て、Aaron Rodgersが入っていないじゃないかという方がいるかもしれません。少なくとも筆者はそう思いました。調べてみると、前年2015年は全体で95位でしたが、2016年はSalaryが1160万ドルで、Endorsementsが750万ドルの計1910万ドルで圏外(100位には入れなかった)とのことでした。
 
このほか例えば、前年上位にいたBen Roethlisbergerの名前もありません。なんでそうなったかについては契約をいろいろ調べないとわかりませんが、本コラムの目的がFobesのランキングを検証することではないのでここは省略します。
 
以前、Tom Bradyの年俸は抑え目でその分ほかの選手のサラリーに回している的な表現をしましたが、なんだかんだ言ってもらうもの(年俸3600万ドル)はもらっています。
 
QBでは、ここには名前がありませんが、先日Andrew LuckがINDと大型契約を結んだニュースが流れていました。次年度のランキングには当然名を連ねてくることでしょう。
 
こうしてランクを見ていて、いわゆる年俸と感じるのはQBの優遇っぷり。Endorsementsについては、WRやLBなどと比べて1桁、ほかのポジションとは2桁違います。チームの攻撃の顔として必ずカメラに映るQBが、高くなるのは当たり前ではありますが、ここまで露骨になるとちょっと考え物です。
 
Endorsementsについては、2015年秋時点の金額をまとめた記事がありましたのでこちらを見てみましょう。2016年でトップの収入を得たCam Newtonが入っていないなど金額や順位は上の表と若干異なりますが、Fobesが数字をまとめた時期が異なるためですのでご容赦ください。
 
1位だったのは、1200万ドルを得たPeyton Manning。このあたり、長年リーグを引っ張ってきた成果と人柄が反映されたのでしょうか。PizzaチェーンのPapa John'sはPeytonがコロラド州内21店舗を買収したとニュースになったこともありました。Peytonが引退後もNationwideのCMに出演していたのは目撃しましたが、これからはその露出はどうなるでしょう。
 
ほかには、NFL Gamepassを見ていてCMに登場する選手が上位に名を連ねます。総収入のランキングにはなかったRodgersやRomoといったQBのほか、J.J WattやMarshawn Lynchが挙がっていました。人気と人柄、そしてわかりやすい特徴(LynchのSkittlesとか)があると、採用されやすいということでしょうか。
 
人気で決まるEndorsementと契約のタイミングで上下するSalaryのバランスを保つことが、NFL選手として高い収入を得る秘訣でしょう。2015年シーズンだけでEndorsementsをDrew Breesに並ぶ2位の1200万ドルを獲得したNewtonのようになるのはどの選手なのでしょう。

資料編:2016年、最も稼いだスポーツ選手を表にしてみた

2016年07月10日 15時00分00秒 | Stats

 

前回、まとめきれなかったFobesのThe World's Highest-Paid AthletesをHTMLの表にしました。出典はFobesですが、毎年このページが上書きされるため、魚拓の意味で残しました。

NFLの選手のみ赤字にしてみました。金額の単位は万ドル。細かいところで誤差がありますが大目に見てください。

NFL選手の順位などについての考察は、こちらにまとめましたのでご覧ください。

RankNamePaySalary/
Winnings
Endorse
ments
Sport
1 Cristiano Ronaldo 8800 5600 3200 Soccer
2 Lionel Messi 8140 5340 2800 Soccer
3 LeBron James 7720 2320 5400 Basketball
4 Roger Federer 6780 780 6000 Tennis
5 Kevin Durant 5620 2020 3600 Basketball
6 Novak Djokovic 5580 2180 3400 Tennis
7 Cam Newton 5310 4110 1200 Football
8 Phil Mickelson 5290 290 5000 Golf
9 Jordan Spieth 5280 2080 3200 Golf
10 Kobe Bryant 5000 2500 2500 Basketball
11 Lewis Hamilton 4600 4200 400 Racing
12 Tiger Woods 4530 27.4 4500 Golf
13 Eli Manning 4500 3700 800 Football
14 Joe Flacco 4450 4400 50 Football
15 Tom Brady 4410 3610 800 Football
16 Floyd Mayweather 4400 3200 1200 Boxing
17 Rory McIlroy 4260 760 3500 Golf
18 Russell Wilson 4180 3180 1000 Football
19 Sebastian Vettel 4100 4000 100 Racing
20 Philip Rivers 3800 3750 45 Football
21 Rafael Nadal 3750 550 3200 Tennis
22 Neymar 3750 1450 2300 Soccer
23 Zlatan Ibrahimovic 3740 3040 700 Soccer
24 Fernando Alonso 3650 3500 150 Racing
25 Gareth Bale 3590 2490 1100 Soccer
26 Marcell Dareus 3520 3510 10 Football
27 Peyton Manning 3420 1920 1500 Football
28 Derrick Rose 3410 2010 1400 Basketball
29 Kei Nishikori 3350 350 3000 Tennis
30 A.J. Green 3330 3280 50 Football
31 James Harden 3280 1580 1700 Basketball
32 Usain Bolt 3250 250 3000 Track
33 Clayton Kershaw 3200 3120 80 Baseball
34 Dwyane Wade 3200 2000 1200 Basketball
35 Drew Brees 3100 1900 1200 Football
36 Carmelo Anthony 3090 2290 800 Basketball
37 Chris Paul 3000 2150 850 Basketball
38 Cliff Lee 2930 2920 10 Baseball
39 Olivier Vernon 2900 2880 20 Football
40 Serena Williams 2890 890 2000 Tennis
41 Justin Verlander 2860 2800 60 Baseball
42 Kyrie Irving 2760 1660 1100 Basketball
43 Julio Jones 2720 2600 120 Football
44 Luke Kuechly 2710 2610 100 Football
45 Robinson Cano 2700 2400 300 Baseball
46 Dwight Howard 2690 2240 450 Basketball
47 Miguel Cabrera 2660 2410 250 Baseball
48 Albert Pujols 2630 2430 200 Baseball
49 Blake Griffin 2610 1810 800 Basketball
50 Wayne Rooney 2610 2010 600 Soccer
51 Cameron Jordan 2590 2580 10 Football
52 Russell Westbrook 2570 1670 900 Basketball
53 Ryan Howard 2560 2500 60 Baseball
54 Trent Williams 2560 2550 7.5 Football
55 Chris Bosh 2520 2220 300 Basketball
56 Felix Hernandez 2490 2440 50 Baseball
57 Zack Greinke 2475 2470 5 Baseball
58 Prince Fielder 2460 2410 50 Baseball
59 CC Sabathia 2440 2370 70 Baseball
60 Sergio Agüero 2430 1680 750 Soccer
61 Sam Bradford 2430 2400 30 Football
62 Paul George 2410 1710 700 Basketball
63 Manny Pacquiao 2400 2150 250 Boxing
64 Kevin Love 2390 1990 400 Basketball
65 Yoenis Cespedes 2380 2320 60 Baseball
66 Joe Mauer 2380 2300 80 Baseball
67 David Price 2380 2330 50 Baseball
68 Luis Suarez 2380 1780 600 Soccer
69 Stephen Curry 2360 1160 1200 Basketball
70 Jason Day 2360 1510 850 Golf
71 Dez Bryant 2350 2300 50 Football
72 Dale Earnhardt, Jr. 2350 1500 850 Racing
73 Demaryius Thomas 2340 2220 120 Football
74 Andy Murray 2300 800 1500 Tennis
75 Masahiro Tanaka 2300 2200 100 Baseball
76 Mark Teixeira 2300 2250 50 Baseball
77 Joe Johnson 2290 2190 100 Basketball
78 Cole Hamels 2270 2250 20 Baseball
79 Anthony Castonzo 2250 2250 3.5 Football
80 Troy Tulowitzki 2250 2220 30 Baseball
81 Bastian Schweinsteiger 2240 1940 300 Soccer
82 Jimmie Johnson 2220 1620 600 Racing
83 Angel Di Maria 2210 2060 150 Soccer
84 James Rodriguez 2210 1510 700 Soccer
85 Eden Hazard 2200 1700 500 Soccer
86 Conor McGregor 2200 1800 400 MMA
87 David Ortiz 2200 1600 600 Baseball
88 Maria Sharapova 2190 190 2000 Tennis
89 Jacoby Ellsbury 2180 2120 60 Baseball
90 Justin Houston 2180 2170 10 Football
91 Matt Kemp 2170 2120 50 Baseball
92 Canelo Alvarez 2150 2000 150 Boxing
93 Adrian Gonzalez 2140 2100 40 Baseball
94 LaMarcus Aldridge 2120 1970 150 Basketball
95 Cameron Heyward 2120 2100 15 Football
96 Jayson Werth 2120 2100 20 Baseball
97 Alex Rodriguez 2110 2070 40 Baseball
98 Nico Rosberg 2100 2000 100 Racing
99 Carl Crawford 2090 2060 30 Baseball
100 Buster Posey 2080 1780 300 Baseball
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

 

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

2016年NFLで一番稼いだのはNewton、全スポーツでみると上から何番目?

2016年07月03日 21時53分03秒 | Stats
6月上旬に、FobesのThe World's Highest-Paid Athletesが更新されました。筆者がNBAの情報源として活用しているtaiyomikuni (TM) に掲載されているNBA選手の考察がとても面白かったので、僭越ながらこの場でそのNFL版を書いてみることにしました。
 
と思って書き始めたら、いろんなスポーツと比較したNFLの位置関係が見えてきたので、今回は前半として全スポーツ横断的なお話からします。
 
実は上記のページの情報は毎年上書きされてしまうため、一覧データは別に保存しておいた方がよさそうです。この部分は公開の手段を準備しています。
 
2016年の上位二人はSoccer界から(米国では「Football」ではなく「Soccer」ないのね) Cristiano Ronaldo(#1) とLionel Messi(#2)。ほかのSoccer選手よりも突出しているということは、この二人は別格ということですかね。前年度に1試合で2億2000万ドルを稼いだとされるBoxingのFloyd Mayweatherを抜いて2トップで並びました。
 
Tennis界からも1桁に二人が食い込んでおり、この間、ついに通算グランドスラムを達成したNovak Djokovic(#6)をRoger Federer(#4) が上回る展開でした。これは賞金よりもEndorsementsの金額が大きいからですね。
 
おっと、Kei Nishikoriが日本人最高位として29位に食い込んでいるじゃあないですか。ほかに日本人としてはMasahiro Tanakaが75位にいるだけなので突出感がありますね。
 
Nishikoriは獲得賞金が350万ドルなのに、獲得賞金が800万ドルのAndy Murray(#74)を大きく上回るのはEndorsementsが2倍(3000万ドル対1500万ドル)あるから。あのダサいロゴのユニフォームを着ている代償がこんなところで顕在化しています。まあもともと、テニスは賞金よりもEndorsementsによる収入が大きくなる業界だと考えれば納得できます。
 
こうした現象はGolfでも起こっており、以前に比べて勝てなくなったPhil Mickelson(#8) やTiger Woods(#12) が上位に食い込んでいるのは、Endorsementsが効いているから。Jordan Spieth(#9)と比べるとその獲得賞金の差が際立ちます。
 
賞金系のスポーツの場合、変動が激しい賞金に加えて有力なスポンサーを確保するという、ポートフォリオを組んでおくことが、収入を安定させるポイントですね。
 
そして競技ごとに色分けして見えてきたのは、獲得額上位選手がNBA>NFL>MLBという構図。NBAは一桁にLeBron JamesとKevin Durant、そしてKobe Bryantが名を連ねたのに、NFLではCam Newton一人だけでした。
 
MLBに至っては33位にやっとClayton Kershawが顔を出します。特に上位選手ほどEndorsementsでえられる金額が大きく、MLBの選手とは2ケタくらい違っているところが大きいですね。
 
しかもNBAではこれからサラリーキャップが高騰することが決まっています。7月1日に解禁になったFAでは「あの程度の選手がこんな給与を得るのかよ」というインフレが発生しています。つまりこの格差はもっと広がるということ。
 
こうなると、大学時代にBasketかFootballかBaseballをプレイしていて、どれを選ぶかで悩んだ場合、NBAを選択する選手が増えそうですね(お金だけで判断した場合。いやそうじゃない人がいることも知っていますよ)。
 
ただでさえ、選手寿命が短いとされるNFL選手になるよりも、そしてヒスパニックの選手と競争を強いられレギュラーになるまで数年を要するMLBの選手よりも、NBAを選んだ方が一攫千金のチャンスが大きくなります。
 
もちろんNBAのドラフトは狭き門で、ドラフトで指名されるのは30チーム×2巡。ただでさえ15人×30チームですから450人しか登録されない狭き門ですし、選手の選別の条件の大きな部分を身長の高さが占めるため、NBAの選手になること自体が大変なわけですが。
 
ということで、競技別の話はここまで。次回はNFLに絞った話をします。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。


AFC東BUFバッファロー・ビルズNFC東DALダラス・カウボーイズ
MIAマイアミ・ドルフィンズNYGニューヨーク・ジャイアンツ
NEニューイングランド・ペイトリオッツPHIフィラデルフィア・イーグルス
NYJニューヨーク・ジェッツWASワシントン・レッドスキンズ
AFC北BALボルティモア・レイブンズNFC北CHIシカゴ・ベアーズ
CINシンシナティ・ベンガルズDETデトロイト・ライオンズ
CLEクリーブランド・ブラウンズGBグリーンベイ・パッカーズ
PITピッツバーグ・スティーラーズMINミネソタ・バイキングス
AFC南HOUヒューストン・テキサンズNFC南ATLアトランタ・ファルコンズ
INDインディアナポリス・コルツCARカロライナ・パンサーズ
JAXジャクソンビル・ジャガーズNOニューオリンズ・セインツ
TENテネシー・タイタンズTBタンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DENデンバー・ブロンコスNFC西ARIアリゾナ・カーディナルス
KCカンザスシティ・チーフスLA(STL)ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
OAKオークランド・レイダースSFサンフランシスコ・49ers
SDサンディエゴ・チャージャースSEAシアトル・シーホークス

フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス