Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

2022年NFL TOP 100の1~20位を予想してみた、1位と2位はAaronなのか?

2022年08月28日 11時49分36秒 | NFL 2022
NFL.comでは2011年から、その年の活躍が期待される100人をランキング形式でまとめた「NFL Top 100」を発表しています。
ンキングは選手同士の投票によって決まります。「この選手はほかの選手にどれだけ評価されているか」という尺度と考えればよいでしょう。来たるべき2022年シーズンのFantasyドラフト会議で指名する選手を考える材料にもなるはずです。
2021年のランキング(表のみ)
2020年の記事
2019年の記事
2018年の記事

前回、筆者が記事を公開した後に、NFL.comでも上位 20 選手をアルファベット順に発表していました。どうやら筆者が前回書いた20人の予想は正解だったようです。

残った20人を改めて整理しましょう。「2021」の欄はNFL TOP 100の2021年版の順位です。一番右の列「上下」は筆者が改めてつけたランキングの上下予想です。

Player 2021 POS Team 上下
Patrick Mahomes 1 QB KC
Aaron Donald 2 DT LAR
Aaron Rodgers 3 QB GB  
Derrick Henry 4 RB TEN
Travis Kelce 5 TE KC  
Davante Adams 6 WR LV  
Tom Brady 7 QB TB
T.J. Watt 9 OL PIT
Josh Allen 10 QB BUF
Jalen Ramsey 13 CB LAR
Tyreek Hill 15 WR MIA
Myles Garrett 16 DE CLE  
Shaquille Leonard 37 OL IND
Trent Williams 42 OT SF
J. C. Jackson 49 CB RAC
Justin Jefferson 53 WR MIN ↑↑
Jonathan Taylor   RB IND ↑↑
Cooper Kupp   WR LAR ↑↑
Deebo Samuel   WR SF ↑↑
Micah Parsons   LB DAL ↑↑

実際の順番を並べようと考えたときに、毎年ベースボールマガジン社が発行している「カラー名鑑」の2022年版の表紙写真が目に入りました。

ご覧の通り、現在のNFLを引っ張る二人の「Aaron」、つまり2021年シーズン(と2020年シーズン)のMVPであるAaron RodgersとSuper Bowl LVIを制したLARのDEFの要であるAaron Donaldが並んで表紙を飾っています。この二人が、アメリカンフットボール・マガジン編集部が選んだ注目の選手ということですね(片隅にTom BradyとJoe Burrowも載っています)。

さらに参考になりそうな情報もありました。NFL.comに、Contributing ColumnistのAdam Schein氏が上位10人を予想する記事が載りました。

そしてCBSがNFL TOP 100もどきのランキングを独自に発表していました。このランキングはCBS Sports Senior WriterのPete Prisco氏が書いたものですが、選手が選んだNFL TOP 100と割と近い順位になっているようです。

そしてこの二つの順位を見たうえで決めた筆者の予想は以下の通りです。

Player POS Team NFL CBS   筆者
Aaron Donald DT LAR 1 1   1
Josh Allen QB BUF 2 4   2
Patrick Mahomes QB KC 5 3   3
Aaron Rodgers QB GB 3 2   4
T.J. Watt OL PIT 6 7   5
Davante Adams WR LV 4 11   6
Travis Kelce TE KC 9 19   7
Cooper Kupp WR LAR 8 5   8
Jonathan Taylor RB IND   24   9
Jalen Ramsey CB LAR 7 10   10
Justin Jefferson WR MIN   13   11
Tom Brady QB TB 10 6   12
Deebo Samuel WR SF   26   13
Micah Parsons LB DAL   14   14
Shaquille Leonard OL IND   40   15
Myles Garrett DE CLE   9   16
J.C. Jackson CB RAC   53   17
Trent Williams OT SF   8   18
Tyreek Hill WR MIA   17   19
Derrick Henry RB TEN   22   20

1位はDolardでしょう。前年が2位だったわけですから、Super Bowl制覇したばかりの今、順位が下がる要素は思いつきません。

これに対してQBは序列に変化があり、Josh Allen→Patrick Mahomes→Rodgersになると考えました。Rodgersは2年連続MVPですが、やはりDavante Adamsを失ったことは大きい(と、他の選手が評価する)という見方です。昨年1位だったMahomesよりもAllenを上に置いたのは、昨年のPlayoffの大熱戦を見たからですね。結局MahomesともどもSuper Bowlには届きませんでしたが、Allenの株を大きく上げた試合だったと思います。

そして5位には昨シーズンのSack王、T.J.Wattを入れました。これはWRではLARのCooper KuppよりもDavante Adamsの方が上で、そのAdamsよりも(そしてTravis Kelceよりも)Wattの方がインパクトがあるという読みです。ただそのインパクトも、Rodgersを上回るところまではいかないのではないか、というのは筆者の願望も入っています。

そして昨シーズンの最多TD20で、Rushing王のJonatan Taylorを9位に入れました。LARから3人目となるJalen Ramseyをその下に入れたのは、Taylorの活躍度の方が上なんじゃないかなあという勝手な推測です。11位には伸長著しいJustin Jeffersonを入れて、撤回したものの引退を表明したBradyは前シーズンよりも順位を落として12位になると考えています。

13位以下は表に整理した通りです。昨シーズンの成績がいまいちだったTyreek HillとDerrick Henryは20位ギリギリの下位に落とし、J.C. JacksonとTrent Williamsをその上に置きました。

予想がどれだけ当たるかははっきり言って運次第です。どうなるかは日本時間の明日(8月29日月曜日)に公開になります。結果がまとまったら、また記事を書きますので、またその時に。

 
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

2022年のNFL Top 100の上位20人は誰? 前年実績などから勝手に予測

2022年08月25日 18時13分24秒 | NFL 2022
NFL.comでは2011年から、その年の活躍が期待される100人をランキング形式でまとめた「NFL Top 100」を発表しています。
ンキングは選手同士の投票によって決まります。「この選手はほかの選手にどれだけ評価されているか」という尺度と考えればよいでしょう。来たるべき2022年シーズンのFantasyドラフト会議で指名する選手を考える材料にもなるはずです。
2021年のランキング(表のみ)
2020年の記事
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2022年のNFL Top 100は、残すところ1位から20位の20人に絞られました(51~100位の記事21~50位までの記事もご覧ください)。
今回はその20人が誰かを当てる「クイズ」に挑戦しようと思います。
簡単なようでいて意外と難しい考察をしております。
 
まず2021年に20位内までにいて、既に2022年にランクインした選手を見てみましょう。
 
2021 Player 2022
8 DeAndre Hopkins 37
11 Stefon Diggs 26
12 Russell Wilson 61
14 Alvin Kamara 51
17 Xavien Howard 56
19 Budda Baker 67
20 Dalvin Cook 31
 
これらの選手は、2021年シーズンの実績で、2021年シーズン前にランキング20位以内から滑り落ちたということになります。
ただ、まだこの7人はいいほうかもしれません。前年の20位内をキープできなかったものの、2022年の100人の中には入れたわけですから。
 
ではまだランキングに登場していない選手を昨年のランキング上位から20人並べてみましょう。
これらの選手には2021年シーズンの実績をもとにした「寸評」と「上下予想」も加えています。
 
2021 Player 2022 POS TEAM 上下 寸評
1 Patrick Mahomes 1 QB KC   人気と実績のあるQB
2 Aaron Donald 2 DT LAR Super Bowlを制したLARの精神的支柱、All pro
3 Aaron Rodgers 3 QB GB   2期連続MVPだが前期の負け方が悪い、All pro
4 Derrick Henry 4 RB TEN   8試合出場ながら937Yds、10TD
5 Travis Kelce 5 TE KC   6年連続でReceiving1000Yds越え、10TD、All pro
6 Davante Adams 6 WR LV   Receiving Yds3位、移籍は吉か凶か、All pro
7 Tom Brady 7 QB TB   Super Bowl制覇に比べ実績は落ちる、All pro 2nd
9 T. J. Watt 9 OL PIT 22.5SackでSack王、All pro
10 Josh Allen 10 QB BUF Mahomesに迫る勢い
13 Jalen Ramsey 13 CB LAR Super Bowl制覇、All pro
15 Tyreek Hill 15 WR KC   Receiving Yds7位、9TD
16 Myles Garrett 16 DE CLE   全試合に出場。自己最多の16Sack、All pro
18 Deshaun Watson 18 QB HOU × 出場ナシ
22 DK Metcalf 22 WR SEA × 12TDだがReceiving Ydsは967
23 Khalil Mack 23 OL CHI × 7試合の出場にとどまる
29 Julio Jones 29 WR ATL × 10試合の出場でTDは1
30 Aaron Jones 30 RB GB × 10TDだが、Rushing Ydsが799に
31 Jamal Adams 31 SS SEA × 12試合出場でSack数が9.5から0に激減
36 David Bakhtiari 36 OT GB × 1試合出場にとどまる
37 Shaquille Leonard 37 OL IND ? Fumbles Force8は全選手中最多、All pro
 
前年13位のJalen Ramsyまでは、100位より下に落ちるとは考えられません(つまり20位以内に残る)。理由は寸評に書いた通りです。
しかし「上下予想」に×をつけた選手は、20位以内をキープできないと考えられます。そして1番目の表にも名前が載っていないわけですから、2022年は100位以内にも入れなかったことを意味します。
 
迷ったのはAaron Jones(昨年30位)ですが、RushingとReceivingを合わせて19TDを挙げた2019年シーズンがピークで2020年シーズンは11TD、そして2021年はA.J.Dillonとの併用もあってTDは10ながらRushingTDは4となり、Rushing Ydsは1000を切りました。こうなるとReceiving TDが8でRushingTDが12のAustin Ekeler(2022年は46位にランクイン)を上回る順位になるとは考えられません。
 
もう一人迷ったDK Metcalf(昨年22位)はReceiving Ydsが967(全体28位)となりました。Receiving TDでは全体4位といっても、2022年は46位にランクインしたMike Evansの14よりも劣っています(EvansのReceiving Ydsは1035の23位)。目立つWRではありますが、こうなると20位内をキープするのは無理(結果としてランク外)と判断しました。
 
昨年37位のShaquille Leonard(昨年までDariusと名乗っていたのでご注意ください)はFumbles Force8が効いて、100位圏外に落ちる可能性は低いと考えました。そしてもう一つ、LeonardはAll Pro(断りがない限りはFirst Teamのこと)にも選ばれています。これを加味するなら、昨年よりも順位を上げて20位以内に残るという予測が成り立ちます。
 
前年15位のTyreek HillはAll Proには選ばれておらず、Receiving Yds1239は7位でReceiving TD9は9位でした。しかしさすがに圏外まで落ちるとは考えられませんでした。昨年8試合の出場にとどまったDerrick Henryも同様で、さすがにランク外はないと思います。
 
選手同士で選ぶNFL Top 100では長くランクにいた選手は記憶に残るため、前年の成績が下がってもランク内にとどまれる傾向があります。快速WRという印象が強いHillと2020年シーズンの2000Rushing Ydsの記憶が残るHenryは、まだ今シーズンは20位内に踏みとどまるのではないかと考えました。
 
ここまで評価をした結果、×が付いている選手は7人となりました。この7人に代わってランクに入ってくる選手が誰かを考えればいいわけです。Fantasyの指名ランキングやAll Proのリストを参考にして考えてみましょう。まず以下の3人は議論の余地なくランクに入るでしょう。
  • Rushing Yds1位で20TDのJonathan Taylor(All pro)
  • Receiving Yds1位でSuper Bowlも獲ったCooper Kupp(All pro)
  • All pro 2ndだったけどReceiving Yds2位でJustin Jefferson(2021年は53位)
そして残りですが、筆者は以下の4人を予想しました。
  • Receiving Yds5位でRushing TDが8のDeebo Samuel(All pro)
  • 15試合に出場してAll Proにも選ばれたTrent Williams(2021年は42位)
  • 13SackでAll proに選ばれDROY(Defensive Rookie of the Year)も獲ったMicah Parsons
  • 全体2位の8INTでAll pro 2ndのJ.C.Jackson(2021年は49位)
Samuelはチーム内での使われ方に不平があるようですが、Rushingも行けるWRとして2021年にリーグを席巻しました。All Proにも選ばれており、初ランクインは逃さないだろうと予想します。
一番微妙なのがJ.C.Jacsonですが、7人がランクインするなら、前年の49位からランクが下がりランク外に消える可能性は低いと考えました。
 
筆者の予想は以下の通りです。この選手を忘れてない?など皆様からの突込みは大歓迎です。
次回は、実際の順位発表がある日本時間の8月29日月曜日までに、この20人が1位から20位までのどこにくるかを勝手に予想します。お楽しみに。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。


2022年NFL TOP 100が21位まで発表、Joe Burrowが初登場で21位に

2022年08月22日 20時45分23秒 | NFL 2022

NFL Top 100の2022年版が、100位から51位まで発表になりました。2021年版の記事化を諸般の事情で怠った筆者ですが、2022年分はちゃんとやります。

NFL.comでは2011年から、その年の活躍が期待される100人をランキング形式でまとめた「NFL Top 100」を発表しています。
ンキングは選手同士の投票によって決まります。「この選手はほかの選手にどれだけ評価されているか」という尺度と考えればよいでしょう。来たるべき2022年シーズンのFantasyドラフト会議で指名する選手を考える材料にもなるはずです。
2021年のランキング(表のみ)
2020年の記事
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前回の記事で予告した通り、日本時間の8月22日にNFL Top 100の50~21位までが発表になりました。

早速、本日発表分を表にまとめました。

Rank Player POS TEAM -/+ 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11
21 Joe Burrow QB CIN                      
22 George Kittle TE SF 28 50 7 29                
23 Trevon Diggs CB DAL                      
24 Ja'Marr Chase WR CIN                      
25 Nick Bosa DE SF   17                  
26 Stefon Diggs WR BUF -15 11 54 73 65              
27 Matthew Stafford QB LAR       31 31     100 76 41  
28 Quenton Nelson G IND 5 33                    
29 Bobby Wagner MLB LAR -4 25 13 15 21 39   69        
30 Joey Bosa LB LAC 2 32 34 56 37 100            
31 Dalvin Cook RB MIN -11 20 21                  
32 Mark Andrews TE BAL                      
33 Nick Chubb RB CLE -7 26 36                  
34 Kevin Byard FS TEN       80              
35 Keenan Allen WR LAC 20 55 77 38 41              
36 Lamar Jackson QB BAL -12 24 1                  
37 DeAndre Hopkins WR ARI -29 8 13 11 13   19          
38 Joe Mixon RB CIN                      
39 Chris Jones DE KC -5 34 52 36                
40 Justin Herbert QB LAC 16 56                    
41 Tristan Wirfs OT TB 48 89                    
42 Cameron Heyward DE PIT 15 57   88 48   88          
43 Derwin James FS LAC     31                
44 Dak Prescott QB DAL   46     14            
45 Jordan Poyer FS BUF                      
46 Austin Ekeler RB LAC                      
47 Fred Warner MLB SF -26 21 70                  
48 Robert Quinn DE CHI             44 13      
49 De'Vondre Campbell OLB GB                      
50 Micah Hyde S BUF       62              

この順位を見て気になったところを箇条書きで書きます。

  • Matthew Staffordが4年ぶりのランクインで、自身最高位の27位となりました。しかしそのSuper Bowl Winnerよりも、敗れたJoe Burrowの方が上位の21位。1年目は怪我でシーズン途中にお休みとなったBurrowは2年目にして堂々のランクインです
  • 2020年に初登場1位だったLamar Jacksonは、2021年の24位からさらに順位を落として36位。つまり今年度が正念場です
  • SEAからLARに移籍したBobby Wagnerは、昨年から4ランク落ちたものの29位に名を連ねています。移籍をしましたが、選手内での評価は変わっていないということですね
  • Bosa兄弟がそろってランクインしました。Nickは一昨年の怪我で昨年はランクから消えていましたが、1年で25位に戻ってきました。Joeyは30位でしたが、もう6年連続でランクインしてるんですね。Diggs兄弟もそろって上位に入っていました。3年目のTrevonが初登場の23位で、2021年の11位から15ランク落としたSteffon(26位)を上回る順位となりました。
  • GBからはDe'Vondre Campbellが初ランクイン。2021年シーズンの活躍が評価され49位に入りました。このほか、Jordan PoyerやAustin Ekeler、Joe Mixon、Mark Andrewsも初登場。2年目のJa'Marr Chaseも21位で初ランクインでした。Super Bowl出場のCINから攻撃陣3人が選ばれました。

そして1位から20位は来週29日月曜日(日本時間)に発表になります。その発表の前までに、20位までに誰がランクインするかを予想順位も含めてこの場で発表するつもりですのでお楽しみに。

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GBのプレシーズンゲームでTDを上げた、2021年シーズンに出入りが激しかったQBとは

2022年08月21日 15時34分37秒 | NFL 2022
今回はちょっとしたクイズから始めてみましょう。
現在GBにいる現役選手で、Super Bowl Ringを所有しているのは誰?
 
GBがSuper Bowlで勝利したのは2010年シーズンですから、もう12シーズンも前になります。このときの現役選手で残っているのは、もうAaron RodgersとMason Crosbyの2人しかいません(1月に手術を受けたCrosbyは現在GBのPUP listにいるようですが、多分シーズン開幕には戻ってくるでしょう)。つまりGBの生え抜きでは2人だけですね。
 
この2人で終わりではクイズになりません。実はあと2人います(ほかにもまだいる!ということでしたらぜひ教えてください)。
 
1人はKC時代の2019年にRingを獲ったSammy Watkinsですね。ドラフト1巡目で指名されたWRにRodgersがパスを投げるのは初めてではないかという噂がありますが、ぜひシーズンを通して働いてほしいものです。
 
もう1人が今回の主役となるDany Etlingです。以前こちらの記事でも書いたことがあるのでご存じかもしれませんが、Etlingは2018年のDraftで7巡目全体219位でNEに指名されたQBです。
 
このシーズン、Etlingはプレシーズンゲームに出場(Jersey Numberは#5)したものの、ロスター53人には名を連ねることなく(Tom Bradyが先発で、Brian Hoyerが控えの年です)、9月1日からNEのpractice squad(PS)に在籍していました。ただSuper Bowl Ringは、PSに在籍していた選手にも渡されるため、そのシーズンに一度も公式戦への出場経験がないEtlingもSuper Bowl Ringを所有している(NEがLARに勝ったあの、とてつもなくつまらなかったSuper Bowlです)というわけです。
 
このEtlingが2022年のプレシーズンゲーム2戦目にGBのQBとして登場し、PassではなくRunでTDを挙げました。多分GBでも53人枠には残れず、Rodgersが先発でJordan Loveが控えになると思うので、その前に記事を書いてしまうことにしました。
 
NFL入りしてからのEtlingの軌跡を順番に追います(ソースはWikipediaのDanny Etlinghttps://en.wikipedia.org/wiki/Danny_Etlingですが、ここからリンクされているソースも参考にしています)。
 
2018年シーズンをNEのPractice Squadで過ごしたEtlingは2019年シーズンもreserve/future契約でNEに残ります。そしてサマーキャンプではQBとしてではなくWRとしてコンバートされたようで、練習中にBradyのパスを受けることもあったようです。NEにかつて在籍したJulian Edelmanも2009年にQBで指名されたものの入団1年目のシーズンからWRとして働き、引退前の3年は2回ずつパスを投げてどちらも成功させるというオプションプレイを繰り出していました。EtlingにもEdelman的な役割が期待されたのかもしれません。
 
しかしコンバートも実らず、8月にNEを解雇され、その翌日にATLにQBとして雇われます(Jersey Numberは#16)。ATLの一員としてシーズン前の53人枠には入れず、そのままATLのPSに加わったEtlingですが、先発QBのMatt Ryanがけがで出場できなくなったWeek8に、この日の先発QBのMatt Schaubの控えとして登録されます(Schaubに何かあったときのためにサイドライン際にいたということ)。
 
結局この試合に出場することなくすぐにPSに戻ったEtlingは、2020年はSEAのPSで過ごし、2021年シーズンをSEAのreserve/future契約で迎えます。この後は箇条書きで書きましょう。この間のJersey Numberは分かるものだけ書きます。
  • 8/1にSEAを解雇され8/2にMINに移籍するも8/23に解雇
  • 9/10にカナディアンフットボールリーグのBC Lionsに練習生枠で加入するが3週で退団(NFLに移籍のため)
  • 10/13にSEAのPSとして加入、10/27に解雇
  • 11/13にDENにPSとして加入するが、3日後に解雇
  • 12/7にGBにPSとして加入するが6日後に解雇
  • 12/20にJAXにPSとして加入する(Jersey Numberは#12)
  • 2022年シーズン開幕とともに、GBとreserve/future契約(Jersey Numberは#9)
2021年シーズンにこれだけ出入りが激しかったのは、新型コロナが猛威を振るったためです。DENのときはDrew Lockが、GBのときはLoveが新型コロナに感染し、QBが不足したため急遽QB役をこなせる選手を連れてきたというのが実態のようです。
 
昨シーズンは多くの控えQBがこんな状況(突然PSに雇われるとか、サイドライン際にJerseyを着て立つ)だったものと推測されます。たとえEtlingが今シーズン、GBの53人に残れなかったとしても、他のチームからお呼びがかかるかもしれません。
 
最後に、Loveの欠場が決まったことでEtlingをPSに入れた2021年シーズンWeek14に、GBの控えQBとなったのはKurt Benkert(Jersey Numberは#6)でした。Benkertは試合が決した4Qに、Rodgersの代わりにKneel Downする役割を担い、2プレイだけ試合に出場しています(筆者はこの試合を見ているはずなのですが、Rodgersの代わりに別のQBが最後に出場したことすら覚えておりませんでした)。Benkertは2022年シーズンも当初はGBとreserve/future契約を結んだようですが、6月に解雇されています。

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2022年プレシーズン2週目時点で、各チームのQB序列を一覧にしてみた

2022年08月20日 13時59分50秒 | NFL 2022

筆者が在籍するリーグのドラフトが近づいてきたこともあって、今シーズンの各チームのQBを整理してみることにしました。最終的にWeek1の時点で先発するQBを予測して、誰を自分のチームで働かせるかを決めるためのものです。

今週がプレシーズン2週目ということもあって、各チームは3番手から4番手のQBも抱えています。これが8月末の53人のロスター登録までに、多くて3人少なくて2人に絞り込まれていきます(ただコロナの問題もあるため、Practice Squadに移ってチーム内にとどまれる選手もいるでしょう)。Cutされた選手は、次回の掲載時に取り消し線で消していきます。

表はhttps://www.ourlads.com/の「2022 NFL Depth Charts By Position」を参考に作りましたが、筆者が独自にNFL.comのニュースなどで拾った情報も加えています。

Team   1   2   3   4 備考
BUF 17 Josh Allen 18 Case Keenum 11 Matt Barkley      
MIA 1 Tua Tagovailoa 5 Teddy Bridgewater 19 Skylar Thompson      
NE 10 Mac Jones 5 Brian Hoyer 4 Bailey Zappe      
NYJ 2 Zach Wilson △ 19 Joe Flacco 5 Mike White 15 Chris Streveler Wilsonが怪我、Flacco先発か?
BAL 8 Lamar Jackson 2 Tyler Huntley 12 Anthony Brown 15 Brett Hundley  
CIN 9 Joe Burrow 8 Brandon Allen 6 Jake Browning 7 Drew Plitt  
CLE 7 Jacoby Brissett 15 Joshua Dobbs 19 Josh Rosen 4 Deshaun Watson△ Watsonが出場できるのは第13週から
PIT 10 Mitch Trubisky 8 Kenny Pickett 2 Mason Rudolph 5 Chris Oladokun  
HOU 10 Davis Mills 3 Kyle Allen 6 Jeff Driskel      
IND 2 Matt Ryan 9 Nick Foles 4 Sam Ehlinger 3 Jack Coan  
JAX 16 Trevor Lawrence 3 C.J. Beathard 4 E.J. Perry 6 Jake Luton  
TEN 17 Ryan Tannehill 5 Logan Woodside 7 Malik Willis      
DEN 3 Russell Wilson 11 Josh Johnson 4 Brett Rypien      
KC 15 Patrick Mahomes 4 Chad Henne 6 Shane Buechele 13 Dustin Crum  
LV 4 Derek Carr 3 Jarrett Stidham 9 Nick Mullens 15 Chase Garbers  
LAC 10 Justin Herbert 4 Chase Daniel 2 Easton Stick 1 Brandon Peters  
DAL 4 Dak Prescott 10 Cooper Rush 15 Will Grier 17 Ben Dinucci  
NYG 8 Daniel Jones 2 Tyrod Taylor 12 Davis Webb      
PHI 1 Jalen Hurts 10 Gardner Minshew 13 Reid Sinnett 8 Carson Strong  
WAS 11 Carson Wentz 4 Taylor Heinicke 14 Sam Howell      
CHI 1 Justin Fields 15 Trevor Siemian 14 Nathan Peterman      
DET 16 Jared Goff 12 Tim Boyle 10 David Blough      
GB 12 Aaron Rodgers 10 Jordan Love 19 Danny Etling      
MIN 8 Kirk Cousins 14 Sean Mannion 11 Kellen Mond      
ATL 1 Marcus Mariota 4 Desmond Ridder          
CAR 6 Baker Mayfield 14 Sam Darnold 9 Matt Corral 11 P. J. Walker  
NO 2 Jameis Winston 14 Andy Dalton 16 Ian Book 19 K.J. Costello  
TB 12 Tom Brady △ 11 Blaine Gabbert 2 Kyle Trask 4 Ryan Griffin Bradyがトレーニングキャンプ欠席中
ARI 1 Kyler Murray 12 Colt Mccoy 19 Trace Mcsorley 16 Jarrett Guarantano  
LAR 9 Matthew Stafford 13 John Wolford 16 Bryce Perkins 14 Luis Perez  
SF 5 Trey Lance 7 Nate Sudfeld 14 Brock Purdy 10 Jimmy Garoppolo  
SEA 7 Geno Smith 2 Drew Lock 17 Jacob Eason      

こうしてみると、 Andy DaltonのNO在籍やNick FolesがIND在籍など、ちゃんと追い切れていなかったQBの移籍状況が確認できました。

表中、緑色をつけた選手が、2022年のドラフトで指名されたQBです。表にはARIのJarrett Guarantanoなど、ドラフトで指名されずに入団したQBも何人か含まれていますが、そこは省略しています。下の表に、2022年のドラフトの結果をQB限定で追記しておきます。

指名巡 全体 Team Player Univ
1 20 PIT Kenny Pickett Pittsburgh
3 74 ATL Desmond Ridder Cincinnati
3 86 TEN Malik Willis Liberty
3 94 CAR Matt Corral Ole Miss
4 137 NE Bailey Zappe Western Kentucky
5 144 WAS Sam Howell North Carolina
7 241 PIT Chris Oladokun South Dakota State
7 247 MIA Skylar Thompson Kansas State
7 262 SF Brock Purdy Iowa State

そういえば随分と昔(2012年)のドラフトで、WASが2人のQB(Robert Griffin III とKirk Cousins)を指名したことを覚えているでしょうか?PITが2人のQBを指名したことがきっかけで、この年のドラフトを思い出しました。この年に指名されたQBは、今シーズンもまだ4人が現役なんですね。

ただしRussell Wilson(3巡目全体75位で指名された)が今シーズンからDENに移籍したことで、この年に指名された現役のQBは全て指名されたのと別のチームで働くことになりました。

2022年のドラフトで指名されたQBたちは、開幕ロスターに何人残れるのでしょう。

最後にせっかくなのでJersey Numberごとに選手を並べなおしてみました。赤字の選手は現時点で1番手と目されているQBです。

Num Player
1 Tua Tagovailoa(MIA)、Jalen Hurts(PHI)、Justin Fields(CHI)、Marcus Mariota(ATL)、Kyler Murray(ARI)
2 Zach Wilson(NYJ)、Matt Ryan(IND)、Jameis Winston(NO)、Tyler Huntley(BAL)、Mason Rudolph(PIT)、Tyrod Taylor(NYG)、Drew Lock(SEA)、Easton Stick(LAC)、Kyle Trask(TB)
3 Russell Wilson(DEN)、Kyle Allen(HOU)、C.J. Beathard(JAX)、Jarrett Stidham(LV)、Jack Coan(IND)
4 Derek Carr(LV)、Dak Prescott(DAL)、Chad Henne(KC)、Chase Daniel(LAC)、Taylor Heinicke(WAS)、Desmond Ridder(ATL)、Bailey Zappe(NE)、Sam Ehlinger(IND)、E.J. Perry(JAX)、Brett Rypien(DEN)、Deshaun Watson(CLE)、Ryan Griffin(TB)
5 Trey Lance(SF)、Teddy Bridgewater(MIA)、Brian Hoyer(NE)、Logan Woodside(TEN)、Mike White(NYJ)、Chris Oladokun(PIT)
6 Baker Mayfield(CAR)、Jake Browning(CIN)、Jeff Driskel(HOU)、Shane Buechele(KC)
7 Jacoby Brissett(CLE)、Geno Smith(SEA)、Nate Sudfeld(SF)、Malik Willis(TEN)、Drew Plitt(CIN)
8 Lamar Jackson(BAL)、Daniel Jones(NYG)、Kirk Cousins(MIN)、Brandon Allen(CIN)、Kenny Pickett(PIT)、Carson Strong(PHI)
9 Joe Burrow(CIN)、Matthew Stafford(LAR)、Nick Foles(IND)、Nick Mullens(LV)、Matt Corral(CAR)
10 Mac Jones(NE)、Mitch Trubisky(PIT)、Davis Mills(HOU)、Justin Herbert(LAC)、Cooper Rush(DAL)、Gardner Minshew(PHI)、Jordan Love(GB)、David Blough(DET)、Jimmy Garoppolo(SF)
11 Carson Wentz(WAS)、Josh Johnson(DEN)、Blaine Gabbert(TB)、Matt Barkley(BUF)、Kellen Mond(MIN)、P. J. Walker(CAR)
12 Aaron Rodgers(GB)、Tom Brady(TB)、Tim Boyle(DET)、Colt Mccoy(ARI)、Anthony Brown(BAL)、Davis Webb(NYG)
13 John Wolford(LAR)、Reid Sinnett(PHI)、Dustin Crum(KC)
14 Sean Mannion(MIN)、Sam Darnold(CAR)、Andy Dalton(NO)、Sam Howell(WAS)、Nathan Peterman(CHI)、Brock Purdy(SF)
15 Patrick Mahomes(KC)、Joshua Dobbs(CLE)、Trevor Siemian(CHI)、Will Grier(DAL)、Chris Streveler(NYJ)、Chase Garbers(LV)
16 Trevor Lawrence(JAX)、Jared Goff(DET)、Ian Book(NO)、Bryce Perkins(LAR)、Jarrett Guarantano(ARI)
17 Josh Allen(BUF)、Ryan Tannehill(TEN)、Jacob Eason(SEA)、Ben Dinucci(DAL)
18 Case Keenum(BUF)
19 Joe Flacco(NYJ)、Skylar Thompson(MIA)、Josh Rosen(CLE)、Danny Etling(GB)、Trace Mcsorley(ARI)、K.J. Costello(NO)

こうしてみると、1番を背負っているQBが増えていることが分かります。筆者が以前QB別のJersey Numberを調べたとき、(過去の経緯は2016年の後編と2019年のその1その2その3をご覧ください)、Cam NowtonとKyler Murrayくらいしか1番を背負っている先発QBはいませんでしたが、時代は変わったものです。

ATLに移籍したMarcus Mariotaも、心機一転#1を着けるようです(それまで着けていた#8はATLではKyle Pittsのもの、という事情もあるようです)。筆者は、2021年に施行されたNFLの背番号ルール変更について何もこの場では書いておりませんでしたが、QBやK、P以外にも1~20番を着用できるようになったことで、QBのJersey Number枯渇(あるいは、移籍したときに、慣れ親しんだ番号を使えない)問題が発生するように感じておりました。Mariotaの例はその一つの例と考えられます。

こうした問題もあって、18や19といった大きな数字を背負ったQBが増えているように見えます。8月末まであと10日ちょっとしかありません。この後のQBの動向に注目していきます。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。


フッター

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス