ＩＰアドレス

尖閣映像、神戸の漫画喫茶パソコンから投稿(読売新聞) - goo ニュース

賢明な諸君ならすでにお気づきのことと思いますが、ＩＰアドレスの説明部分。

＞０から２５５までの数字を４回組み合わせるため、総数は２５６の４乗で約４３億個。

２５６の４乗と言うのか、２の３２乗というのか（おんなじだけど）いずれにせよ、
約４３億個と言うのはＩＰｖ４の話であって、
ＩＰｖ６であれば、２の１２８乗、あるいは２の１６乗の８乗個のＩＰアドレスがあります。

何で１６乗の８乗個かと言うと、ＩＰｖ６の表記は８つに分けて書くようになっているから。

こんな具合。

ＦＦＦＦ：ＦＦＦＦ：ＦＦＦＦ：ＦＦＦＦ：ＦＦＦＦ：ＦＦＦＦ：ＦＦＦＦ：ＦＦＦＦ

ちなみにＩＰｖ４では、２５５．２５５．２５５．２５５のように書きます。

２の１２８乗と言えば、ざっくり３×１０の３８乗
１兆（１０の１２乗）の１兆倍の１兆倍のさらに１００倍

勿論いずれも予約アドレスというか特別の意味を持つアドレスがあって、
それは自由に割り当てられる数の中に入らないから、
ＩＰｖ４もｖ６も実数はもう少し少ない。

ＩＰｖ４の枯渇なんて言われ始めてもう何年たちますかね。

ＰＣ本体やネットワーク機器はとっくにｖ６対応になってますし、
ＩＰｖ６のネットワークも存在するけど、まだまだｖ４が主流ですね。

ところで、４３億個あるというと無限にあるようですが、
「枯渇」と書いたように、実は全然足りない。

そこで、重複を許さないアドレス（グローバル・アドレス）を有効利用するため、
ある閉じた域内でだけ通用するＩＰアドレス（ローカル・アドレス）を決めて、
一つのグローバルＩＰアドレスを疑似的に複数のローカルＩＰアドレスに割り付けたり、
動いているＰＣにだけＩＰアドレスを振ったりする技術（ＤＨＣＰ）があります。

ＰＣの数よりＩＰアドレスの数の方が少ないので、早い者勝ちで番号を振っていく必要があり、
電源を入れるたびにＩＰアドレスが変わることもあります。

これはローカル・アドレスでもグローバル・アドレスでも同じ。
グローバル・アドレスの場合は、固定ＩＰアドレスサービスを
オプションとして用意しているプロバイダもあるくらいで、
個人であれば（ある範囲の中で）保障されないのが当たり前。

今回神戸の漫画喫茶と言うところまでは突き止めたようです。
そこのネットワーク構成がどうなっているか判りませんが、
ＰＣを特定するのは難しいし、ましてや個人を特定するのは大変でしょう。

そのマンガ喫茶の全ＰＣ、店舗内の指紋採取、防犯カメラ映像の解析、
入退館記録の検証、などなどが必要と思われます。

とはいえ人手と時間を掛ければ絶対できないというわけではないだろうし、
ある程度絞り込みはできるかもしれません。

でも投稿者が分かっても、情報漏洩者に直結するとは限らず、
まだまだ全容解明とはいきません。

オリジナル（コピーだけど）がどうやって流出したかはまた別の話です。
まさかＷｉｎｎｙか、その類ってことはないよね。