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映画「ファイヤーウォール」

2006-04-19 22:50:57 | 映画感想
ハリソン・フォード主演のサスペンス。

ファイヤーウォールはご承知の通り、ITセキュリティの要で、
外部からのアタックを防御するもの。
もちろん実際には外部との接点だけでなく、
社内のネットワークにおいても何重にもファイヤーウォールが設定されています。

しかし、(引き合いに出すのもなんですが)「ソードフィッシュ」のように
外部から厳重なセキュリティを突破して、と言うストーリーではありません。

また、全米公開の際、セキュリティがあまりにもお粗末との批判がありましたが、
それほど気になりませんでした。
セキュリティの強固さはストーリー上大して意味がないからです。

どんな強固な鍵でも鍵を作った人間には開けられてしまう、程度の意味合いです。



さて、支店が27程度の小さい地方銀行のITセキュリティ担当である、
ジャック(ハリソン・フォード)は、
支店が1200もある大手銀行との合併話に追われていた。

そんなある日、借金の取り立て屋が10万ドル近い借金を払えと言ってくる。
銀行のセキュリティが破られ、個人情報が盗まれたのか。

怪訝なジャックに、銀行の上司、ハリーが独立話を持ちかける。
合併を機に銀行を辞め、ITセキュリティ会社を興そうというのだ。
スポンサーのビル(ポール・ベタニー「ウィンブルドン」で落ち目のプレーヤー)
は、実はハリーを利用してジャックに近づいていた。
彼の狙いは銀行預金。

ジャックの家に押し入り、家族を人質にジャックに強盗の片棒を担がせようと言うのだ。
そしてその方法は強奪ではなく、
ITセキュリティを逆手にとったジャックがいなくてはできない方法だった。



大手銀行のやり手幹部にT2のT-1000、ロバート・パトリックが出ている。
チャーリーズ・エンジェル・フルスロットルでもずいぶん老けたなと思ったが、
まだ50前なのに、しわくちゃだ。

敵役のポール・ベタニーは35歳、ハリソン・フォードは63歳。
ごく普通のサラリーマンもやるときゃあやるぜ、でも普通人だから辛いよね、
と言う演技なのだが、演技に見えないところが見ていて悲しい。

ITセキュリティがテーマのような題名のつけ方だが、
個人情報を盗むにの盗撮やらごみあさりやら、手法がずいぶんと古典的だ。

最大の欠点は、犯人一味が単なる金目当ての集団だということ。
もし、あれほど用意周到に役割分担して(=互いを信用して)行動するのなら
もっと確固とした結びつきがいるだろう。

そうでなければ、犯人の親玉にものすごいカリスマ性があるか、だ。
今回の設定程度の結束なら、一人が殺られた段階で残りの何人かは逃げるよ。

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