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鳩の群れ

2020-10-30 16:59:37 | 鳥/犬/猫/ハム
朝、スカイツリー撮影の時、小名木川の上を鳩の群れが飛んでいるのを見ることがよくある。
大抵は西から東に向かい、しばらくすると反対方向に飛んでくる。

鳩を飼った経験はないが、おそらくは伝書鳩の訓練と言うか運動と言うか、日課なんだろうと思っている。
しかし、今日は電線の上にびっしりと鳩が止まっていた。

ムクドリ、ヒヨドリ、オナガの大群が飛来してあちこちのアンテナに止まっているのをよく見る。
彼らの中でどういうルールがあるのか知らないが、時間帯を分けているのか、群れ同士のいざこざはまず見ない。

鳩はうちにも来るが、群れの場合は屋上のアンテナに止まっているより電線に止まっていることの方が多いようだ。
活動はそう活発とは思えず、人が何か食べているようだと近づいてきておこぼれをもらおうとする。

遊歩道で鳩の餌を撒きながら歩いている人がいる、と知人が言っていた。
そのせいか、大挙して止まっている電線がどんどん東に進んでいる、とも言っていた。

都でもポスターを出しているが、「ハトにえさをあげないで」と言うのが共通認識だ。
フンで近隣住民や歩行者が大迷惑するのがその主な理由だろうが、楽に餌をもらうことによって数が増え
ますます人に近づいてくる。

そもそも鳩に危害を加える人はほとんどいないので、人を怖がらないのは以前からだが、平気でベランダや
屋上などに止まり、営巣し繁殖する。

鳩を平和の象徴とよく言うが、由来は旧約聖書の「ノアの方舟(はこぶね)」ではなかったか。
世界に広まったのは、ピカソが1949年の「第一回平和擁護世界大会」のポスターに鳩を使ったから。
日本で広まったのは、タバコの「PEACE」の図柄に鳩が使われていたから(だと思う)

しかし、旧約聖書でオリーブの小枝を加えて戻ってくる鳩はドバトでもキジバトでもなく白い鳩。
ピカソが作ったポスターも白鳩。「DOVE」です。
政治家のハト派もDOVE。清純とか、清潔、可愛いのニュアンスがあり、平和のシンボルでもあります。

一方その辺で餌をあさっているドバトは「PIGEON」で言葉としては明確に異なります。
のろま、薄汚い、間抜けのニュアンスです。
日本語では「鳩」に区別はないし、野鳥に危害を加えることは法的にも許されないので、
すべての鳩を平和のシンボルみたいに思う人が多いですが、欧米では、多分PIGEONを
平和のシンボルとは言わないと思います。

なお、ネット記事を探っていたところ、「ノアの方舟」をギリシャ神話としている物がいくつかあった。
単なる勘違いと思われるが「ノアの方舟」は紛れもなく旧約聖書の創世記の物語であり、
漂着したとされるアララト山はトルコのイランとの国境付近で場所的にもギリシャとは程遠い。

ギリシャ神話にも大洪水の話は出てくるようだが、ギリシャ神話にノアの方舟の話があるとすれば
誰が世界を水没させたのか。
洪水で「人の世界」を滅ぼしたとしても、オリンポスの神々には何の影響もない。



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