政府は来年5月の改元を前に、システム更改にかかる期間をおよそ1か月と見込み、
新元号の発表を来年4月以降にする意向のようだ。
これに対し一部議員からは、天皇の権威の二重化につながるなどの理由から
新元号発表は皇太子殿下の新天皇即位後にすべきとの意見も出ているようだ。
改元に伴うシステム更改の事前の余裕が必要ないとの判断については、過去の事例、
すなわち平成の改元は昭和天皇崩御後に決まったが、当時のコンピューターシステムに
特に混乱が生じなかった、などが根拠になっていると思う。
システムエンジニアの経験でいえば、個々の企業単独のシステム更改であっても
決定から施行までが1か月は短すぎる。
企業の基幹システムであれば、改元に伴うテストだけでも1か月はきつい。
当然ながら既存システムを止めるわけにはいかず、現システムを運用しながらの
新システムのテストになるわけでリソースの二重化などのリスク、負荷は大きい。
30年前も同じじゃないか、というのはやや的外れ。
当時とはシステムの規模、範囲、複雑さが異なる。
昔であればMT交換などと称した磁気テープなどのメディアでのデータ交換、
集めたデータをオンラインの停止した夜間に集中的に行う夜間バッチ、などなど。
24時間365日運用、オンラインリアルタイム更新が当たり前の現在では
今は昔の物語。
とはいえ、改元は既に時期も決まっていることで、システムの改修は最低でも半年前、
つまり、既に着手しているところが多いだろう。
新元号を仮に例えば「新元」とか、プロマネの名前、歴史上の人物の名前、
好きなアイドル/タレントの名前など、珍しい物であればあるほど都合がいいが、
仮置きして更改作業を進める。
また、頭文字もM、T、S、H以外であればそのまま使い、そうでなければ、よくあるのは「X」。
「X」には「不明」のニュアンスもあるが、「neXt」の意味合いもある。
そうやって現行システムの裏でシステム改修を進め、社内システムのテストを重ね、
関連会社、グループ会社との連動テストを行っておく。
他社システムとの連携テストもできるだけこなすことが肝要だ。
さらに、新元号発表で「元号」を本物に置き換え、再度社内システム、他社との連携テストを
一斉に行うわけで、決算時期とも重なってそりゃあもう大変。
システム部門長、プロマネはもとより担当者の一人一人に至るまで既に頭が痛いことだろう。
CIO(最高情報責任者/情報統括役員)は、システムのことがわかればわかるほど、
頭が痛い、あるいは早くも胃が痛いのではないだろうか。
特に他社との連携は、テストにしてもシステム更改/テストのタイミングをそろえなければならず、
グルーブ会社なら親会社の鶴の一声で少なくともテストのタイミングをそろえられる可能性が高いが、
それぞれがそれぞれの顧客を抱え、それぞれの事情で更改の順序やタイミングを調整するから
大変なことになるのは目に見えている。
これに対する解決策(負荷の軽減策)は「改元の影響をできるだけ少なくすること」で、
最も安直に考えられるのは和歴を止めること。
法律上の規定などで和暦表示が必要なものは仕方がないが、社内の規定などであれば、
和暦を止めることも可能。
対外的な周知、過去の和暦表示はどうするか、などなど考慮すべき点は多々あるも、
改元に伴うシステム更改の一部と考えれば手が付けやすい。
既に銀行の通帳でそうなっているものもある。
こうやって表面に現れるもの、目についたものはごくごく氷山の一角に過ぎない。
内部では「元号外し」が着々と進んでいるものとと思われる。
新元号の発表を遅らせることで天皇の権威を強調しようという試みは、
かえって「元号離れ」に拍車をかけかねない。
新元号の発表を来年4月以降にする意向のようだ。
これに対し一部議員からは、天皇の権威の二重化につながるなどの理由から
新元号発表は皇太子殿下の新天皇即位後にすべきとの意見も出ているようだ。
改元に伴うシステム更改の事前の余裕が必要ないとの判断については、過去の事例、
すなわち平成の改元は昭和天皇崩御後に決まったが、当時のコンピューターシステムに
特に混乱が生じなかった、などが根拠になっていると思う。
システムエンジニアの経験でいえば、個々の企業単独のシステム更改であっても
決定から施行までが1か月は短すぎる。
企業の基幹システムであれば、改元に伴うテストだけでも1か月はきつい。
当然ながら既存システムを止めるわけにはいかず、現システムを運用しながらの
新システムのテストになるわけでリソースの二重化などのリスク、負荷は大きい。
30年前も同じじゃないか、というのはやや的外れ。
当時とはシステムの規模、範囲、複雑さが異なる。
昔であればMT交換などと称した磁気テープなどのメディアでのデータ交換、
集めたデータをオンラインの停止した夜間に集中的に行う夜間バッチ、などなど。
24時間365日運用、オンラインリアルタイム更新が当たり前の現在では
今は昔の物語。
とはいえ、改元は既に時期も決まっていることで、システムの改修は最低でも半年前、
つまり、既に着手しているところが多いだろう。
新元号を仮に例えば「新元」とか、プロマネの名前、歴史上の人物の名前、
好きなアイドル/タレントの名前など、珍しい物であればあるほど都合がいいが、
仮置きして更改作業を進める。
また、頭文字もM、T、S、H以外であればそのまま使い、そうでなければ、よくあるのは「X」。
「X」には「不明」のニュアンスもあるが、「neXt」の意味合いもある。
そうやって現行システムの裏でシステム改修を進め、社内システムのテストを重ね、
関連会社、グループ会社との連動テストを行っておく。
他社システムとの連携テストもできるだけこなすことが肝要だ。
さらに、新元号発表で「元号」を本物に置き換え、再度社内システム、他社との連携テストを
一斉に行うわけで、決算時期とも重なってそりゃあもう大変。
システム部門長、プロマネはもとより担当者の一人一人に至るまで既に頭が痛いことだろう。
CIO(最高情報責任者/情報統括役員)は、システムのことがわかればわかるほど、
頭が痛い、あるいは早くも胃が痛いのではないだろうか。
特に他社との連携は、テストにしてもシステム更改/テストのタイミングをそろえなければならず、
グルーブ会社なら親会社の鶴の一声で少なくともテストのタイミングをそろえられる可能性が高いが、
それぞれがそれぞれの顧客を抱え、それぞれの事情で更改の順序やタイミングを調整するから
大変なことになるのは目に見えている。
これに対する解決策(負荷の軽減策)は「改元の影響をできるだけ少なくすること」で、
最も安直に考えられるのは和歴を止めること。
法律上の規定などで和暦表示が必要なものは仕方がないが、社内の規定などであれば、
和暦を止めることも可能。
対外的な周知、過去の和暦表示はどうするか、などなど考慮すべき点は多々あるも、
改元に伴うシステム更改の一部と考えれば手が付けやすい。
既に銀行の通帳でそうなっているものもある。
こうやって表面に現れるもの、目についたものはごくごく氷山の一角に過ぎない。
内部では「元号外し」が着々と進んでいるものとと思われる。
新元号の発表を遅らせることで天皇の権威を強調しようという試みは、
かえって「元号離れ」に拍車をかけかねない。
漢字2文字、M,T,S,H以外で本当に決めてくれるのか、それもとても心配です
しっかり影響と工数を考慮してくれれば良いのですが…
悲しいかな、「もろもろヨロシクね」で丸投げです(^_^;)
改元となれば全国規模で全企業がシステム全体を見直すわけですから、大変です。
過去にも2000年問題をはじめとするシステムトラブルが予測されましたが、結果としては大したことなかったので、そう重く思っていないんでしょう。
帳票にしてもせいぜい「平成」を二重線で消して、「新元号」のハンコでも押せば大丈夫、ぐらいの認識なんでしょうか。
皇室と崇拝派で護持していただけば?
関連法令などの改正が必要かもしれません。
とはいえ、民間レベルでは和暦を使う事が減っていくと思います。
手帳やカレンダーも来年は新元号が物理的に書けないのでしょうがないですが、再来年以降、和暦に戻る(あるいは併記)とは限りません。
囲い込もうとして離れていく。
思惑の反対の方向に事態が動いていく典型のような気がします。