丸底フラスコのブログ(goo版)

ヤフーブログからの引っ越し組

【虫】トンボのようなトンボでないような

2017-07-26 22:14:57 | いきもの話




昨日の夜中、台所へ行くとなにやら「ヘラヘラヘラ・・・・・」と大型の虫が飛んでいました。


またガガンボか~?と薄暗い中目で追っていると、なんだかちょっと形が違う。


いや、なんかトンボっぽいぞと捕獲を試みます。




高いところばかり飛ぶから、ちんちくりんの自分にはなかなか捕まえられません。
ようやっと低いところに降りてきて止まったところをぱっと。




うわああ羽がなんて柔らかい……ふわふわ。触り心地がなかなかです。
きっと顕微鏡で見たら細かい毛がいっぱい生えてるんだろうなあ。




せっかくなので記念撮影。
姿かたちはトンボに似てます。が……


イメージ 1


(フラッシュ光ってしまったので目が青っぽい)
トンボにしてはなんか変だな、見慣れないな……




もう一枚。


イメージ 2




……トンボってこんな足のつき方だったっけ……
なんか「カマドウマ」とか「G」を連想させるような顔つきと足なんだけど……
口もなんだかカマキリっぽいし(まじまじ見たわけではなく、フォルムがね)





ウェブでトンボの種類を検索。出てきません。
それにトンボより触覚が長い。
触覚の長いトンボもいますが、それに比べると短いし形も違います。じゃあ誰?



そこでもう一つの特徴、手で羽を隠しちゃってるせいで分かりませんが、羽に唯一ついていた白い点をヒントに検索し直します。


イメージ 3




これで出てきたのが「ウスバカゲロウ」






えっ?




イメージ 4




これの最終形態?


あのずんぐりむっくりの丈が短い小さい奴
こんなスレンダーで長い虫になるの……?
どうなってんだ?



ウスバカゲロウ成虫の実物は見たことがなく、大きさも知らなかったので
幼虫のサイズからもてっきり2㎝くらいの小さい虫だと思ってたんですが。



へえ~~全くすごい成長だな!ちょっとその成長率を分けなさい。



調べていくと、なんとアリジゴクには毒があり、咬まれたら危険とありました。
子供のころ素手でガシガシ捕まえてた……よく大丈夫だったな自分。

北杜夫さんが「どくとるマンボウ」の中で
「薄馬鹿下郎」なんて可哀そうな漢字を当ててましたが
わりと弱くてはかない虫でした。
成虫には特に武器もないし、トンボは機敏にビューンと行きますけどこれはそうじゃない。
第一私に捕まるくらいですから。



しばらくじっと写真にとられていましたが、突然体をくねくねさせて嫌がりだしたので
外へ出しました。

最近アリジゴク見なくなったけど、成虫がいるってことはどこかにいるのでしょうね。