1月18日。
夕べからさんざんメールが入ってたのは知ってたんですが、
ねぼねぼと8時ごろおき、ある一通を見てぱーっと目が覚めました。
朝から自分の使ってる路線が運休です。
倒木だとか。
外を見ると、凍雨とよばれるお菓子に入ってるシリカゲルみたいな小さい氷の粒が降ってます。半分雨になってるってかんじですかね。
（母が積もってるとこ測ってだいたい15㎝）
さてどうしましょう。
自分の出勤時間は遅番なので、11時までにつけばＯＫ。
しかしこの状態だとかなりあやしい。
まだ8時半ですが事前に会社にメールを入れておきます。
上司からも、遅刻しても大丈夫だよと返信をもらい、その中に
「電車動き始めてるみたい 今下りの電車が動きました」
とあったので、じゃあもうすぐ再開かな。と油断したのが誤りでした。
本当は9時10分ごろ出るつもりが、手袋がないだのなんだのもたついて、結局9時半。
この時間はもう完全に雨でした。
去年しまむらで買ったあったかいズボンをひっぱりだし、
去年の春前に買っておいたもこもこダウンジャケットをはおり、
やっぱり去年買っておいた防水ブーツをはき、おなかにカイロの完全防備です。
備えあればうれしいな。
傘さしても足も裾も手もびっしょびしょになりながら駅に到着。
私の住んでいる市をＡ市とします。
隣の市をＢ市とします。
会社のある市をＣ市とします。
第一関門。
Ａ市最寄り駅につくと、人がいっぱい。
あれおかしいな、電車動いてるっていってたのに？？？
自由通路に人が溢れています。駅員さんに復旧はいつですかと尋ねる人がいましたが
復旧には相当時間かかる、一時間か、二時間かわからないということ。
スイカチャージしようとしたら全部調整中。
これは、Ｃ市にある複数線が乗り入れてる大きい駅で
折り返しをしてやがるな・・・だからこっちに来ないんだ。
バスを探します。
お隣Ｂ市に行くバスがあったはず！
最近じゃバスの電光掲示板もあって便利ですね。
すると運よく、お隣Ｂ市行きの市内循環バスがあと4分後に発車！
やった、これに乗ってとにかくＢ市まではいける。ラッキー！
Ａ市内循環バスなのに、Ｂ市にある病院まで行ってその後戻ってくるんです。
病院からＢ市の駅は歩いて10分くらい。
ということで一つでも進むために急いで乗車。すごろくか。
すると、お客さんとドライバーさんが話してたのですが
本当は運休のはずだったんだけど急遽要請がきて（ＪＲがアレだから）、この路線だけでも走らせることになったそうな。
（市のメールでも運休しますってまわってきてた）
だから第一便にうまく乗れたのかもしれません。なんてラッキー。
この時点で10時ちょいすぎくらい。
市内循環なのでたった100円で隣の市の病院へたどり着けました。
第2関門
Ｂ市駅に歩いて付いたのはいいものの、やっぱり人溢れている。
まだ止まっているようです。
なんで止まってんだろうといろいろネットを見たら
その前の駅で電車のパンタが上がらなくなったとかでつっかえ、
Ｂ市駅に延々と電車が止まっていました。
さあどうしましょう。
駅の向こう側に行くと、Ｃ市の大きい駅行きのバスの姿が！
降車しているところに走っていきますが、人をおろしたら
グルーっと回って反対方向へ・・・あああ
慌てて回るも、もういっぱいで乗れません。
次のバスを待ちます。
もう一度会社に連絡。この時点で10時40分ごろ。
・
歩くか、まつか
・
・
歩くか、待つか
・
・
の葛藤の末待って1時間。
ようやっときましたよ。待ち焦がれたバス。
ＪＲはやっぱり動きません。
乗車します。スイカをタッチしたら無反応。
先にのったおじさんも「？」な感じで2回くらい当ててましたが無反応。
このバスは定時ではなく、臨時便としてきたそうです。
発車してアナウンスが流れたのですが
「この車の運賃箱が故障しているため、無償となります。
降車時はそのまま降りていただいて構いません」
えーーーーっ！そんなことあるんだ！
超ラッキー！！
ていうか、そんな故障してても臨時で車両出さないといけないほどだったんだなあ・・・
ＪＲからの振り替え輸送の紙を持ってる人は必ずドライバーへと言っていましたが、
ＪＲさん、立川バスさんにちゃんとお礼してくださいよ～～！
降車時、前後のドアを開けてくれました。
後ろのドアのほうが近かったけど、一応前から出てありがとうございましたと一言言わせていただきました。
この時点で12時半くらいだったかなあ、Ｃ市の大きい駅につくと
下りホームに上り電車がいます。（ここで折り返しだから）
一瞬迷いましたが、それに乗ってめでたく会社の最寄り駅につきました。
経路なにで来たの？と聞かれ、バスと答えるとバス代出すよと言われたのですが
「かくかくしかじかで無料だったんですよ！」というと
周りの人もびっくりしてました。
天候も交通もぐだぐだだったけど、そんな中でも
小さなラッキーが重なって、少しうれしい日でした。
立川バスさんの神対応さすがです。
少なくともこの臨時バスで集められた振り替え輸送票の2倍は
輸送してると思うので、そのくらいの運賃ＪＲさん支払ってもいいよなあ。なんておもいました。
Ｃ市駅まで運んだ正確な人数なんて把握できないだろうから、そこはバス会社さんの太っ腹な対応にＪＲも甘んじるしかないでしょうかね。
何にせよ世の中捨てたものではないな、と思いました。
困ったときはお互いさま。
どっかで自分も誰かに返せるといいな。
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Ｂ市の病院へ行く途中、おじいさんが乗ってきたのですが、
この市内循環を使うのは初めて見たいで。
車内で他の人やドライバーさんと「汽車も止まってるし大変だなあ」なんて
たわいない話をしてたんですが、
「助かったわ、こんなんじゃ病院行く前に仏さんになっちまぁからよぉ」
（歩いたら転んで危険ってこと）
なんていうもんだから、笑いそうになって困った。
