日本語教師ママの子育て in 世田谷

2012年3月9日男の子を出産。2013年12月24日次男誕生。日本語教師とママやっています。

韓国人の質問

2009-03-22 22:31:31 | インポート

この前の木曜日、いつものように

日本語ボランティアの日。

春休み前の最後の授業という

こともあって、生徒達もいつも以上に

そわそわ集中力がない感じ。

そんな中、韓国人生徒からふいに

出てきた質問がこれ。

「先生、[ろ]はどうやって書くの?

何で日本語ないの?」

「えっ、今なんて言っている?」

「だから、RunとかRussiaとかは

どうやって書くの?」

「あ~、ランとかロシアって書くよ、

日本語だと。」

と、こんな感じ。

その子の発音している[ろ]はちょうど

[る]と[ろ]の間の発音。

[る]を発音する時の口をしながら

[ろ]と言う感じでしょうか。

なかなか、日本人だと気がつかない盲点。

確かに、日本人がRの発音が苦手なのは、

Rの本当の発音自体が日本語にないということ

なんでしょうね。

改めて再認識。

さすがに、日本でRussiaのことを

「ルォッシア」とは言えないし書けないし

「ロシア」となってしまうんですね。

そう考えると、とっても不思議。。。

「日本語ではロシアと言うんだよ。」

と、我ながら残念な答えしか言えず、

生徒も不服顔。

日本語を教えていて、改めて日本語、

そして日本について知ることって多いんですね。

やはり、日々勉強です。


思わぬ展開に・・・

2009-03-13 23:03:58 | インポート

昨日は、週に一度の日本語ボランティア。

それは、授業中のことでした。

「避難訓練」を勉強する課で、「押すな」、とか「走るな」

という言葉を練習していた時のこと。

ちゃんと理解しているか確認のため、お手製のドリルをさせることに。

寝ている生徒に向かって怒っている先生の絵、

先生に吹き出しがついていて、その中に「ねるな」と

生徒に書かせるドリルです。

ちょっと迷ったのですが、銀行強盗が人質相手に

何か叫んでいる絵。

そこには「動くな」っていう言葉をいれて欲しかったのです。

というのも、以前にアメリカで留学生がハロウィンの時に

フリーズ!(動くな)という言葉をプリーズと勘違いして

動いてしまったところを撃たれてしまったという悲惨な事件を

思い出して。。。

こういう言葉も一応教えておいたほうがいいのかな。。

などと自分なりに考えて、ドリルにいれておいたのです。

そのドリルをやっている時に、ある国の子が

「ぼく、これやられたことある!」というのです。

一同あ然。。。

「えっ、あるって。。。?」

「これ、ピストル、頭に。。。やられた」。」

「えっ、本当?」

「うん、本当」

その子は、本当にさらっとそんなことを言ったのです。

他の生徒もびっくり。

その場はそんな感じで終わったのですが。。

なんだか、授業後に改めて考えてしまった私。

その子の母国は貧富の差が激しいと言われている

いわゆる発展途上国。

そんなことって、日本じゃ考えられないけど、

あまりにもさらっと「あるよ。」と言うってことは。。

あまり社会情勢とかに疎い私はちょっと反省。

日本語教師は日本語を教えるだけの立場ではないし、

もっとちゃんと学習者の背景とか母国の状況とか

きちんと知らなければいけないし。。。

と、いつまでたっても悶々と考えてしまう出来事でした。


恍惚と不安 我二つあり

2009-03-05 22:32:09 | インポート

はあ~。。

タイトルは、論語の言葉だそうです。

なんだか、共感してしまいました。

今日は週に一度の日本語ボランティアの日です。

先生の1人が体調を崩されて、二つのクラスを

担当することになりました。

これって、とても大変なんです。

レベルの違う子達を同時に見ることは、

今の私には相当大変です。

子供なので、気分にムラもあるし、

どんどん次に進みたい子もいれば、

ぜ~んぜん、やる気のない子様々です。

さらに、レベルが違う子が混ざっているとなれば。。

もう大変です。

あ~、もっともっとちゃんと教えたい、

もっと細かく間違いを説明してあげたい!

という私の思いを知って知らずか

あちこちから「先生~、できた~!次!」

「先生~、わからない~!」

「先生~、おなかいたい~」

「先生~、頭いたい~、うそ!」

などと、もう相手にしきれません。

でも、今日の収穫は、1人の男の子の積極性。

1月には、ひらがなもわからなかった子が、「としょかん」という

ことばを勉強した時に、「漢字どうやって書く?」と質問。

その子は韓国人。周りは中国人が多く、今までは、漢字で書いたりすると

「漢字わからないよ~。中国人じゃないよ~」と言ってたのに、

積極的に難しい漢字を書くように。。

こういう瞬間が教師冥利につきるっていうんでしょうかね?

(大げさ??)

その後も「これどういう意味?」「どういう漢字?」と

うれしい質問のオンパレード。

それを盗み見する要領のいい(?)弟。

おにいちゃんは、しっかりして頼もしい!と

微笑ましいひとときでした。。。