オーバーステイの外国人が続々と逮捕

タイ南部スラタニ県の入国管理局は2022年12月1日から10日間、SMART PATROL CAR（SPC）を利用して不法滞在の外国人の排除キャンペーンを実施しています。
SMART PATROL CAR（SPC）とは、電力で走行し、出入国管理の生体認証システムを搭載した最新のパトカーのこと。
その取り組みの中で12月3日、オーバーステイ19日の中国人の女（31歳）が逮捕されました。
一方、タイ北部チェンマイでもオーバーステイの取り締まりが行われており、12月2日から4日の間に、5人がオーバーステイで逮捕されています。
・71歳 男 中国国籍、オーバーステイ49日
・40歳 男 中国国籍、オーバーステイ87日
・35歳女 中国国籍、オーバーステイ87日
・50歳 男 ミャンマー国籍、オーバーステイ122日
・42歳 女 ミャンマー国籍、不法就労とオーバーステイ5日
在タイの外国人に影響を及ぼすので、ここにて公示する。滞在許可期間を経過した外国人に対し、以下の通りの条件と期間に基づいて王国入国の不許可を定める。

出頭した外国人の場合

1.1 滞在許可最終日より数えて90日を超えて滞在した外国人は、王国出国後１年間は入国不可
1.2 滞在許可最終日より数えて1年を超えて滞在した外国人は、王国出国後3年間は入国不可
1.3 滞在許可最終日より数えて3年を超えて滞在した外国人は、王国出国後5年間は入国不可
1.4 滞在許可最終日より数えて5年を超えて滞在した外国人は、王国出国後10年間は入国不可

逮捕された外国人の場合

2.1 滞在許可最終日より数えて1年を超えない滞在をした外国人は、王国出国後5年間は入国不可
2.2 滞在許可最終日より数えて1年を超えて滞在した外国人は、王国出国後10年間は入国不可


今のタイは調子に乗っています。
コロナで一人でも多く来てほしかった観光客ですが、現在はうなぎのぼりに日々増加中で、
そうなるとオーバーステイなどの取り締まりも厳しくなります。
オーバーステイを軽く考えている人（昔は賄賂で見逃してくれた時期もありましたが・・）も多いと思いますが、
一応逮捕されたものは手錠をはめられ、テレビや新聞に氏名と顔を公表されるようです。
高額罰金も科せられ、払えなければ金額に応じ収監となります。
また、上記の通り、1年以上のタイ入国禁止となります。
日本人も問答無用でこの対象になります。

タイはどこを目指しているのか（多分シンガポール？）は知りませんが、清い水には魚はすまなくなるという言葉を知っているのでしょうか？
もちろん違法なことはいけませんが、度を越した厳しさは観光客の激減につながることを肝に銘じておかないと、また右往左往するタイ政府の姿が目に浮かびます。
既に物価は高く、何事も融通が利かなくなっており、タイらしさはすでになくなっています。
さらに円安バーツ高で日本人が旅行をするには最悪の時期です。

一般観光客にはあまり関係のないオーバーステイですが、長期滞在予定の人は、必ず滞在可能な期間を確認しておかないと逮捕も十分あり得ます。
現在は期間限定で、ノービザ入国でも日本人は45日滞在ができますが、いずれ30日に戻ると思います。
ロングステイ希望者は相応のビザを取得することをお勧めします。
昔ならビザランと言って、ノービザの人は1度隣国に陸路等確安の方法で出国し、すぐにタイに戻ることも可能でしたが、
現在は一定期間の出国（何日というのは係員の判断）がないと再入国は拒否されます。

ーPSー
タイのコロナは収束していますが、日本へ帰国する際、現在もワクチン3回未満の接種者（3回のワクチン接種証明がないもの）はタイでの病院でPCR検査を自己負担で受け、コロナ陰性でないと陰性になるまで帰国（予約していても飛行機に搭乗ができない）ができません。
これはタイではなく日本政府の範疇です。
コロナが5類に格下げになれば多分この規制はなくなるでしょう。