みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

盆供養と盆雨、そして終戦記念日

2017年08月15日 | 俳句日記

盆雨とは、盆に降る雨の事ではなく、盆
をひっくり返したように激しく降る雨の
ことらしい。
今日は、各地でそのような雨が降った。

地表に溜まっていた温度が冷やされて、
明日以降は急速に秋が姿を見せるかもし
れない。
日差しが日陰に席を譲るのである。

歴史もまた季節が変わるように、肌感覚
を変えてゆく。
幸せな人は、枯葉が枝を離れるように、
粋な別れをして再生していく。

「無罣礙、無罣礙、故、無有恐怖」
罣礙とは、こだわりのこと、無罣礙とは
こだわりのないこと、即ちこだわりが無
ければ恐れはないとの心経の教えだ。

無益なこだわりを持つことは、すなわち
真実を見誤ることに通じる。
こだわった世界が、唯一の世界と誤認し
て自縄自縛の餓鬼道に堕ちてゆくのだ。

戦後72年、未だに「一億総懺悔」の式典
を奇異な目で見ている人類がいると言う
のに、止めることが出来ない日本人。
それを見て、ほくそ笑む反日プロ集団。

ある方の御霊屋を訪れた帰りに見上げた
山門に、仁王さんがこちらを見下ろし、
情けないぞと睨みつけていらした。
今日の盆雨は、全てを水に流せ!との天
の戒めだったのかもしれない。

〈盆供養 もはや怨みの 跡も無し〉放浪子
季語・盆供養(秋)

8月15日〔火〕雨のち曇り
未明の降りは激しかった。
今日も部屋に閉じ込められるか、
と思いきや、昼前から雨が上がった。
心に掛かっていた方の仏前に座ると、
生きてますと感謝の涙が溢れた。
無言の励ましがあった。
お盆ならではの事である。





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