戦前のある学校の校歌の歌詞に、こんな
のがある。
♬ 常盤の松の緑濃き 秀麗の国秋津島…
「秋津島」は日本国の古語である。
古代語では運命共同体の集落を「クニ」
と言った。
大陸では日本を「倭」と言ったが、その
頃の倭国は、クニの集合体であった。
「秋」は、元々穀物の実りを示す形声文
字であり、転じて季節を指す事になる。
「津」はと言うと、真水が湧き出る処、
転じて河口、港を指した。
つまりは、秀麗な緑に囲まれた実り多い
津々浦々が日本の原風景なのである。
今日は「みどりの日」、各地でそれに因
んだ植樹祭が行われている。
樹木と水に培われた秀麗な文化を忘れな
い為にも、引き継いで行かねばならない
大切な行事である。
〈秋津島 讃えてゆかし 植樹祭〉放浪子
季語・植樹祭(初夏)
5月4日〔金〕晴れ
皐月晴れのもと、福岡市では恒例の祭り
「どんたく」が催されている。
今年は、新作の花バスが練り走る由。
明日までだから、安近短を楽しんでいる
向きには、是非訪れて頂きたいものだ。
ところで「みどりの日」も「どんたく」
も春の季語となっている。
歳時記では、立夏までを春としているが
どうもしっくりこない。
この際、「初夏」という項目を追加して
欲しいと思うのだが。
「新年」という項目があるのだから。
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