みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

節分

2019年02月03日 | 俳句日記



2月3日〔日〕曇り 一時雨

節分の豆撒は「古事記」に由来する神事です。
その昔、伊奘諾(イザナギ).伊邪那美(イザナミ)の
男女の神様が始めに“大八洲(おおやしま)”と言う島々をお産みになりました。

それが日本列島と言う地上です。
ついでお二人は、地上のあらゆる事象を司る神々をお産みになります。
山と海の神、風と水の神、その他の諸神です。

そして最後に火の神をお産みになりました。
火傷で死ぬ事は分かっていたから最後なのです。
何故死を覚悟してまでか?それは人間にとって火は無くてはならないモノだったからです。

斯くしてイザナミ尊は黄泉の国にお隠れになる。
イザナギ尊はたいそう嘆かれました。
遂には行ってはならないと言われている黄泉の国に会いたい一心で行って仕舞われました。

黄泉の国の入り口は今でも出雲に有ります。
黄泉比良坂と言う坂から地に降りて行くのです。
イザナギ尊はその坂を降りて行かれました。
ようやく豆まきの由来の入口も見えて来ました。

アーッ❗️イザナギ尊は見てはいけない物を見て仕舞われました、イザナミ様の遺骸です。

「見たな〜、来てはいけないと言ったのに。恥ずかしい姿を観られたからには、もう帰すわけにはいかぬゥ〜」

イザナミ様のお怒りは凄まじく、黄泉の国の鬼どもと共にイザナギ様を追いかけ始めました。
捕まってはならぬとイザナギ様が入口近くに差し掛かったとき、付近に桃の実が生っていました。

桃は古来から邪鬼を払う果物と言われています。
そこでイザナギ様は桃の実を取っては投げ、千切っては投げして難を逃れました。
もうお分かりだと思います。

この桃の実が節分の豆撒きとなったのです。
だから豆撒きの豆は事前に神棚にお供えし、桃の霊験を移して置くと良いそうです。
去年の鬼を退治して、新しい年を迎える為に。

〈節分や 別れる鬼の 目に涙〉放浪子
季語・節分(冬)

追伸 桃は熱中症に効果があります。
そう読んだので、一昨年も昨年も試しました。
暑気あたりかなと思ったら桃を薬と思って沢山食べて下さい。

確かに二、三日で体が軽くなります。
他人にも勧めて感謝されました。
ただし、“暑気”ならぬ“食”あたりにはご注意!




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