みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

言霊の国

2017年01月10日 | 俳句日記

 昨日は、年齢の区切りについて書きました。

 今朝は、天皇の生前譲位に伴う年号の改定について産経新聞がスクープしたとラジオから

流れていました。中村草田男は「降る雪や 明治は遠く なりにけり」と詠みましたが、私は昭和

生まれ、昭和も遠くなりました。平成も近いうちに区切られるのですね。時の移ろいを感じます。

 

 陛下の譲位のことだけに、政府も委員会の知識人も慎重に協議しているようですが、私には

そのコメントや他の学者、文化人の意見がどうもピンときません。

 

 私の父方の実家の床の間には、明治・大正・昭和三代の御影が掛けられていましたし、母方

の曽祖父、祖父は二代に亘って、里の八幡様の宮総代を務めていましたので、宮家のことは

自然と身に染みて、上京すれば当然皇居に参詣したものです。普通の日本人なのですから。

 

 そんな私がピンとこないのには訳があります。譲位問題は憲法や皇室典範に規定された

ことがらですから、慎重に論議されるのは勿論です。ですが、憲法改正の論議と同じように

そもそもの部分にふれることなく、条文の解釈と改正の方法論ばかりに拘泥して、国民には

実に分かりにくい話し合いになっています。皇室とは何なのか、歴史的に国民との関わりは

どうだったのかと言う本質論が抜け落ちているのです。

 

 以前にもこういう事がありました。女系天皇についての論議です。上記のような育ちですから

ある程度は学習したこともあります。70年安保の時分には学生でしたから、より勉強しました。

論壇誌も読みました。天皇制の是非を問う議論では過激な文章が飛び交います。しかし擁護

派の中でさえ議論そっちのけの誹謗中傷ばかりでした。実にみっともない。

 

 日本は、「言霊」により守られた国です。それ故に幾多の国難を乗り越えて世界に認められる

平和国家になったのです。これからもそうであって欲しいし、そうあるべきです。

 長くなるので、今日はこの位にしておきます。また書きます。

 

一月十日(火) 晴れ

     6:00 起床、天気晴朗、風すこぶる強し。

     7:00 朝食

     9:00 風治まる、川へ。

    10:00 帰宅、室内掃除の後、読者と交信。

    13:00 風呂

    15:00 調べもの

    17:30 ブログ

 

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