昨日は、年齢の区切りについて書きました。
今朝は、天皇の生前譲位に伴う年号の改定について産経新聞がスクープしたとラジオから
流れていました。中村草田男は「降る雪や 明治は遠く なりにけり」と詠みましたが、私は昭和
生まれ、昭和も遠くなりました。平成も近いうちに区切られるのですね。時の移ろいを感じます。
陛下の譲位のことだけに、政府も委員会の知識人も慎重に協議しているようですが、私には
そのコメントや他の学者、文化人の意見がどうもピンときません。
私の父方の実家の床の間には、明治・大正・昭和三代の御影が掛けられていましたし、母方
の曽祖父、祖父は二代に亘って、里の八幡様の宮総代を務めていましたので、宮家のことは
自然と身に染みて、上京すれば当然皇居に参詣したものです。普通の日本人なのですから。
そんな私がピンとこないのには訳があります。譲位問題は憲法や皇室典範に規定された
ことがらですから、慎重に論議されるのは勿論です。ですが、憲法改正の論議と同じように
そもそもの部分にふれることなく、条文の解釈と改正の方法論ばかりに拘泥して、国民には
実に分かりにくい話し合いになっています。皇室とは何なのか、歴史的に国民との関わりは
どうだったのかと言う本質論が抜け落ちているのです。
以前にもこういう事がありました。女系天皇についての論議です。上記のような育ちですから
ある程度は学習したこともあります。70年安保の時分には学生でしたから、より勉強しました。
論壇誌も読みました。天皇制の是非を問う議論では過激な文章が飛び交います。しかし擁護
派の中でさえ議論そっちのけの誹謗中傷ばかりでした。実にみっともない。
日本は、「言霊」により守られた国です。それ故に幾多の国難を乗り越えて世界に認められる
平和国家になったのです。これからもそうであって欲しいし、そうあるべきです。
長くなるので、今日はこの位にしておきます。また書きます。
一月十日(火) 晴れ
6:00 起床、天気晴朗、風すこぶる強し。
7:00 朝食
9:00 風治まる、川へ。
10:00 帰宅、室内掃除の後、読者と交信。
13:00 風呂
15:00 調べもの
17:30 ブログ
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