みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

蛙の目借り時と南北会談

2018年04月27日 | 俳句日記


終日、済生会病院にいた。
午前は検査で、午後が抗癌剤の点滴だ。
昼食は、天神中央公園の青葉若葉の櫻葉
の下で取る事が出来た。

食事をすれば眠くなる。
特に今時期の睡魔の誘いを、俳句の世界
では「蛙の目借り時」と季語に詠う。
蛙が目を借りに来るから眠いのだと。

病院に戻ると3時間半の点滴が始まる。
テレビをつけて世紀のイベントを観た。




蛙に目を借りられないように力を入れて
観ていたつもりが、やはり借りに来られ
て、爆睡してしまった。
会談の予定変更がいけないのだ。

6時を回って棲家に帰り着くと、サンド
イッチをパクつきながら一連の流れを、
ネットで追った。






「板門店宣言」の内容といい、式典の流
れといい、明らかに半島統一への第一幕
が切って落とされた。
コンパクトに纏められた旨い演出だ。

文大統領は「民族の統一」という悲願を
前面に打ち出し、国際世論に訴えた。
正恩将軍は「非核化への譲歩」を表明し
て、米中会談に水を差した。

これでついに第二幕は、米中露の半島に
対する「三国干渉」がテーマとなる。
但し、かつて日本が受けた三国干渉とは
違って、これを仕掛けたのは正恩だ。

この将軍は、まだ季節は早いが「かぐや姫」になろうとしているようだ。
三国を相手に、韓国をお土産にしたオー
クションを開こうとしている。

正恩は侮れない将軍であると分かった。
彼は、核廃棄の見返りの最大化を目途し
ている。
それぞれから貢ぎ物をさせる気だ。

トランプの脅しを逆手にとって、習皇帝
の懐に飛び込んだのも、すがりついたの
ではなく、中共にもカードを持たせて、
三国をテーブルに着かせたのだ。

ひょっとして、その指南役はプーチンか
も知れない。
プーチンも半島全体の利権が欲しくて、
堪らない、シベリア開発のために。

彼と正恩は、北鮮の存在が次の世界大戦
の引金となることを十分知っている。
共にイラン、シリアというも一つの火種
と連携しているからだ。

世界のトップや軍人達は半島が常に火種
であることを歴史から学び取っていた。
半島に手を出して、したくもない戦争に
巻き込まれた国が多くある。

古くはペレポネソス・イタリア、そして
アラビア・バルカン・クリミア・インド
シナ、さらに朝鮮半島と、大国間のパワ
ーバランスが軋んだ時、地政学的に脆い
半島から戦いが始まるのだ。

ある意味今日、両刃の剣が抜かれた。
蛙に目を借さぬ様誰も寝てはいけない。
日本にとって半島は、二千年に亘る鬼門
である事も。

〈人知れず あわや蛙の 目借り時〉放浪子
季語・蛙の目借り時(晩春)

4月27日 〔金〕晴れ
何処に居ても、世界が知れる時代だ。
フェイクニュースやプロパガンダそして
パフォーマンスに騙される時代は終了。
保守も革新も、もはや不要な色分けだ。

搔き集めた真実から、将来を見透す能力
(情報リテラシー)を鍛えること。
それが大きな災いの被害を、最小限に抑
えることが出来る入り口なのである。

ネットは切取りのない映像を見せてくれ
る、顔つき所作等で、人物像を推し測る
ことも出来る。
繰り返しチェック出来るのも強みだ。

今日見た天神中央公園の鳩は、残念なが
ら平和の白鳩ではなく黒灰色だった。


昨日の黒猫も気になってしょうがない。
現在、午前4時30分。
ブログのアップが遅くなって御免‼ ︎🙏











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