みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

綿入(わたいれ)

2018年11月17日 | 俳句日記


11月17日〔土〕曇り

今度の旅では、八女津媛神社と良成親王陵墓に、もう一つ嬉しいことがあった。
写真の綿入れを貰ったことである。
私は和装趣味で夏は甚平、春秋は作務衣を着る。

冬場は専ら丹前に深々と身体を沈め、炬燵に丸く
なるのが好きだった。
裾が長いので部屋内を歩き回る時も寒に耐える。
擦切れるまで愛用していた物を東北で処分した。

去年の冬は少々寂しい思いをしていたが、今回思いがけず綿入れを手に入れた。
早速手を通してみたがサイズもぴったりだ。
上半身だけの暖だが記憶が蘇る。

綿が木綿綿なのが「布子」、絹綿なのが「綿子」
だそうだが、綿子は軽過ぎて頼りない。
布子の方が冬を越す同志としては頼もしい。
実に嬉しい仲間が来てくれた。

〈綿入れに 寿命も延びる 心地して〉放浪子
季語・綿入れ(冬)




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