みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

神話の理解

2018年09月12日 | 俳句日記


昨日の本稿は、すこぶる評判が芳しくな
いものになったようです。
何故なら、今日と明日は所用が重なって
投稿の時間が足りないと思いました。

そこで書き溜めていたものを出来るだけ
端折って、“ですます”調を“である”調に
変え無理に押し込んでしまったのです。
すると実に難解な文章だ、と読者からお
叱りを受けてしまいました。

ならばと、改めてお伝えしたかった事を
かいつまんでアップしたいと思います。
ぜひ皆さんに神話の世界を理解して頂き
たいと思うからです。
神話の理解は人を豊かにします。

実は以前に書いて来ましたレヴィ=スト
ロース博士も民俗学的見地から神話の構
造を研究なさっています。
そこで「古事記」と他の神話を比較して
みたのです。

成立年代順に並べると次表となります。

BC8世紀→ギリシャ神話(ヘシオドス)
BC7世紀→拝火教(ゾロアスター)
BC6世紀→旧約聖書(ユダヤ教典)
BC1世紀→史記(司馬遷)
AD2世紀→新約聖書(聖パウロ達)
AD8世紀→古事記(天武天皇、太安万侶)

研究者によっては異論もあるようです。
教科書的にはこうなります。
比較して面白いのは、天地創造の過程に
多神教と一神教の明確な違いがある。

そして、森羅万象の造化順に類似が見ら
れる事です。

ギリシャ神話は破茶滅茶ですから置いと
いて、拝火教と旧約聖書の創世記は類似
しています。

[拝火教]
天、水、大地、植物、動物、人、火。

[創世記]
光、天地、植物、日月星、動物、人。

拝火教では天の中に光と日月星は含まれ
ているのでしょう。
逆に、創世記では天地に水が含まれてい
るのでしょう。

そして人の誕生ですが、ギリシャ神話と
古事記には、もう既に人はいるのです。
人の誕生で面白いのは、拝火教と創世記
では土の塵からですが、支那では黄土が
材料になります。

もう一つギリシャ神話と支那の神話には
共通点があるのです。
ギリシャ神話では天地の支えをアトラス
がやりますが、支那では盤古でした。

もっと書きたいのですが、もう疲れてし
まいました。
この続きは明日にしたいと思います。

9月12日〔水〕曇り 一時 小雨
朝刊の一面に「金融危機10年」という
特集の頭出しの 記事が載っていた。
リーマンショックから今月で丸10年だ。

東京から電話があった。
早くて今年の11月、遅くとも来年には
国際的な金融危機が起こると言う。

妙な一致に心が暗くなった。
今度はチャイナショックかも知れない。
各自が家族と仲間を守るために中共から
眼を離せない。

〈夜もすがら 月を眺る 日は遠し〉放浪子
季語・月(秋)









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