
替わり映えしない投票所の入り口
4月7日 〔日〕花曇り
午後からの降水確率が50%だったからでしょう、
午後4時の投票所は閑散としていました。
いつもながらの物々しい入り口からたった一人で入っていくのは勇気がいります。
選挙管理委員会の関係者の「24の瞳」が白いシートの上を進む私に注がれています。
幾度と無く経験して来た投票行為なのですが、こんなシチュエーションでは、日常の心の在りどころをスイッチして臨まなければなりません。
この緊張感の中で、まだ決めてもいない候補者を
複数の中から選ぶにはある種の太々しさが必要になりますよね。
しかも今は記入ボックスの前に名前が並ぶだけ。
顔写真も有りませんから、親から或は友人知人から頼まれていた候補がどの人なのか迷います。
畢竟、エイヤ!とインスピレーションでエンピツを走らせる事になってしまいます。
投票者の半分はそんな事ではないでしょうか?
すると投票率50%で、確信とまではいかずとも、
目処をつけて投票された票は有権者の25%。
そこから選ばれた当選議員が社会を動かします。
候補者の全てが一騎当千の優れた方なら良いのですがそうもいきません。
民主主義は優れた政治家を選び、議会での公論をかわすことで進められます。
つまりは候補者の首実検から始まるのです。
それが公職選挙なのですが、このままでは議員の劣化がますます進んでいくでしょう。
何故ならば若者がますます投票所から離れていくからです。
思い切って公職選挙法を変えてみませんか!
[提案]
1.お祭りムードを煽る遊説車を廃止しましょう。
→これだけで選挙資金補助の数百億が浮きます。
2.SNSを解禁して大いにネット上でやりやってもらいましょう。→決起集会や個人演説会等は無用になります。会場費、動員費等が節約できます。
3.家庭訪問を容認しましょう。→買収の舞台となったのは昔の話、本人の見識と熱意、人柄が一番良くチェック出来る機会です。
また、逮捕者続出で世襲議員が一掃されるかもしれません、多分チクリが横行しますから。
4.運動員は完全ボランティア。→候補者の全人格に惚れなければ応援は出来ません。
そして、
①投票所を解放して、ノンアルコール飲料持込のオープンカフェとして、尚且つ市議候補者は常駐しながら有権者から呼ばれたらいつでも応対が出来るようにする。有権者は納得したら投票して帰るようにしましょう。(時間を区切りながら)
②投票所へのマニフェスト(選管での事前チェック有り)の持ち込みも自由。
③選管は投票用紙の交付と投票箱の管理のみ、あとは各陣営のボランティアが協同しておこないましょう。
今すぐ出来ることは?
1.通路の色を暖色に。
2.候補者の顔写真の掲示。
3.若者たちには国、県、市町村議会の初議会傍聴券を投票用紙の数字に付して交付。(当選者のみ)
4.一般者には、当選者に該当選挙区分の街図を進呈、選挙の度にわが街を知ってもらいましよう。
ま、色々投票率向上と若者が投票所に拒否反応を示さないように、知恵を巡らし投票所を集いの場所、楽しめる場所にしていきましょうよ。
総務省は音頭を取って各級議会と早急に検討して下さい。
帰り際に校門の脇に里桜の八重の花がまだしっかりと咲いていました。
皆様の町、子雀たちの古里が未来に向かって令和
に香りますよう祈って止みません。
〈投票を 済ませて仰ぐ 里桜〉放浪子
季語・さと桜(春)