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みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

レーゾンデートル

2019年04月11日 | 俳句日記

F 35A

4月11日〔木〕曇り

30年も前のこと、アメリカ映画にトムクルーズ主演の「トップガン」というものがありました。
「トップガン」とは米海軍航空隊の熟練パイロットの養成学校のこと、だから卒業生をリスペクトしてそう呼びます。



競争率100倍の超難関コースです。
更にその中から最新鋭機のパイロットが選ばれる
のですから心技体すべてのエリートです。
昨日そんな日本のエリートが航空自衛隊次期主力戦闘機F35Aと共に行方不明となりました。



日本の戦闘機パイロットの技量はトップガン以上と称されていますから、詰まるところ日米同盟の宝が不明なわけです。
更には最新鋭機の機体の所在もわからないのですから日米をあげて捜索されています。





何故ならば、パイロットも機体も敵性国家にとっては何としても手に入れたい機密情報の塊のような代物、いまや捜索海域は其れを巡っての準戦場なのだそうです。



緊急事態法の発令があるかも知れません。
様々な次元でのレーゾンデートル(存在価値、存在理由)が明らかになるものと思います。

〈春すぎて 俄かな波の 四方の海)放浪子
季語・春すぎて(春)

新紙幣の刷新

2019年04月10日 | 俳句日記

懐かしの聖徳太子

4月10日〔水〕小雨模様 寒し

またまたセンセーショナルな話題の発表です。
2024年度に新紙幣が発行されるようです。
偽造防止のために20年毎に刷新されるとは知りませんでした。

今回の肖像は、
一万円札→渋沢栄一
五千円札→津田梅子
千円札→北里柴三郎
お子さんにネットを引くようにお勧め下さい。

いずれも近代日本形成の偉人たち、それも各ジャンルの先駆者ばかりです。
渋沢先生は欧米と肩を並べる為の経済構造をほぼ一人で作り上げた「近代日本の資本主義の父」。

津田梅子女史は、二代目首相黒田清隆に父の関係で見出され、官費留学生として6才で渡米、以来独身のまま64才で亡くなるまで日本の女子高等教育に尽くした「近代日本の女子教育の母」。

北里柴三郎博士は東京医学校在学中に「医道論」を書いて、予防医学の重要性を主張し、感染予防の観点から細菌の研究に注力、独のコッホに師事して多大な功績を挙げた「日本近代医学の父」。

兎に角この方々は、今日我々が日常的に恩恵を蒙っている社会の基礎と人材を残されています。
且つ学問上、実践上の成果は今日まで世界の評価を受け続けているのです。

つまりは太古のクニを国家ならしめた「聖徳太子」に迫る功績をお持ちの方々ばかりなのです。
そしてなによりも偉大なことは、一人として世に言う「美田」を残された方はいません。

麻生太郎大臣が十数人の肖像候補者からこの三人を選ばれたとか。
このところ逆風に吹かれてばかりでいらっしゃいましたが、このことで見事に名誉挽回をなさったのではないでしょうか?

「令和」の若者に、今日の日本にとって最も大切な心強いメッセージを残されたのだと思います。
ついでに、ゴーンさんに渋沢先生の名著「論語と算盤」を差し入れて下されば満点です。

〈平成の 名残の雪や 新紙幣〉放浪子
季語・名残の雪(春)










発展するわが街福岡

2019年04月09日 | 俳句日記

ももち浜のマリゾンから福岡ドームを望む

4月9日〔火〕晴れのち曇り

選挙戦も一段落して市内もすっかり落ち着いた昨日、友人と久々に海を見に行きました。
私は魚座なもので海を眺めると気が鎮まります。
彼は牡羊座ですから高原が良いのだそうです。

すると蟹は磯、蛇はジャングル、獅子はアフリカの草原、では蠍は砂漠なんてことになります。
いずれも落ち着くどころか緊張するばかり。
つまりは、二人の会話は他愛のないものでした。

しかし、時には来てみるべきですね。
いいシニアが二人、博多駅からたった20分の異国の風景に触れるだけで、こんな話に興じるのですから。


私が小学生の頃、この辺りは砂浜と松林が続くばかりの夏は海水浴、春秋は投釣りの名所でした。
冬は打ち寄せる波が荒く人気は無くなります。
変われば変わるものですね。



この子達の未来がどうなっいるものか見たい気もしますが、今までの半世紀でこの変貌ですから、
これからの50年となると、まるっと浦島太郎を追体験することになるでしょう。

すでにあと3年後には、ドームの向こうの天神地区に高層の多目的ビルが数棟立ち上がることになっています。
真ん中のヤシの木の辺りです。



そうなると我々はさらに異邦人にされますね。
そうならないように、いま腰をかけているリゾートカフェ「ザ・ビーチMarizon」に足繁く通い、
時代に置いていかれないようにしましよう。


笑顔の素敵な茜ちゃんが待ってくれてますから。

〈磯の香に 時の止まりし 夏隣〉放浪子
季語・夏隣(春)




花祭りと選良

2019年04月08日 | 俳句日記

「天上天下唯我独尊」


4月8日 〔月〕晴れ 初夏の感深し

お釈迦様がお生まれになった時、天からは五つの香りの雨が降り、百花の花弁が舞い散った。
それを再現して御生誕を祝うのが「花祭り」。
仏教国では何処の寺院でも盛大にお祝いします。

風習では雨の替わりに参拝者が仏陀の御像に甘茶を頭からかけて御供養奉り、それぞれの願いを祈念します。
甘茶を注ぐことから「灌仏祭」とも言います。


毎年をこうして祝いながらお育ちになったお子様
は、きっと平安な生涯を送られることでしょう。
仏弟子の皆様は、そのことを念じながら絶やすことなく今日8月8日に「花祭り」を催されます。

祈りの連鎖の大切さと言うものはこうして守られて来たのですね。

《灌仏の 日に生まれあふ 鹿の子かな》芭蕉

と言う名句があります。
お目出度い日に産まれ合わせた鹿の子へ注がれる蕉翁の愛情は、衆生に注がれる仏陀のご慈悲そのものだったのでしょう。

私達も今日議席を得た「選良」の皆様方を、鹿の子を観る蕉翁の様に温かく見守りましょう。
くれぐれも「天上天下唯我独尊」なんて思ったらダメですよ、あれはお釈迦様だけ‼️

「選良」=立派な人を選ぶ、また選ばれた人。

〈選ばれし 善男善女や 花祭り〉放浪子
季語・花祭り(春)


投票所

2019年04月07日 | 俳句日記

替わり映えしない投票所の入り口


4月7日 〔日〕花曇り

午後からの降水確率が50%だったからでしょう、
午後4時の投票所は閑散としていました。
いつもながらの物々しい入り口からたった一人で入っていくのは勇気がいります。

選挙管理委員会の関係者の「24の瞳」が白いシートの上を進む私に注がれています。
幾度と無く経験して来た投票行為なのですが、こんなシチュエーションでは、日常の心の在りどころをスイッチして臨まなければなりません。

この緊張感の中で、まだ決めてもいない候補者を
複数の中から選ぶにはある種の太々しさが必要になりますよね。
しかも今は記入ボックスの前に名前が並ぶだけ。

顔写真も有りませんから、親から或は友人知人から頼まれていた候補がどの人なのか迷います。
畢竟、エイヤ!とインスピレーションでエンピツを走らせる事になってしまいます。

投票者の半分はそんな事ではないでしょうか?
すると投票率50%で、確信とまではいかずとも、
目処をつけて投票された票は有権者の25%。
そこから選ばれた当選議員が社会を動かします。

候補者の全てが一騎当千の優れた方なら良いのですがそうもいきません。
民主主義は優れた政治家を選び、議会での公論をかわすことで進められます。

つまりは候補者の首実検から始まるのです。
それが公職選挙なのですが、このままでは議員の劣化がますます進んでいくでしょう。
何故ならば若者がますます投票所から離れていくからです。

思い切って公職選挙法を変えてみませんか!

[提案]
1.お祭りムードを煽る遊説車を廃止しましょう。
→これだけで選挙資金補助の数百億が浮きます。

2.SNSを解禁して大いにネット上でやりやってもらいましょう。→決起集会や個人演説会等は無用になります。会場費、動員費等が節約できます。

3.家庭訪問を容認しましょう。→買収の舞台となったのは昔の話、本人の見識と熱意、人柄が一番良くチェック出来る機会です。
また、逮捕者続出で世襲議員が一掃されるかもしれません、多分チクリが横行しますから。

4.運動員は完全ボランティア。→候補者の全人格に惚れなければ応援は出来ません。

そして、

①投票所を解放して、ノンアルコール飲料持込のオープンカフェとして、尚且つ市議候補者は常駐しながら有権者から呼ばれたらいつでも応対が出来るようにする。有権者は納得したら投票して帰るようにしましょう。(時間を区切りながら)

②投票所へのマニフェスト(選管での事前チェック有り)の持ち込みも自由。

③選管は投票用紙の交付と投票箱の管理のみ、あとは各陣営のボランティアが協同しておこないましょう。

今すぐ出来ることは?

1.通路の色を暖色に。

2.候補者の顔写真の掲示。

3.若者たちには国、県、市町村議会の初議会傍聴券を投票用紙の数字に付して交付。(当選者のみ)

4.一般者には、当選者に該当選挙区分の街図を進呈、選挙の度にわが街を知ってもらいましよう。

ま、色々投票率向上と若者が投票所に拒否反応を示さないように、知恵を巡らし投票所を集いの場所、楽しめる場所にしていきましょうよ。

総務省は音頭を取って各級議会と早急に検討して下さい。

帰り際に校門の脇に里桜の八重の花がまだしっかりと咲いていました。



皆様の町、子雀たちの古里が未来に向かって令和
に香りますよう祈って止みません。

〈投票を 済ませて仰ぐ 里桜〉放浪子
季語・さと桜(春)