Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

晴れのち雨、のち崩壊

2004-12-16 05:04:47 | Weblog
やれやれ。

昨夜から朝方にかけて、これまでにない程の豪雨と落雷で目が覚め、来たる天皇誕生日レセプションの心配をしていた。
朝になると、こちらもこれまでにない程の台風一過のような快晴。
朝から暑いと感じるなんて1ヶ月ぶりくらい。勝った!とおもった。
気分も上々。オフィスでもやる気まんまんで早速準備の為公邸へ。
前回遅刻してきたパモジホテルとは違い、今回はインターコンチに釘をさしておいた分、既に到着して準備を始めていた。
これだけ暑いとテント内がむしろ蒸し暑く、取っちまおうかとも思った。

おおよそ順調に進み、料理もドリンクも準備OK。
通例のごとく、ポリスバンドを呼び、両国国歌の演奏を頼んだ。
まぁ格好は立派なもんだけれど、演奏は中学校の吹奏楽部以下だわな。笑っちゃいけないけど。
彼らは毎回料理と酒にがっつき、ほとほと迷惑しているという話だけれど、こちらには彼ら以外に選択肢が無いから仕方なく呼んでいる。
招待客も集まり始め、大使のスピーチが始まるのを待っていた。
あれれ。なんだか黒ーい雲がやってきた。
大使スピーチ開始。
あれれ。なんだか冷たい水滴が顔にあたったような。
ザンビア国歌演奏。
豪雨…。
すぐにやむと思ったら大間違い。
本格的な豪雨になっちまった。
続く主賓大臣のスピーチなんてテントに当たる雨音で少しも聞こえやしない。
その間テントから滴る雨をどうにか分散させる為、既に僕はびしょぬれ。
日本国歌演奏。全く聞こえやしない。練習の時、彼らに日本国歌はゆったりペースでやってくれと依頼したのが完全に裏目。これが終わればフリータイムだから散らばるのに、国歌がやたら長い。
空気読めって!!

雨は予想の範囲だったから、公邸内大サロンを開放する為、全てのものを別室に移動しといた。
さっさと移動してくれればいいのに、とりあえず飯、とりあえず酒ってな具合でだれもテントから動きやしない。
地面は泥んこ状態。外は台風。
テントから公邸に移動する少しの隙間は屋根が無く、館員が傘でガードするものの、テントからまとまって落ちてくる水量は滝のよう。
僕のスーツは完全に泥遊びした幼児服。

一通り移動はしたものの、料理の移動、お酒のサーブ、まだまだ終わらない。
そんな所にありえない報告が。
5M×5MのBAR用テント、崩落。
たるみに溜まった水の重さで屋根の柱が折れ、完全崩壊。
幸い怪我人はいなくてよかったけど、事故現場から生存の可能性のあるお酒さん達を助け出さないと。

そうこうしている間に客も帰り始め、レセプション終了。
そして、申し訳なさそうに雲の間から太陽が出てきた。

例のごとくポリスバンドは喉が渇いただの、ウィスキーをボトルでよこせだの言ってきやがった。警察だろうが!!アホ抜かすな。僕的には二度と使いたくない。

朝から一滴も、一口も口にしてない僕にシェフはカレーを出してくれた。ありがたい。

水泳大会ではないはずで、泥んこ祭りでもないはずなのに僕のこの状態はなんでしょう。
天皇閣下、どうして貴方様はザンビアの雨季に生まれてしまったのでしょう?

僕がすること毎回毎回どたばた続きでほんと楽しくて仕方ない。
これだけひどいのやれば、次に何こようが大抵耐えられる。
経験、経験。

それにしてもこのだるさは風邪の前兆??


2 コメント

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Unknown (正義の味方)
2004-12-16 14:50:19
天皇陛下は世界各地でこんなお祝いをしてもらってるのをご存知なのだろうか? 主のいない誕生祝いなんてあまり意味あるとは思えないが・・・
それにしても短時間でテントが崩壊するほどの雨って、迫力あるだろうな。是非、体験してみたい!

近頃、コメントが少ないやん?
噂では結構読者が広がってるようだし、覗いてるだけの人もたまにはコメント入れようよ。
名前出すの嫌ならペンネ-ムでもいいんだし。

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Unknown (てつや)
2004-12-17 15:25:57
>正義の味方
貴殿のやさしさ、ありがとう。
たしかにコメントすくないね。一言でもいいから残してくれると、その人が生きてることがわかるから嬉しいんだけどね。気が早いけど帰国後、みんなでパーティーやろうと計画中だからその時に初対面でも「あ~あなた知ってる!」ってなるように、ここでアピっといて。
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