Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

カトゥバ。

2006-05-30 05:39:17 | Weblog
ルサカから30分ほど車を走らせると、電気も水道もない村がある。
近くて遠い。
ずっとずっと行きたかったけれど、なんとなく時間が過ぎ。
そしてこの週末、仲間と一緒に夢を叶えた。

この村には協力隊員が2名入っている。
それぞれがたくましく活動している。

舗装路から村までは牛さんが僕らを乗せた荷台を引っ張っていく。
砂埃をあげながら、のっしのっし。
歩きながら目の前に糞をぶりぶり。

昼間に太陽光を貯め、夜は外灯に使う。
水は井戸から。
見たことないムズング(=白人)がたくさん来たもんだから村の子供たちはわっさわっさ集まってくる。
こういうの大好き。
大声を上げて追っかけると四方八方に逃げまわる。
笑顔で逃げる奴もいれば、鬼でもみたように怯えた顔で必死に逃げる子供もいる。
更に井戸水を口に含んで吹きかけながら追っかける。
その井戸水は家畜の糞だらけだよ。そういうの口に入れる前に教えて欲しいね。

鶏を締める。
包丁で首を一刀両断。
鶏は痙攣し、数秒後には鶏肉に変わり果てる。
湯に浸け、羽をもぐ。あっというまにすっぽんぽん。
村のおっちゃんが器用に解体。

背丈以上あるススキの中を小一時間散歩。
太陽は一日の仕事を終えて、地に帰る。
障害物のない星たちは好き放題輝き、空を走る。
ここでは村の子供も星も一緒。

僕らは火を焚き、豪勢な晩餐を作る。
酒を飲み、世界で一番くだらない話で盛り上がり、眠る。

翌朝、子供たちがまたおっかけっこをしにきたようだけど、もちろん起きれず。
取れたての卵で途上国では最高のご馳走、禁断の玉子かけご飯をほお張る。
うみゃあ!!なんてこった。

この生活を2年間する隊員は純粋にすごいとおもう。
キャンプが好きってレベルじゃない。生活してるんだから。
たくましい。脱帽。

この国は無理に発展しようとしちゃいけない。
こんなゆっくりした時間は作りものじゃ真似できない。
短所だって長所になるんだから。

☆カトゥバ写真☆

ナミビアと僕 (最終日)

2006-05-24 20:46:47 | Weblog
帰国のためにウィンドフックへ戻る。
この日にお土産を買おうと暖めていたのに、店は祝日のため全クローズ。購買先にたたず。
ガイドはまだツアー中だというのに友達を車に乗せる始末。

日本人にはあまり知られていないナミビア、そしてナミブ砂漠。
また一つ経験値あげた僕でした。
海、山、砂漠。次はどこ?

ナミビアと僕 (4月16日)

2006-05-24 20:37:20 | Weblog
今朝も夜明け前出発。
一路北へ。
フラミンゴの生息地では綺麗なピンク色をしたフラミンゴの群れが、、一羽もいず。
ナミビアのある場所にしか生息していない植物がある。
「ウェルウィッチャー」。
長ぁーい葉っぱをつけた奇妙な植物。
砂漠のところどころに点々とある。
そしてそれらの最長老とご対面。
横幅3メートル位、高さ1.5メートル位。他のと比べて際立ってでかい。
そしてその樹齢推定1500年。
蘇我氏が刺された時も、コロンブスが大陸を発見した時も、僕が授業中にかわいい屁をした時も全てだまーって見届けてきた。
いつ寿命を全うするかも知られていない。まったく不思議ちゃん。


ナミビアと僕 (4月15日)

2006-05-24 06:57:01 | Weblog
夜明け前にキャンプサイトを出発し、目指すは世界最古の砂漠、「ナミブ砂漠」。
朝焼けに照らされた砂はオレンジに近い。
両側には100メートル程の高さがあるオレンジ色の砂山。
意外にも緑もちらほらとある。想像していた荒野の砂漠ではなさそうだ。
砂漠の入口から45Kmにある「Dune45」。車を停めていざ砂遊びの開始。
裸足になって、数千年の蓄積であるこの砂を肌に感じる。
こんな微塵がよくここまで積もったもんだ。その一途さに敬意。
砂だから転げても平気と思ってはいても20センチ幅ほどしかない登り道の両側は100メートル高の絶壁。
でも結局登り終えるとその絶壁を直滑降で走り降りる。
ごろごろして耳に砂が入り苦しむ。
砂漠の虫は足が長い。暑さ対策。
足を器用に使って砂の中に埋まっていく。重いだろうに。

さらに砂漠の上を5キロほど歩く。
このあたりはまさに想像通りの砂漠。見渡す限り砂しかない。
行き着いたところは「ソススフレイ」。時期によって雨水がたまり、オアシスになる。今回はたまたま水がおおく、この乾燥した砂漠の中でここだけ。

暗くなる前に前夜泊まったキャンプに戻る。



ナミビアと僕 (4月14日)

2006-05-09 05:48:27 | Weblog
待ちに待ったこの日。
日程の都合上、強行アレンジツアー。

四駆と思いきや普通のワンボックス。大丈夫??
道すがらガイドの自宅にて車庫からキャンプ道具を選び車に積み込む。大丈夫??

ダート道に入り、あっという間に日は暮れた。
経験豊富なガイドは地図を見ながら道を模索。
う~ん、ちゃんと着けるかな。
とはいってもなんとかなるもんだ。
本日のキャンプサイト「Solitaire」に到着!
予想以上に整ったキャンプサイト。既にたくさんのキャンピングカーが占めている。悪くない。

明日も早朝出発だからちゃっちゃと晩飯をすませ、僕らを見守る満月を眺め、ひさびさのテントにてドキドキ睡眠。