Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

平常心。

2006-08-22 05:27:22 | Weblog
親という嵐が過ぎ去り、静けさが淋しいような、ほっとしたような。
ただ、最後の最後にこの地の生活を見てもらえてお互いによかったと心底思う。
いくら写真を見せたところで、この空気や自然のにおいや、人々の笑顔はどうにも伝えきれないですから。

残り任期は1ヶ月。帰国は9月24日。もう深呼吸する暇すらない。
家の整理、仕事の整理、諸問題の解決、帰国する皆が経験することだけれど、こりゃ大変だ。

今の気持ちを表現するのはすごく難しい。
沢山の支えに感謝し、沢山の裏切りに絶望してる。

なににせよ、ジャカランダが色づいてきたこの乾季の空に負けず、青く穏やかに残りの貴重な時間を過ごそう。


母と友達。

2006-08-18 07:57:57 | Weblog
遂に来た。
現地語の挨拶を教えると、ザンビア人見るなり連呼連呼。
はしゃいでおります。
無事ルサカに戻り、タウン案内。
大分みなさま疲れがでてるようで。
ラスト1日、のんびりお買い物でもしますか。

マウカブアンジ!
 ザンビアの人の笑顔は最高でした!
 リゾートから庶民の市場までザンビアの生活を体験できました。
  楽しかった!! 皆さんありがとう。
 
    mam

DZIKOMO
 ザンビアの人々にジコモ!T君にジコモ!
 心から感謝しています。旅たつ前の不安は今はありませ~ん。
 大好きな言葉「ジコモ」  チーママ32才でした。


おかげ様でとても素敵なザンビア滞在になりました。
笑顔のザンビア人に心なごみました。ここで頑張っている日本人の青年達には元気を頂きました。一週間お世話になったT氏に感謝。 
クドウとインパラは美味しかったです。。。  Amir 

母を訪ねて。

2006-08-12 02:10:49 | Weblog
今頃、母と友達は未知のアフリカ大陸へ向かってインド洋上を飛んでるところかな。
ちゃんと着いてくれるだろうか・・ものすごく心配。
きっと彼女らはもっと心配してるんだろうね。
比較的アクティブな人種だけど、アフリカとなればそりゃこわいか。
南アで黒人に話しかけられてビビっちゃったりね。あ~たのし。

そんなわけで、彼女らを救いにきっと任期中最期になるであろうリビングストン・ビクトリアの滝へ明日から行くだっちゃ。
母を訪ねて、乗るバスの名前は「マルコ・ポーロ」。



スリリング。

2006-08-09 04:47:20 | Weblog
8月7日は農民の日という祝日。
年に一度、8月初旬からその日まで、広大な敷地の「ショウグラウンド」という場所で、お祭りのような、万博のような、農業・貿易をメインとした催し「アグリカルチャーショウ」が開催されるのです。
日頃これといってやることのないザム人たちはここぞとばかりに集結。周辺の道路はミニバスやら物売りらであるくのもままならない程の混雑振り。

去年は逃したため今年は参加してみようと、混雑を掻き分けて進む。
突然、後ろから身なりの汚い輩に両肩をつかまれ、彼は僕に何かを叫び続ける。
「あ~こうやって注意をそらしてスリを働くんだろうな、ぬるい!」と危機管理3級の僕は咄嗟に判断、彼を振りほどく。
10歩ほど歩く。

ありゃ~!!ポッケの携帯電話がねぇ~~よぉ!!

いやぁ、ぬるいね僕。
気持ちよくスラれたさ。吹き抜けの高層ビルくらいおっぺけぺぇさ。
それに気が付いて振り返り、今抜けてきた群衆に戻ろうとしたそのとき、
一人のこれまた身なりの汚い紳士が僕に駆け寄り、モノを差し出す。

僕の携帯電話、恥ずかしながら帰ってまいりました・・・

なんと。なんとですよ。だれかが取り返して持ってきてくれた。
いやぁ、こんなこともあるんだね。一連の出来事に呆気に取られちゃった。
彼は名前もいわず、お礼も言えないまま見えなくなった。
するとその辺で数人に服を引っ張られた男がお馬に乗った警察に突き出されてるじゃないの。どうやら僕のを盗った輩らしい。お馬と警察とその輩が僕に近寄ってきて、馬の上から僕に事情徴収。輩は「やってねぇよ、聞いてみろい!」って。警察も「誰にやられて誰に返された?」って。いや、一瞬のことだし、顔見てないから分からないんだよね。その捕まってんのが返してくれた紳士かもしれないなぁと思いながらも面倒くさくなって、正直わかりましぇん、と答えた。盗った輩がバレてそのまま返したかもしれないし。

そんなわけでやっと入場。中も人・人・人・・・
イロイロなブースがあって、アフリカ諸国の民芸品を売っていたり、会社の宣伝をしていたり。大規模な学園祭みたい。

リングの上ではマッチョたちがボディービルダー選手権。
周りにいるのは全て男。なんで??
司会者が客に向かって質問してる。
「彼らはいつも何をたべてるでしょう??」
おい、もっとマシな質問考えてくれ。幼稚園か。
答える方も、「ファンタ!ファンタ!」。保育園か。

広場では一蹴りで崩れ落ちそうなメリーゴーランドや手動観覧車に子供が列をなしている。遊園地なんてものがないこの国ではそれらはものすごく魅力的な装置であり、気分は夢心地なんだろうなぁとほのぼの。

「ありゃなんだ!」と空を見上げる先をみると、数人が遠い空からパラシュートで落下してくる。
観客で埋め尽くされたスタジアムの中心に見事着地すると大歓声。
その中のただ一人は途中からどっかに流されていった。どこ行っちゃったんだろ!?

敷地が広すぎて、まともな説明パンフレットもなかったからどの程度周れたか分からないけれど、これはこれで刺激的な祭りかもしれない。まだまだ伸びるはず。