Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

ハロウィン。

2004-10-31 06:19:12 | Weblog
毎月最終土曜日はChurch Bazarというバザーをする。
食料からお土産まで広い敷地の中で楽しめる。先月は僕の前任の知り合いだっていうザンビア人にキリンの歯とライオンの爪を売りつけられた。今回もまた寄ってきて、ライオンの歯はいらねーかと。全くいりません。違法じゃないけど空港で面倒くさいし。
もし、ザンビアに来るのであればこのバザーを狙ってきた方がいいと思う。値段交渉が好きならなおさら。

今夜、アメリカンスクールでは一日早いハロウィンパーティー。
館員の子供が通っているので出店の手伝いを半ば強制的にしてきた。
子供たちはみんなそれぞれ魔女やらスパイダーマンやら変装をしていてとてもかわいい。
中には子供より張り切ってる白人の親もいる。あんたが目立っても仕方ない。
あ~パーティーっていいなぁーっとつくづく思った。
子供に混じってゲームの列に並んでると子供が横入り!
『お前ずっけーぞ!』と喉まで出かけたけどさすがに25歳。こらえた。俺って大人。

驚くなかれ、このアメリカンスクールは年間$8000。約百万円。日本の大学並です。
この国の金持ちの集まり。
きっと純粋なザンビア人はいなかったでしょう。
そしてみんな親ばか。
外交官の子供が生意気なのはこの甘やかしのせいだろう。

さて、明日は動物園といわれている、「動物のいるところ」に行ってきます。
やっとライオンさんと会える。

残業。

2004-10-29 05:46:59 | Weblog
最近はやることが多い。
大使離任レセプションのアレンジ、国有官舎売却の為の弁護士との交渉、エアコン設置の監視…
追い討ちをかけて現地職員の採用。これが一番ネック。募集かけたら3日間で100通きた。そん中から1人選ぶ。そろいもそろって字が汚い。それ読むだけでどっと疲れる。印刷悪いうえに写真のコピーなんか見れたもんじゃない。履歴なんて大差ないし。35歳までの募集なのに「45歳子供7人います」って!?あ~大変だなぁとは思うけどねぇ。
さらに言うと、今いる現地ドライバー2人の中がかなり険悪。両方から「あいつは駄目だ!」って板ばさみ。仲良くしてよ。楽しく働こうぜ。




さいご。

2004-10-27 04:42:43 | Weblog
週末に庭で裸になり本を読みながら日焼けをした肩がひりひりして痛い。
黒くなれば少しはマシになるとよく言われるもので。
髪が伸びてきてウザイけどここの床屋に入るのが少し怖くもあり。
ザンビア人にハサミで切る必要のある髪の毛を持った人をあまり見ないもので。

気がつけば去年の今頃、オーストラリアから帰ってきたんだなぁ。
考えもしなかった一年後の今。
線路は続くよどこまでも。

『ロンドン最終日』
18日・月曜日。
足は回復せず。
ホテルをチェックアウトし、迎えの車に乗って在英国日本国大使館へ。
仕事は10分で終わり。この為だけにロンドンまで来るこの制度はおかしなもんだ。
帰りのフライトまでは自由時間。昨日できなかった予定を決行。
今日も晴れ。
どうしても衛兵の交代が見たかったから再びバッキンガム宮殿へ。
昨日とは比にならないくらいの混雑。着いたのはちょうど始まる時間だった。
昨日真ん中を闊歩したあの道から馬に乗った先導と共に数十人の衛兵鼓笛隊が演奏しながら宮殿へ入っていく。かっこいい!!
けど、役に徹することが出来ず、周りをちらちら気にする衛兵も。しっかり。
あまりの人の多さで交代式は見えないから時間もないし諦めて次の目的地へ。
限界に来ている足を我慢しながらTower Bridgeへ。橋が開くのはLondon bridgeだとばっかり思っていたけど大きな勘違い。London Bridgeは普通のコンクリの橋でした。
一方Tower Bridgeの美しさには感動した。こんなのが開くのを是非見たかったけれど残念ながらタイミングが合わず見られず。
街に戻り、最後にとっておいた日本食屋でラーメンを食す。普通においしくない。
自分の為にマヨネーズ等、日本食を少し買い込み、街の中心に戻るとU.K.のアテネオリンピックメダリスト達のパレードがやっていた。全く知らないけれど、女性で2つも金をぶら下げて有名っぽいので手を振ってみた。配られた旗も振ってみた。実は人一倍はしゃいだ。
空港までは大使館が車を出してくれた。
出発して少したってふと気付くと、僕の荷物しかのってない。
おーまてまて!
僕が持って帰る大使館用の荷物がないじゃねーか!それを持って帰るために遥々ロンドンまで来たのに俺だけ観光して帰ってどーするよ!!?あぶねー。
もう少しで戦後ばりに「恥ずかしながら帰ってまいりました」使うとこだった。
19時25分離陸。
6時05分着陸。
我がホームカントリー。
外交パスを持ってくるのをすっかり忘れてた。
税関で荷物開けろって言うのを一悶着し強引に突破。競り勝ち。

ん~しばらくロンドンはいーや。

ロンドン写真

向日葵。

2004-10-25 21:16:21 | Weblog
本日は振替休日なり。
午前中からTownへ行った。Lusakaの中心地。外国人はあまり近寄らない。
危険だとは言っても殺しはしない。なら歩こう。
車では通ったことはあるけれど歩くのは初めて。
休日だけに殆んどの店はしまってる。普段ならすごい賑わいなのに人もあまりいない。
みんなの視線を浴び、久しぶりにアフリカの地を歩いてることを実感した。自然ににやけた。

『ロンドン2日目』
17日・日曜日。
一日の大体の予定を立て、外へ。
近くのHyde Parkを歩く。
「僕がここにいることなんて誰も知らない。携帯電話もないから誰からも連絡が来ない。誰も僕を見つけることが出来ない。」ひたすら大きい公園を歩いているとそんな開放感を感じた。
バッキンガム宮殿。うんうん、でかい。ここかーエリザベス女王さんが住んでらっしゃるのは。衛兵の交代が今日はなし。がっかり。それでも観光客で溢れていた。
そこからまっすぐに伸びるThe Mall通り。
15M位の道幅の真ん中を行く。
エリザベスさんやらチャールズさん、ダイアナさんも通ったであろうこの道の真ん中を我が物顔で歩くとすこぶる気分が良い。
トラファルガー広場では本日決行デモのイベント用にステージが出来ていた。せっかくのライオンさんたちも台無し。
ナショナルギャラリーに入る。目的は一つ。
入って右の部屋に行くとすぐそれがあった。ゴッホの「ひまわり」。
芸術なんててんで興味ありません。ただ、見たかっただけ。なるほど、これがそれね。モネやらラファエルなんて興味ない。それより早く街を歩きたい。
チケット屋で「The Lion King」の当日券を買う。
それにしても物価が高すぎる。食べ物も服もすべて高い。マックのセットが800円っておかしいでしょ。
天気予報だとずっと雨だったのに、昼から晴れてきた。ロンドンで晴れ間を見られるとは運がいい。ロンドンの建造物は昔のままで、荘厳としている。高さは無くても横に大きいから迫力がある。
やっとミュージカルの時間。この券は入り口あっちですよって。おっといい席なん?と思うも束の間、ひたすら階段を上って最上階へ。席はと…おぉ~い!後ろから2番目の一番端!!あのー僕、8000円だしたんですけど!?クソロンドン野郎に騙されてしまいました。
でも、ミュージカルには感激した。ずっと見たかったし。よく出来ている。
日本のは見たこと無いけれど、歌を聴く分には声がよく似てる。役に合った声の人をよく見つけられるもんだ。
シアターを出るともう暗くなっていた。予定していたこの先の観光はまた明日にしよう。
帰りに大英博物館に寄った。ものすごくでかい。
ルパンもキャッツアイも盗みに入るのは大変そうだ。
N.Y.のメトロポリタン、U.K.の大英博物館と来たからいつかパリのルーブルに行こう!
夕飯はFish&ChipsとGuiness。イギリスですから。形から入るのが好きなのです。
この時間になるともう足はパンパン。かれこれ10時間近く歩いていた。
更に歩いて帰る。どうせ明日はまた座りっぱなしだ。
泊まっているホテルの近くに売春婦が多く立っているとこがあると聞いたから興味深々で行ってみる。性交渉ではなく、ただ金額交渉をしてみようかと。この物価の高いロンドンでどんなものかを知りたかっただけ。情報収集は仕事の一環とこじつけながら。でも見当たらなかった。日曜の夜だもんな。もう足が痛くて歩けないのにそういうくだらないことには無理をする自分が大好きです。
こんなにも歩いて足が痛くなったことはこれまでに無いくらい痛かった。なれない革靴だったし。ホテルのバスタブに湯を張り、ゆっくりとつかる。ひさしぶりに一言も日本語を使わなかった。
今日は満足した。

☆左メニューの「Recent Entry」で日記を見ると写真が大きく見れるのを今更ながら知りました。


復旧。

2004-10-25 01:53:21 | Weblog
ロンドンからザンビアに戻りさて日記を書こうとPCを開くもインターネットがつかえない。やれやれ。どうやら電圧の不安定からくるメインルーターの故障らしく、僕のPCの故障でなくて安心した。
今、恐る恐るつなげてみたらつながってる!manma mia!!
この喜びったらないね。
ただその代償として、買ってもらったばかりのDVDプレーヤーが逝去いたしました。御歳1週間。

地震。本当に怖い。新潟の友人からの無事メールが届いて一安心だけれど、まだ揺れてるらしい。不安だろうな。これを期に、意識を持ち、自分で出来る範囲の対策をとってください。「台風被害が他人事だと思ってたらこっちに地震が来た」と被災地の方がおっしゃっていました。確かに。きっと東急ハンズにはまた災害グッズ売り場が設けられ、TVでは人を怖がらせるための大地震予想特番がやるでしょう。ただどれも長続きはしない。せめて、一度でも自分の家を見渡してイメトレをすれば多少被害を少なく出来るはず。後悔先に立たず。生きるために時間を使おう。

本日はザンビア共和国独立40周年記念日。なので明日は振り替え休日。3連休のはずだったが、例のごとく土曜は出勤。計画なんてあったもんじゃない。今はそういう時期です。

『ロンドン』
10月16~19日。
この2泊4日の出張は体にものすごく負担がかかった。
10時間のフライトの次の日は10時間歩きとおした。そしてまた10時間のフライト。
30度以上のお日さまから10度以下の雨、そしてまた30度。
ロンドンでの出来事を書くには一日分では長くなりすぎるから分けて書くことにした。

何をしたわけではないけれど、久しぶりに一人で街路を歩くといろんな事を感じられた。
独りアメリカ合衆国へ行き、オーストラリアへ行き、ザンビアに来て、そしてイギリスに辿り着いた。全ての宗主国に辿り着いた。思えば別々の大陸を踏み、徐々に本来の英語から離れていったんだな。でも、『つながってる』。

16日18時、London Heathrow 到着。
わーい、ロンドンロンドン。
ホテルまでの行き方は聞いていたから地下鉄へ。
今買った切符なのに初めの自動改札でいきなり引っかかった。先が思いやられる…
地下鉄わかりにくい。行き先が書いてない。とりあえず乗ってみた。やっぱり違った。早速乗り換え。走りながらよく停電する。
駅には着けた。さて。あとはパンフの簡単な地図が唯一の頼み。
おぉ~さむっ!ザンビアから来たのだからそんなにいじめないで下さい。寒いっす。
ひゅ~白人白人!かわいいっす!!見てるだけでいいので少しだけ見させてください。
それにしても道がわからない。こっちかなってどんどん暗い方へ。やっぱり違った。
10分くらいの距離をスーツケース転がしながら1時間歩いてホテル到着。それでもロンドンを歩いているというだけで気分がいい。
早速同期の派遣員に連絡して再会。やっと安心した。
街は土曜の夜だけに人が多い。渋谷の夜でもこんなにいないんじゃないかな。
夜なのに店がやってる!マックがある!しかもやってる!すげー!
盛り場へ向かう女の子たち。ロンドンのクラブシーンに紛れ込んで、はしゃぎたいのは山々だけど、初日から無理はやめよう。
今回はお仕事ですから。
上司に「同期とうまいものでも食え」と頂戴したお金でステーキハウスに入る。
自分のお金じゃないからいいものの、高い!これがロンドンかぁ。日本より高く、ザンビアでステーキを食べるのとでは10倍近くお値段がお高くございますこと。
食後、少し夜の街を歩く。
スプリングコートしか着ていないので寒い。
でも、この寒さはとても懐かしい。
さて、明日はフリーだ。
機は熟した。大英帝国を攻めよう。