Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

出張報告。

2004-11-26 04:36:38 | Weblog
ビクトリアの滝があるLivingstoneという街は首都ルサカからおよそ500KM南に位置している。
河をにかかる橋を渡ればジンバブエ。
今回はお仕事の為、情報収集中心にすごした。
滝は見たけれど、水が少なくこれじゃあ世界3大瀑布なんて言えません。それでもジンバブエ側は水煙が上がっていた。
ホテルの庭には野生のシマウマやサルが徘徊していて、たまに象なんかもくるらしい。残念ながら今回はノーエレファントでフィニッシュでした。
ザンベジ河を眺めながらビールを飲み、生演奏を聞きながら夕食。なかなか優雅に過ごし、上司が全て支払い。はい、ゴチ。
復路の途中、ガソリンスタンドで休憩中に独りで少し離れると、突然現地人に絡まれ、いきなり戦闘体制。見ると相手は金属棒を持っているじゃないですか。ギザギザのついた痛そうなやつ。さすがにひるんだけれど、相手にせず見過ごすと今度は上司が絡まれてた!
どうやら気のおかしい人間らしく、その後現地人に絡んでボコボコに蹴られ、それでもめげずに土の上でブレイクダンスをしていた。危ない危ない。
帰館し早速調査結果を本省に報告し終了。
来週も往復車移動とおもうと少し滅入るな。






ビク滝。

2004-11-23 06:12:59 | Weblog
やぁーい、明日は祝日オフだぁー!
と、大使館員。
ノォ~明日は7時から出勤だぁ~。
と、僕。

明日、大使に1週間遅れ、公邸料理人が帰国する。
彼の送迎で出勤。
料理人とは一緒に飲んだり麻雀したり仲良くしてもらった。
ただ、直感的に僕とはある程度距離を置いていたのを感じていた。
時間も少なかったし、大したことじゃない。

送迎後、その足で他の館員とビクトリアの滝まで出張です。
片道、車で7時間。一泊二日。もちろん帰りも7時間。
着任2日後にお会いしたビク滝に再度参ります。
そして、来週、再再度ビク滝に参ります。
外務省政務官という衆議院議員である『先生』が来週来るからその時に全てスムーズに運ぶ為の下見視察出張。
ザンビアに議員が来るなんてそうないことで、更にその『先生』は細かいらしく、念には念を入れて下調べ。
その細かい『先生』が7時間の車移動にぶーぶー言わなきゃいいけど。言わせないけど。
今年中に3回も滝に行けるなんてね。
今は乾季が終わり雨季に入る直前なので水量が最も少ない。ザンビア側なんてきっとチロチロ程度だろうな。
「えぇ~ん、もっとすっごい滝が見たいよぉっ!」と『先生』はおっしゃると思われるので水量の多いジンバブエ側に渡り見てこようと思っています。
出張費で宿泊費もでるけれど、ホテルを少しいい所にしたからすこし自己負担。下っ端はお金を払って勉強してきます。
来週はもっと高いところに泊まります。5つ星の最高級ホテルです。1泊25000円。しかも2泊。
僕の分はカバーされるのでしょうか。全負担は勘弁してください。

昨夜の雷雨で道が無くなっていなければいいけど。
今度こそ象さんに会えるかな。

休日日和。

2004-11-21 06:28:25 | Weblog
昨日はインターナショナルスクールのパーティーに参加してきた。
生徒の親がそれぞれの国の料理を出してたけど、こんなにもザンビアに諸外国人がいたかと驚いた。僕らも含め、ほとんどが車で移動だから歩いてるのなんてまず見かけないし。
飲んで帰ってきて、リビングで寝た。眠くなったらベッドへ行けばいいのにいつもどうしてももったいない気がしていけない。わざわざ違う長椅子に移動して寝た。で、夜中起きてベッドに移動。
今日は極々平和な土曜日。
車洗って、ご飯つくって、犬の散歩につきあった。あまりにも暇だから庭でゴルフの素振りを10回だけした。
ずーと引き継いでて5年位前に賞味期限がきてる食料を全部捨てた。
恥ずかしい話だけど、最近『恋愛偏差値』ってドラマのDVDを見てる。これいつ頃やってたんだろ?思いっきり女のドラマだから見ててむしゃくしゃするけど、今日で12話全部見終わった。
見ながらたまに笑う自分がなんとも気持ち悪い。なんとなく日本の女優が恋しい、そんな今日この頃です。

初心。

2004-11-18 06:05:53 | Weblog
初心忘れるべからず。

やることの多さに甘え、いかに効率的に、いかにスムーズにすることを考えて仕事をしているうちに大事なことを後回しにしていたことにふと気付いた。

思いやり。

大使の送迎の時に超過荷物を伝え忘れていたのがその表れだろうな。
“もし自分が出国するなら”荷物のことをまず気にする。
それなのに、僕は配車や、代理チェックイン、VIPラウンジのアレンジ等、自分の仕事に夢中になって、大使側にたってものを考えていなかった。
完全にアウト。
僕の仕事の中にサービス業も含むことを忘れていた。

たとえ一日中デスクに座り、パソコンに向かっていたとしても、その仕事の先にいる誰かに対する思いやりを忘れちゃいけない。
おしっ!挽回だ!!

大使帰朝。

2004-11-17 06:48:03 | Weblog
眠い。
本日、大使帰国の為、6時出勤。
昨日、早めに寝ればよかった。
けど。
帰国直前になると色々問題が発生してしまい、関係者は戸惑ってしまう。
一番は金銭関係。
そして、昨夜は、これは完全に僕の準備不足なんだけど、帰国の際の超過荷物料金を大使に言い忘れていた。やばいなーと思いながらも自宅に電話して前もって連絡。
明日どうしよーと思いふけっている間にリビングで転寝。起きたら真夜中。まずった。

大使の帰朝等は空港のVIPラウンジを使う。
そして、大使が空港に来る前に僕が代理でチェックインを行う。
大使は安全上、直接車でVIPラウンジへ。
流れはわかっていた。
先に大使の荷物をピックアップし、空港へ。
大使も超過料金は納得し、ある程度のお金を託してくれた。ただ、ここが外交の見せ所だと。
正規料金なんぞ払うなんて馬鹿らしい。交渉し、時には買収もやむをえない。ここはアフリカだから。確かにルールなんてあってないようなもの。今までだって交渉し、丸め込んできた。

代理だと説明しチェックインをしようとしたら、それはできませんと。
なんですと?
大使が空港内にいなければ代理チェックインはできないと。
そんなこと聞いたことがない。というか、ありえない。
カウンターの黒人女性だけなら丸く収められたものの、マネージャーの白人があーだこーだ言ってきた。さすがにマネージャーのいる前で汚い外交はできません。こっちは日本しょってますから。
超過料金だけで$2000。おいおい、人一人帰れるって。
こっちは正規のファースト120万円払ってんだ。それ以上カモるってのか!?
たかが1KGの超過で7000円。どんなルールだよ!?
白人が去って、とりあえずチェックインはしてもらったけれど、この超過料金はどうしようもない。前もってわかってはいたから、急ぎでない荷物は引き取り別送で。それでも少しの超過は見逃してもらったから良しとしよう。やっぱりマネージャーがいなければそんなもんだ。
その程度で済んだことに大使も安心してくれた。雷が落ちなくてこちらも安心。
VIPラウンジといってもただの個室。東京やNYのを知っている人が見たら、きっと哀れむでしょう。これならまだ航空会社のラウンジの方が立派だよ。
あとは離陸を見届け終了。
大使、色々とありがとうございました。
大使と麻雀をやるだなんて、学生時代想像もしなかった。
こんな遊びもやっておけばいずれ役に立つんだな。経験経験。

あとは新大使を迎えるだけ…と思いきや、すぐ政務官といわれる外務省NO.3がザンビアにくるので下っ端は大忙し。更に天皇誕生日レセプションと、今年中は忙しそうだ。
とにかく、体力勝負。
寝よう。