Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

Jacarandaの木の下で。

2006-09-23 06:13:16 | Weblog
Jacarandaの木の下での2年間が過ぎ、数時間後には僕は胸を張ってここを離れる。

今の気持ちを表現するのは無理かもしれない。
なんとなく「無」に近い気がする。
さびしいの?うれしいの?どちらでもなく、全て満足している。

色々な人と出会った。
これ以上のない素晴らしい上司、何をするにも一緒だった大事な人、ひたすらはしゃぎまわった仲間たち、信頼の置ける現地職員、病気で苦しんでいる人や、食事にありつけない子供たち。
全ての人が僕を成長させてくれて、全ての時間が僕の時間だった。

ここでの時間はこれで終わるけれど、ザンビアは僕に死ぬまで消えない思いをくれた。
全てのものや、全ての人に感謝している。

このブログを見て何かを感じてくれた人、ずっと応援してくれてありがとう。
飽き性の僕が2年間続けられたのもそういう人がいてくれたから。

さて、このブログも今日で終わり。
きっとまた刺激的な時間を見つけ、新しいステージを築こう。

ザンビアの大地、この2年間僕を受け入れてくれてどうもありがとう。
またいつか、ここの笑顔を見に来たいな。

哲哉より
2006年9月22日
ザンビアにて。



2年の結晶。

2006-09-20 09:45:13 | Weblog
なんとか片づけが終わった。丑三つ時はもう過ぎてそろそろ目を覚ます頃。

「昭和の仁王像」とよく言われる僕ですが、先日泣きました。
ここでの2年間、人との思い出、動物との思い出、景色との思い出、そんなものが次々に目に浮かび、本当にここを離れる時が来たんだと実感した時、涙が止まらなかった。

さて、無事に帰れるか。感傷的にならず、最後まで緊張感をもっていかねばね。

引越し。

2006-09-19 08:40:43 | Weblog
この国で過ごすのはあと4日。うち、僕の生活を支えてくれたこの家で過ごすのはあと2日。
そしてやっと引越しの準備を始めてみた。
引越しって初めてなんですね、僕。赴任の時は簡単なものだけ持ってきたのです。
なので、どうしたらいいか頭真っ白けっけで作業が進まず、部屋で突っ立ってるんです。
僕でこの家は4代引き継いでいて、この2年間大掃除なんてしなかったのです。
なので、この期に及んで初顔合わせのものたちがわんさかいるんです。
もっと早く出会いたかったものたちもたくさんいます。
箱を開けるとシロアリがわんさかいたりもします。
本やビデオテープには足を付けて、もといた実家に帰れと言いましたが聞いてくれません。
どうしたもんでしょ。いっそのこと家に火を放ちたいのです。または全てを置いて夜逃げしたい気分です。
生憎、皆様の愛情の詰まった送別会が連日続き、体調が芳しくありません。
準備不足に体力不足とは全く目も当てられないです。
あきらめて寝ようと思ったらベッドの上に荷物が散乱しているのを思い出しました。気が狂いそうです。
きりんさんが好きです。でもぞうさんはもっと好きですが、引越しはくそくらえ。

後任。

2006-09-07 14:52:09 | Weblog
後任が着任した。
僕が来たのが2年前。同じように前任に迎えられた。
初めて踏むアフリカの大地、歩くザンビア人、乾季の草木。
僕がそうしたように、後任は興奮気味で物珍しそうに窓から景色を眺めていた。

あっという間の時間。戻れない時間。
自分がここを離れる時が来る。僕抜きで大使館の仕事が進む。
なんか妙な気分だな。

さて、残り2週間。カウントダウン。
飛ぶ鳥、糞を落とす。荷物も気持ちも仕事も置いてかーえーろ。

平常心。

2006-08-22 05:27:22 | Weblog
親という嵐が過ぎ去り、静けさが淋しいような、ほっとしたような。
ただ、最後の最後にこの地の生活を見てもらえてお互いによかったと心底思う。
いくら写真を見せたところで、この空気や自然のにおいや、人々の笑顔はどうにも伝えきれないですから。

残り任期は1ヶ月。帰国は9月24日。もう深呼吸する暇すらない。
家の整理、仕事の整理、諸問題の解決、帰国する皆が経験することだけれど、こりゃ大変だ。

今の気持ちを表現するのはすごく難しい。
沢山の支えに感謝し、沢山の裏切りに絶望してる。

なににせよ、ジャカランダが色づいてきたこの乾季の空に負けず、青く穏やかに残りの貴重な時間を過ごそう。