Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

第4コーナー。

2006-03-29 05:29:52 | Weblog
僕の帰国もあと半年をきった。
特段の事情さえ無ければ9月の今日は日本にいて、慣れ親しんだ小田急線から伝わる揺れを自宅で感じてるはず。
遥か遠い国だったこの国が今では逆に出て日本に帰るのが怖いくらい。
ちっちゃな娯楽欲を除けば帰国したいなんて気持ちは検便スプーンでもすくえないくらいゼロに等しい。
この国を出る最後の時に出る言葉はさよならでもなく、ありがとうでもなく、「あ~あ。」って言っちゃうだろうな。
雨季もほとんど終わり、「これがここで見る最後の雨だね」というと「きっとまた帰って来て見れるよ」と現地職員は言ってくれる。
もうここは「遠い国」じゃなくて、20万円出せば来れる「場所」。

半年かぁ。あ~あだわ。




勝ち。

2006-03-27 06:13:13 | Weblog
やぁっと勝ったべよ♪
リーグの始まった1月から毎週毎週惜すくても勝てずに、にがぁ酒ばっか飲んどったば今日の勝利の酒はこらぁうまか。ぶへぇ。
みんな活き活き動いて攻める奴はばっつん得点とっとって、守る奴は体張ってばっつり抑えたった。
つーか、嬉しい。


プチうるるん。

2006-03-16 05:42:54 | Weblog
現地職員S君に自分の農場に来てみないかって誘われた。
そういうの大好き。行ってみよー。
ルサカからそう遠くない。けど道は雨のせいでぐっちゃぐちゃ。
俺の車って水陸両用だっけな?
明らかに車以上の丈がある草むらに向かって車は突き進む。

草むらを抜けるとそこはウルルンだった。
土で作った家。鶏とヒヨコの運動会。
S君の家族と子供たちが僕ら異邦人に驚いている。
無理もないね、突然の訪問だし。
でもすぐに笑顔で歓迎してくれた。S君の兄弟や親戚がその地域で暮らしてる。
電気も水道もない。それこそみんなが想像してる「アフリカ」の暮らし。
彼らは最高の御もてなしをしてくれる。
貴重なメイズ(とうもろこし)をたらふく茹でてくれ、貴重な飲料水である雨水を分けてくれた。
う~ん、なんだか申し訳ない。でもせっかくの気持ちを頂こう。遠慮なく頂きます。あー、しまったな。お土産なんも持ってきてない。だって家族がいるとかなんにも言ってくんないんだもんよ。
子供も7,8人いたかな。近くに、とは言っても1時間くらい歩いたか、お菓子が売っている店があるからそこへいき、みんなの分のお菓子とジュースを買って持ち帰る。
 道中、珍しい奴がいるぞと周りの子供たちが草むらから僕らを偵察してる。
面白半分でダッシュで追いかけてやったら大声上げて死に物狂いで持ってたおもちゃ投げ捨てて逃げやがんの。ちょっと悪いことしたかな。
 ホントは一緒に農作業をやるはずだったけど、S君が僕らに気をつかったのか、単に雨でできなかったのか、結局できず食事をいただき、子供と戯れるだけになっちゃった。
 S君の長男はここで暮らしていた。親と一緒に住めないのはかわいそう。家庭の事情、経済的な。
お土産をたらふく頂いてさよなら。また来るよ。
と、これが先月のお話。

そして先週、約束を果たすべき再訪問。
今度はお土産持参。子供へサッカーボールのプレゼント。
みんな変わらず元気でなにより。先月撮った写真を現像してあげたらみんなうっひゃっひゃって喜ぶ。こっちの人は写真が大好き。
今回もまた最高級おもてなし。なんか来る度に彼らの貴重な食料をむさぼってるようでちょっと気が重い。
ここの子供たちは可愛くて仕方ない。街の子供に比べると格段に大人しい。普段学校も行けず、人と接していないからかな。だからこそ彼らの笑顔は最高に素敵。
近いうちにまたお邪魔しよ。

転倒無死。

2006-03-07 01:49:42 | Weblog
ぺーポーパーポー。遠くから救急車がやってきたのがわかると現地職員の一人が「近くのラウンドアバウト(信号のない十字路みたいなもの)で事故があったらしいよ」という。
救急車がどんどん大使館に近づいてきたそのとき、「がっしゃーん!!!」。
おぉなんだなんだと外へ出てみると、救急車が大使館の目の前で横たわってやんの。辺りはすでに野次馬だらけ。
赤い車体の救急車の運転席から黒い頭がひょこっと出てきた。どうやらダイジョブそう。
赤と黒、そのコントラストはまるでてんとう虫。
大きなてんとう虫に道は塞がれ大渋滞。
みんなで力を合わせてよっこらしょっとてんとう虫を起こしてやる。
ここには日本の援助による救急車がたくさんある。
日の丸が書かれた救急車が日本大使館の前で寝ころんじゃ僕ら恥ずかしいじゃないっすか。
もともとレスキューを呼んだ人は無事だったんだろか。


狂言。

2006-03-03 06:38:34 | Weblog
僕がここに来る前から現地職員AとBは仲が悪い。
今までも何度も衝突し、その度に話し合い、なんとなくやり過ごしてきた。
それがここ最近再燃し、警察を巻き込むようになってきた。

昨夜はこんな事件。
Aが警察の近くへたまたま行ったところ、警察官が「君の上司の日本人から今電話があって、AとBが喧嘩をしていると報告があった」と。
ただ、その電話のあった時間はAは教会にいて、Bは寝ていた。
その電話は確かかときくと、確かだという。
とりあえずAはBの家へ行ったが(二人は同じ敷地内に住んでいる)Bは寝ていたので奥さんに事情を話したという。
これがA談。
Bが夜起きると奥さんが泣いていた。
事情を聞くと、警察官が「君の上司の日本人から今電話があって、Bが騒ぎ迷惑だとAが言っている」とAが言ってきた。
これがB談。
朝一番にこういうことを相談され、正直「またか」としか思えない。
どっちが嘘ついて、どっちが被害を受けてるのか判断しようがない。
とりあえず上司に聞いたところ、電話はしていない。
もう話がさっぱり。
Aに警察に行き昨日の警察官から事情を聞いてくるよう指示する。
帰ってきたAはこう言った。
「警察官はどうやら電話なんか受けてないらしい。嘘言って悪かったって謝ったよ」
どう、こんな警察?
意味分からないでしょ。誰も得しないし、どういう発想でそんなことしようと思ったんだろ?
そんなことでエネルギーと時間を使わされたこっちとしてはムショウに腹が立つ。
でもそんな警察相手に文句言ったところでへらへらされて余計にムカつくだけなのは重々承知してるから、これはこれでおしまい。

でも、AとBの関係はこれからもそんなのが続くんだろな。
根本的な解決はかなりの決断をする以外無いとわかってる。
なんだかな。40過ぎの大人の喧嘩を仲裁するなんてホトホト疲れますな。