Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

スリリング。

2006-08-09 04:47:20 | Weblog
8月7日は農民の日という祝日。
年に一度、8月初旬からその日まで、広大な敷地の「ショウグラウンド」という場所で、お祭りのような、万博のような、農業・貿易をメインとした催し「アグリカルチャーショウ」が開催されるのです。
日頃これといってやることのないザム人たちはここぞとばかりに集結。周辺の道路はミニバスやら物売りらであるくのもままならない程の混雑振り。

去年は逃したため今年は参加してみようと、混雑を掻き分けて進む。
突然、後ろから身なりの汚い輩に両肩をつかまれ、彼は僕に何かを叫び続ける。
「あ~こうやって注意をそらしてスリを働くんだろうな、ぬるい!」と危機管理3級の僕は咄嗟に判断、彼を振りほどく。
10歩ほど歩く。

ありゃ~!!ポッケの携帯電話がねぇ~~よぉ!!

いやぁ、ぬるいね僕。
気持ちよくスラれたさ。吹き抜けの高層ビルくらいおっぺけぺぇさ。
それに気が付いて振り返り、今抜けてきた群衆に戻ろうとしたそのとき、
一人のこれまた身なりの汚い紳士が僕に駆け寄り、モノを差し出す。

僕の携帯電話、恥ずかしながら帰ってまいりました・・・

なんと。なんとですよ。だれかが取り返して持ってきてくれた。
いやぁ、こんなこともあるんだね。一連の出来事に呆気に取られちゃった。
彼は名前もいわず、お礼も言えないまま見えなくなった。
するとその辺で数人に服を引っ張られた男がお馬に乗った警察に突き出されてるじゃないの。どうやら僕のを盗った輩らしい。お馬と警察とその輩が僕に近寄ってきて、馬の上から僕に事情徴収。輩は「やってねぇよ、聞いてみろい!」って。警察も「誰にやられて誰に返された?」って。いや、一瞬のことだし、顔見てないから分からないんだよね。その捕まってんのが返してくれた紳士かもしれないなぁと思いながらも面倒くさくなって、正直わかりましぇん、と答えた。盗った輩がバレてそのまま返したかもしれないし。

そんなわけでやっと入場。中も人・人・人・・・
イロイロなブースがあって、アフリカ諸国の民芸品を売っていたり、会社の宣伝をしていたり。大規模な学園祭みたい。

リングの上ではマッチョたちがボディービルダー選手権。
周りにいるのは全て男。なんで??
司会者が客に向かって質問してる。
「彼らはいつも何をたべてるでしょう??」
おい、もっとマシな質問考えてくれ。幼稚園か。
答える方も、「ファンタ!ファンタ!」。保育園か。

広場では一蹴りで崩れ落ちそうなメリーゴーランドや手動観覧車に子供が列をなしている。遊園地なんてものがないこの国ではそれらはものすごく魅力的な装置であり、気分は夢心地なんだろうなぁとほのぼの。

「ありゃなんだ!」と空を見上げる先をみると、数人が遠い空からパラシュートで落下してくる。
観客で埋め尽くされたスタジアムの中心に見事着地すると大歓声。
その中のただ一人は途中からどっかに流されていった。どこ行っちゃったんだろ!?

敷地が広すぎて、まともな説明パンフレットもなかったからどの程度周れたか分からないけれど、これはこれで刺激的な祭りかもしれない。まだまだ伸びるはず。






2 コメント

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Unknown ()
2006-08-11 11:46:43
8/11母が出発しました。宜しくコ-ディネ-トお願いします。
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Unknown (てつ)
2006-08-12 01:58:43
>父
ぱぱちゃんも是非来て欲しかったよ。
無事ここまで着いてくれれば後は大丈夫だから安心して羽を伸ばしてくれ。
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