既報に記載したように、海水中の放射性物質からの崩壊放射線が周辺の共存物質を放射化もしくは励起して紫外線などの有害な放射線を発生させた場合、単なる海水温の上昇による生態系への影響のみならず、動・植物プランクトン、エビの幼生、稚魚のような水生生物への悪影響などの数次災害を引き起こす可能性があるのではと個人的に考えています。
*~ 励起という現象 ~
本件、既報の海洋生物環境研究所(海生研)などの調査によって、いずれ明らかになることでしょうが、・・・。
妄想?杞憂かもしれませんことをあらかじ言っておきます。
高次濃縮の多寡はともかく確実に起こると推察されますが、周辺海域から、魚介類がいなくなるといった紫外線による殺傷・殺菌作用がもしあったら困るのは私だけでしょうか?
⇒早期分析・調査および回収除去によって杞憂を払拭していただくことを期待します。
以前、「生物多様性に係る投稿」で記載した国内生産がピーク時の70分の1にまで減少し、需要量の98%以上を輸入品に頼っているマツタケ(減少原因不祥)のようになるのではという懸念が頭をよぎります。
(google画像検索から引用)
マツタケは陸に存在する絶滅危惧種
関連投稿:
松茸の生産高とオゾン濃度減少(紫外線増加)に着目していきます。
「水の用途」に係る記載(食糧自給危機に対する雑感)
<周辺の生態系>
(google画像検索から引用)
原子力発電の核分裂反応によって発生する熱エネルギーの大半は一般的には加熱された冷却水として海に排出されています。
今回の事故においても、海水中にて同様に崩壊放射線エネルギーは直接、熱に変わると考えるのが普通の考え方であります。
沿岸に立地された原発周辺の海水温度の上昇は当然かもしれません。
関連投稿:
・日本近海の海水温度の経年変化に係る要因
(google画像検索から引用)
既報でも記載しましたが、紫外線は海水中における透過性が約0.1~10mと比較的良好であり、上記の引用図のような有光層に生存している魚介類に悪影響を与えていなければと思っています。
今回の原発事故による放射性物質は既報の調査から推定すると、放射能の総量4700兆ベクレル+α(詳細は別途整理)が放射性物質の多寡は不祥ながら、Cs、、Sr、I、・・・など大部分は原発沿岸部近辺(半径約10km半円?の浅瀬?深さなど不祥)の海底に共沈していることを推察しています。
海底から、もし紫外線が発生しておれば、そのほぼ全域の魚介類は全滅(もしくは逃避)ということになります。沿岸近傍の海底の生体はベータ線熱傷しているか、熱を避けて多分いないと想われますが、・・・。前述のようにわが国の誇る専門機関で調べれば、すぐわかることでありますが、・・・。戒厳区域内は関係者以外立ち入り禁止状態なのか?その辺りの情報が見えていません。
(google画像検索から引用)
まえがきが長くなりましたが、ここからが本題となります。
紫外線は波長によりA領域(UV-A;波長315~400 nm)、B領域(UV-B;波長280~315 nm)、C領域(UV-C;波長100~280 nm)に分けられます。
紫外線の波長は100~400nm、そのエネルギーは波長(nm)=1240/エネルギー(eV))から換算すると、12.4~3.1(eV)となります。
崩壊放射線の水中到達距離は約0.04~100mm前後ですが、至近距離にある物質を順次、励起することによって紫外線が発生すれば非常に厄介な問題となる訳であります。
崩壊放射線のエネルギーは共存物質を放射化(半減期をもつ状態に物質を壊変)もしくは単なる励起によって紫外線を発生させるには十分大きく、環境中で測定されるガンマ線の場合は約30~3000(keV)が測定されています。
<<詳しく見る>>
紫外線を発生するバンドギャップエネルギー(Eg)をもつ共存物質にどのようなものがあるか?と、その物質が海低から海面に共存しているか?を調べる予定であります。
(google画像検索から引用)