日本・スイス国交樹立150周年記念 フェルディナント・ホドラー展
会期:: 2014年10月7 日(火)~2015年1月12日(月・祝)
国立西洋美術館
http://hodler.jp/
久しぶりの更新ですが、つい最近見た展示の感想です。
西洋美術館で始まったばかりのホドラー展です。
今年はスイスのアーティストの展示が多いですが、これもその一環。
いずれもいい展示でしたが、これも興味深いものでした。
過去にこれだけ興味深いアーティストが多いとなると、現代のスイス人アーティストの展示も見てみたくなりますが、それは別の機会に。
7歳で父を亡くし、母の再婚相手に絵の手ほどきを受け、後に放浪生活の中から画家としての大きなステップを踏んでいくという彼の人生自体すごいものですが、作品も非常にユニークでした。
「絵画」と「リズム」というのはなかなか融合しえない要素だと思えるのに、それを自然や人物を描いた作品の中でひとつにしたのがホドラー。
描かれた作品の中に登場する人物はしっかり停止しているのに、その前後の動きが想像できるのが独特でした。
スイスの紙幣にも使われた「木を伐る人」にもそれは強く感じられます。
この作品、以前見た覚えがあったんですが、どうやら大原美術館所蔵のものだったんですね。
http://www.ohara.or.jp/201001/jp/C/C3a23.html
非常に似ているんですが、今回は別の作品。
図録によると、7点の小さな作品と12点の大きな作品があるそうで、こうなったら全部の「木を伐る人」のそろった展示が見てみたい。
彼が非常に大きく影響を受けたルドルフ・シュタイナーによる舞踏芸術、オイリュトミーの英語での名称はユーリズミー。
そう、アニー・レノックスとデイヴ・ステュワートのいたユーリズミックスというグループ名はそこから取っているんですね。
そういえば、シュタイナーという名前は荒俣宏の著作でよみましたよ、大昔に。
そのせいかオカルト関係の怪しい人じゃないかという思い込みがあったんですが、すごい人だったんですね。
人物だけでなく、いかにもスイスの画家という山の絵も数多く見られました。
とはいえ、そんな作品もみんな独特の色遣いが魅力的でした。
自然のものを描いているというのに、その独特の造形と色彩が不思議なリズムを生んでいるんですね。
これはぜひ体験してみてください。(ひ)

会期:: 2014年10月7 日(火)~2015年1月12日(月・祝)
国立西洋美術館
http://hodler.jp/
久しぶりの更新ですが、つい最近見た展示の感想です。
西洋美術館で始まったばかりのホドラー展です。
今年はスイスのアーティストの展示が多いですが、これもその一環。
いずれもいい展示でしたが、これも興味深いものでした。
過去にこれだけ興味深いアーティストが多いとなると、現代のスイス人アーティストの展示も見てみたくなりますが、それは別の機会に。
7歳で父を亡くし、母の再婚相手に絵の手ほどきを受け、後に放浪生活の中から画家としての大きなステップを踏んでいくという彼の人生自体すごいものですが、作品も非常にユニークでした。
「絵画」と「リズム」というのはなかなか融合しえない要素だと思えるのに、それを自然や人物を描いた作品の中でひとつにしたのがホドラー。
描かれた作品の中に登場する人物はしっかり停止しているのに、その前後の動きが想像できるのが独特でした。
スイスの紙幣にも使われた「木を伐る人」にもそれは強く感じられます。
この作品、以前見た覚えがあったんですが、どうやら大原美術館所蔵のものだったんですね。
http://www.ohara.or.jp/201001/jp/C/C3a23.html
非常に似ているんですが、今回は別の作品。
図録によると、7点の小さな作品と12点の大きな作品があるそうで、こうなったら全部の「木を伐る人」のそろった展示が見てみたい。
彼が非常に大きく影響を受けたルドルフ・シュタイナーによる舞踏芸術、オイリュトミーの英語での名称はユーリズミー。
そう、アニー・レノックスとデイヴ・ステュワートのいたユーリズミックスというグループ名はそこから取っているんですね。
そういえば、シュタイナーという名前は荒俣宏の著作でよみましたよ、大昔に。
そのせいかオカルト関係の怪しい人じゃないかという思い込みがあったんですが、すごい人だったんですね。
人物だけでなく、いかにもスイスの画家という山の絵も数多く見られました。
とはいえ、そんな作品もみんな独特の色遣いが魅力的でした。
自然のものを描いているというのに、その独特の造形と色彩が不思議なリズムを生んでいるんですね。
これはぜひ体験してみてください。(ひ)

ホドラーよかったですよ。
結構前の記憶になりますが、独特のリズムが心地いい展示でした。
結構、美術館、博物館は臨時休業も多いから、チェックしておかないと大変です。
急に思いついて、予定のコースを変えて大変なことになるのもぐるっとパスの醍醐味ということでしょうか。
先週、山本勇三記念館に行ったところ、なんとちょうど臨時休館でした(泣)。そのまま玉川上水沿いを歩いて、井之頭自然文化園に行きました。あの道は散歩コースに最適ですね。