てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

日本、家の列島 ―フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン―

2017年04月10日 | 都内のおでかけ
日本、家の列島 ―フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン―
パナソニック 汐留ミュージアム
2017年4月8日(土)~6月25日(日)
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170408/index.html

久しぶりの更新です。
それ以前から更新の頻度がだいぶ落ちてはいたんですが、昨年春にいろいろ大変なことが重なってブログに向かう意欲も体力もなくなっていました。
今年に入って状況は落ち着いたものの、書かなくなると、それがすっかり習慣になってしまうものですねえ。
今後は、たまにはこうして、勝手なことを書く時間も取りたいなあと思っています。

昨年以降、美術館に行く頻度もだいぶ落ちましたが、月に何度かは行くようになっています。
その中でも印象に残ったものの感想を書きたいと思っていますが、今回は内覧会を見る機会のあった汐留ミュージアムの展示について。

今回は建築に関する展示でした。
というと、時々、足を運んでいる六本木のギャラリー間や、埼玉と八王子で展示のあった日本の建築に関する展示を思い浮かべます。
実際、内容はそうした展示に近いものでした。
建築の展示はパネルと映像と模型の組み合わせで行うことが多いのですが、これもそうでした。
建築って、専門の知識がない人間にとっては、ずいぶんと哲学的な要素が強いことに驚かされます。
そういえば、大学入試の現代文の問題でも、日本と海外の建築の違いなんていう文章がたくさんありました。
パネルを使った、この展示もそういう要素がありました。
フランス人の目で見て、面白いと思った日本の住宅の解説と、その家の模型がずらっと並んでいます。
コルビジェの名前が何度も登場する解説の文を読みつつ、こういう特異な家でなくても、コルビジェの建築は日本の現代の建築にどれくらい影響を与えているんだろう、という素朴な疑問がわきました。

少し会場を進むと、今度は映像も加わり、実際、その住宅に住んでいる人の言葉が中心になっています。
確かに、なぜそんな住宅をあえて建てようと思ったのかは知りたいところです。
建築に一家言ある方や芸術関係の仕事をなさっているという感じの方が多い印象ですが、こういう相当特徴のある家でも、住んでしばらく経てばなれるものなんでしょうねえ。
そんなことを思った次第です。

今回の展示の特徴は東京近郊の家が多く、しかも、公共の建物でなく、私的な住宅が多いということでしょうか。
部屋が大きかったり、特異な形をしている住宅はいろんな面で効率が悪いのかもしれませんが、そんなことを無視して建てられている自由さが時代に反していていいですねえ。(ひ)