(Eng. Sub) Kumi Yamashita on Takeshi Kitano's "Unbelievable"
またしても妻有の話に戻ります。
旅行4日目は土日限定のシャトルバスを使うことに。
A~Dコースのバスがあり、詳細はこのようになってます。
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/%E3%83%91%E3%82%B9%E6%99%82%E5%88%BB%E8%A1%A8%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7.pdf
2日目、3日目のコースと、このバスで回れる場所を被らないように気をつけていたので、行きたいところは山ほどありました。
といってもスタートできるのは10時過ぎで6時過ぎにバスがなくなってしまう。
しかも、DコースからAコース、Cコースに移動するにはほくほく線を使う必要があるので、無駄がないように移動するのは結構大変。
旅行前から、この日の計画を入念に練った結果、Dコースを巡り、ほくほく線でAコースに移動。
効率の面から、Bコースの「脱皮する家」は涙を呑んで諦めました。
秋の「大地の芸術祭」にも、このシャトルバスがあると嬉しいんですが。
【里山アートツアー】として用意されているバスツアーは今回見たものとあまりにも被るんだよなあ。
そんな訳でDコースのバスの出発地、十日町へ移動。
ほくほく線は1時間に1本くらいしか走らないので9時前半の電車で駅に到着。
駅の前に出ると地元のシニアの方々が暖かく迎えてくれる。
お茶を飲んで、そこで売っているお菓子を買ってしまいました。
はっか糖というもので、値段もお土産屋よりずっと割安。
http://minamiuonuma.tv/tcontents3.html
味のヴァリエーションも結構多くて、いろいろ試食させてもらいました。
そんなこんなですぐに時間はすぎて、9:55のバスの出発時刻。
目指すは「旧東下組小学校」。
ここも元学校ということで会場も広く、作品がいっぱい。
一番目立つのはやはり山崎龍一でしょうか。
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/index.php?id=408&year=2009
かなり小さい作品が教室のあちこちに。
いじめられっ子の気持ちを表現しているようで、普通に机にいるのは数体だけ。
他の人形はロッカーの中や、扉の奥、教室を入ったところで黒板消しを頭に載せていたり、廊下の時計に乗っていたりと、縦横無尽に(?)目立たない場所を占拠していました。
それにしても、いじめられっこばっかりだね、こりゃ。
いろんな学校のいじめられっこだけを集めて、ひとつのクラスを作っても、その中でいじめはおきるんだろうか、とつまらないことを考えてしまいました。
http://www.t-g-arts.com/modules/contents/index.php?id=90
http://www.artfrontgraphics.com/artists/28/
続いてあげたいのは山下工美。
http://yamashitakumi.com/mainpage.html
過去の作品も光を巧みに使ったものが多いようですが、「椅子」という作品もそう。
ただの椅子にしか見えない木のかたまりに照明が当てられ、その影が人の形に浮かび上がっている。
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/index.php?id=410&year=2009
どうやって、こんなの作るんだろう、と思わずため息がもれました。
「鉄を作る」という、暴力的な要素をもちながらどこかおかしい作品も良かった。
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/index.php?id=406&year=2009
とにかく鉄で出来たものを一様にぺらぺらにしていく。
http://oza.jounin.jp/c.artworks01.html
すぐに元がなんだか分かるものも分からないものもある。
なんだか、博物館に行って、化石かなにかを見ているような気分だった。
とにかく意味なんかなく潰していくのがいい、そうして潰していくうちに、道具だったものからも意味が吹き飛んでいく。
意味のない行為によって、意味を吹き飛ばしているんですが、そうやって、意味なし状態のものを並べると、不思議に新たな意味ができあがっていくから不思議だ。
いくら排除しても意味が生まれていってしまうものなんですねえ、そこに人がいる限り。
それこそ、現代アートだなあ、という感慨に浸ったのですが、誰ひとり共感してくれないかな?
どうもすみません。
マギー・カルデルスの映像作品も面白そうだったのですが、時間の関係でゆっくり見られなかったのが残念。
http://www.echigo-tsumari.jp/2009/artworks/index.php?id=411&year=2009
こういうとき、映像作品は不利だよねえ、じっくり見られないから。
ということであわただしく30分後のバスで次の会場に移動。
この日も天気がよくて暑かったなあ。(ひ)