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てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

新国立と国立新の間~その12 スポーツ博物館

2013年06月18日 | ぐるっとパス
秩父宮記念スポーツ博物館
http://www.jpnsport.go.jp/muse/annai/tabid/58/Default.aspx

ようやくGW後に見に行った展示の感想です。
ここもぐるっとパスがないとなかなかいかないところ。
今回はすぐ近くの能楽堂に行くついでに寄りました。
オリンピック関連の展示でさぞや盛り上がっているだろう、と思いきや、いつもながらの地味な展示が繰り広げられていました。
国立競技場を新しくするということで、そのデザインコンクールの結果くらいですかね、目新しいものは。
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/NNSJ/finalists.html

最優秀賞を取ったザハ・ハディドという人の作品はまるでウルトラホークみたいな競技場ですが、こういう流線型が流行なんでしょうね、今は。
それにしても、こんな形になるのかな、実際のところ。

展示のほうは映像が少し増えていました。
戦前、戦時中の記録映像はかなり興味深いものが多いのですが、長く見る人なんていないと思っているらしく、隣の映像と音が被ったり、椅子がなく立って見るしかなかったりするのが残念。
せっかく近代美術館から貴重な映像を借りてきているんだから、そのこともHPでアピールするといいのに。

それにしても、会場にいる間にすれ違った見学者は2名のみ。
映像の音だけがむなしく響く会場にいると、オリンピック熱が盛り上がっているとはとても思えない。
メディアのアンケートというのはやっぱり信用できない。(ひ)


約25年の物語~その11 目黒区美術館

2013年06月14日 | ぐるっとパス
[美術館へ行こう] 『佐脇健一展-未来の記憶-』

佐脇健一展 未来の記憶
2013年4月3日(水)〜2013年6月9日(日)
目黒区美術館
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex130403

五島美術館を出た後は、まだ行ったことのないアミューズミュージアムに寄るつもりだったですが、ぐるっとパスのちらしをよく見ると、なぜかGW中休んでいると分かりました。
無駄足を食うことがなくてよかった、と思いながら、目黒区美術館に行き先を変更。
ここもぐるっとパスがないとあまりこないところだから久しぶり。
地味だけど、いい企画展が多いところですが、今回もとても面白いものでした。
立体、写真、映像などいろんなメディアを使って、ひとつの世界が作るあげられている展示でした。

ひとつひとつの展示は決して難解なものではありません。
ずらっと木箱が並んでたり、子供の登場する映像があったり、不思議な建物の模型があったり、とヴァラエティに富んでいて飽きることもないのですが、それぞれがどう結びつくのか、と考えるとよく分からなくなってくる。
http://sawaki.dum.jp/sawaki_works.html

基本的には彫刻家ということだそうなので、ひとつの彫刻作品をいろんな角度から見せると、こういう展示になるということなんでしょうか。
作品に関する説明がほとんどないため、見るものが勝手にその意味を考えずにいられなくなります。
どうやら、そこが一番のポイントで、それが各々の「未来の記憶」を探っていくことにならざるをえません。

写真の中には軍艦島で撮影されたものもありました。
このところ軍艦島がらみの作品を見ることが多いがする。
3月11日以降、私たちの中で「廃墟」に関する意識変化はあったんじゃないかな、きっと。
この作品は元々80年代の終わりに製作されたものだそうですが、そのときと今では見るものの印象が相当変わっているんでしょうね。(ひ)






変わっても変わらない~その10 五島美術館 

2013年06月12日 | ぐるっとパス
春の優品展 和歌の世界
五島美術館
2013年4月6日(土)~2013年5月6日(月)
特別展示予定=国宝「源氏物語絵巻 鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法」4月27日(土)~5月6日(月)
http://www.gotoh-museum.or.jp/exhibition/schedule.html

次に行ったのは五島美術館でした。
庭園を散策できるようになっていたので、少し歩きましたが、以前と変わった部分があるのかどうかよく分かりませんでした。
ここの庭は広いし、傾斜がきついので、それなりに時間の余裕がないと奥まで歩く気になれません。
基本的に「崖」だそうですから、元々ここに散策コースを作ったのは健康維持のためだったんでしょうか。

展示は和歌に関連する作品ということで歌にも書にもまったく詳しくない人間には厳しい展示だったんですが、国宝「源氏物語絵巻 鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法」の展示に惹かれて行ってみました。

源氏物語以上に印象に残ったのは大澤竹胎の書。
他の書とは一線を画すようなインパクトのある文字。
http://www.bcrew.jp/syodou/gallery/02.html

棟方志功との組み合わせというのもぴったりでした。
こういう文字が評価されるときって、どういうことがきっかけになるのかが気になります。

「源氏物語絵巻」を以前ここで見たときはずらっと人の列ができていて大変だった記憶があるんですが、この日はそれほどでもありませんでした。
復元模写を横目に見つつ、国宝の絵巻をじっくりと拝見。
前回見たときに「源氏物語」を少しは読んでみようかと思ったもののなかなか手に取れませんね。
次に見るときも同じことを考えるんだろうか。(ひ)



骨より怖いのは~その9 国立科学博物館

2013年05月17日 | ぐるっとパス
江戸人展
平成25年4月9日(火)~6月16日(日)
国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/event/2013/04edo/

続いては科学博物館に移動しました。
ぐるっとパスの際は普段だと企画展とシアター360のふたつを見るんですが、さすがGW中、シアター360が30分待ちになっていたため、企画展だけ見てきました。
ちなみに国立博物館で高いお金を取るのは特別展で、企画展は常設展示の料金で見ることが出来ます。

「江戸人展」は江戸の人々の骨格や体つきを骨から観察し、服装や暮らしぶりも見ていくという企画展でした。
衣装や写真、絵で江戸の人々を見ていくという後半の展示はあまり科学博物館らしくないもので、骨を使った展示だけだと地味すぎるかも、という配慮から付け加えたものなんでしょうね、きっと。
写真はパネルでの展示でずいぶんとおざなりでした。
こういうものは写真美術館で本物をしっかり見たほうがいい。

面白かったのは科学博物館らしい前半の展示。
士農工商という身分制度のあった江戸時代にはそれぞれの生活の方法にもはっきりした違いがあったわけで、骨の形までずいぶん違ってました。
えらの張り方や顔の長さは当然個人差があるものの、全体的には身分による傾向が出ていたものなんですね。
武士の家の娘と農家の娘では同じくらいの年齢でもずいぶんと違うんですが、ここに肉と皮膚がつくとどんな感じになるか、復元したものが表情がなさすぎてどうもピンとこなかった。
リアルにできすぎていて、どちらもロボットみたいなんだよなあ。
そういえば、平田オリザの芝居に出てるロボットも気持ち悪い。
ああいう芝居を書くセンスっていったいなんなんでしょうね。

人骨がずらっと並んでいることに違和感はなかったんですが、寒気を覚えたのは「試し切り」された骨の展示。
犯罪人が殺された後、刀の試し切りのために体を何度も切られたりしたというんですね。

それにしても、この時代は今と比べて医学が発達していなかっただけでなく、食料事情もよくなかったため、若くしてなくなった人の割合がかなり高かったようです。
江戸時代はすべてをリサイクルしていたんだ、と日本文化を誇る際に言う人もいますが、単に必要に迫られていただけなんでしょう。

面白い企画展なので「明治人展」、「大正人展」と続けて欲しいなあ、ぜひ。
日本の医学の発達や食糧事情の変化はすぐに体格の変化をもたらしたんでしょうか。(ひ)


秘蔵の資料?~その8 下町風俗資料館

2013年05月16日 | ぐるっとパス
藝大の後は少し歩いて下町風俗資料館へ。
奏楽堂は残念ながら休館中。
岩崎邸庭園が代わりにぐるっとパスに入ってくれたりしないものでしょうか。
国立近現代建築資料館のお披露目もかねて。

下町風俗資料館は意外にお客さんが多い施設。
親子連れや外国人の姿が多いのが目立ちます。
上野にきたついでにふらっと寄りたくなるんだろうなあ。
一階では染色工芸の実演が行われていました。
いつものようにおみくじを引いてから二階の展示へ。
関東大震災前後の上野の様子を改めて写真や資料で見てきました。

面白かったのは実はこの施設でいただける「下町風俗資料館号外」という小冊子。
ユニークな記事で目が離せないのですが、今回は「昭和の初めの女性像」という記事が載っています。
昭和12年に発行された「主婦の心得いろは歌」という本が紹介されているのですが、カステラを切るときは包丁を温めろ、とか、かんぴょうは塩もみしろとか、豆知識系があると思えば、姑の小言は良薬のようにあるがたいものだ、とか、遊んでいると病気になるぞ、といったお説教系も入っていて、笑ってしまう。
こんな本が売れたかどうか知りませんが、当時は姑の存在の大きい時代だったんだなあ、と思い知らされます。
NHKに出てくる江古田のおばあちゃんがこんな説教くさかったら、今や非難轟々でしょうね、きっと。(ひ)


幻のコレクション展~その7 東京藝術大学大学美術館

2013年05月15日 | ぐるっとパス
藝大コレクション展―春の名品選―
2013年4月5日(金)- 5月6日(月・祝)
東京藝術大学大学美術館 展示室1
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2013/collection2013sp/collection2013sp_ja.htm

久々に「藝大コレクション展」を見てきました。
ぐるっとパスはどんどん参加施設も増えて改良されているんですが、上野駅周辺施設に限ってはレベルダウンの一途をたどっています。
西洋美術館も国立博物館も常設展でさえ割引のみ。
追加料金なしで入場できる美術展は「藝大コレクション展」のみ。
しかも、これは春限定ですから、時期を逃しやすい。
ということで、しっかりとせっかくのチャンスを逃すまいとGW中に行ってきました。
藝大ではなぜかこの時期が企画展示の狭間でこの展示のみの開催。
しかも、会場は一室のみと結構さびしい感じです。
とはいえ、「藝大コレクション展」ですから展示作品は見るべきものがありました。

「特集展示①都市を描く―移りゆく東京と画家」では小野忠重の作品が展示されていました。
藤牧義夫と一緒に活動していた版画家。
都市化しつつある東京の町並みを力強く描いているのは藤牧義夫と共通しています。
谷中安規の作品を思い起こさせる味わいが感じられる面白いものでしたが、藤牧義夫作品の力強さの方に個人的には惹かれます。
謎が多い藤牧義夫に関する本をせっかく買ったのにまだ呼んでいないことを思い出しました。
せっかく思い出したんだから早く読もう。
どうやら小野忠重が藤牧義夫を殺したんじゃないかという本まであるみたいですね。

「特集展示2 修復記念 小磯良平《彼の休息》」は小磯良平の「自画像」と「彼の休息」の二作品が展示されていました。
どちらも学生時代に描いたもので、作品の修復方法と「彼の休息」を描いたときのエピソードが紹介されています。
モデルになったのは詩人の竹中郁。
ラグビーのユニフォーム姿で練習後疲れきって部屋で休んでいるという趣の作品です。
とはいえ、休んでいる人物はどうにも居心地が悪そうだし、後ろに置かれた画集の大きな「マネ」の名前の作為的な感じが気になります。
有名な「斉唱」もそうですが、彼の作品にはモダンさと不思議な居心地の悪さが感じられて印象に残ります。(ひ)



記憶の底に~その6 ニューオータニ美術館

2013年05月14日 | ぐるっとパス
知られざるプライベートコレクション
ジャパン・ビューティー 描かれた日本美人
ニューオータニ美術館
3月16日~5月26日
http://www.newotani.co.jp/group/museum/exhibition/201303_beauty/index.html

歴史博物館の次にはニューオータニ美術館に移動しました。
どちらも駅から微妙に距離のある施設ですが、複数の路線を使っていけるので便利。
この日は四谷三丁目から赤坂見附まで丸の内線に乗ったわけです。
展示の方はニューオータニらしい格調高い美人画の展示で上村松園、鏑木清方、伊東深水の作品が並んでいましたが、それだけでなく、甲斐庄楠音をはじめとする美人画の枠を超えたグロテスクな雰囲気のある作品も並んでいました。
大正から昭和初期にかけては甲斐庄楠音に限らず、こうした作品が存在していたということなんでしょうね。

その後、横浜の美術館に行ったときにも感じたことですが、いかにも美人画という、理想化された女性の美しさを描く男の画家とは異なり女性画家はごく普通の女性が日常的な風景の中にいる美しさを描くのがうまい。
女性画家が誕生し、洋画の影響も受けて、ここに展示されている明治以降の美人画というのは大きな変化を迎えていた時期だったんでしょうね。

今までまったく知らなかった木谷千種の「化粧」という作品が印象に残りました。
いろんな要素を感じさせる作品で他のものも見てみたくなります。

他の作品にはいくつか、この解説の文章は読んだ記憶があるなあ、というものがありましたが、それはこの美術館で見たんだろうか。
今回の展示は複数のプライベートコレクションを集めたものというから、他の美術館で見ていても不思議はないんですが。
自分の記憶力の衰えが悲しい。(ひ)


もうひとつのエロシェンコ~その5 新宿歴史博物館

2013年05月13日 | ぐるっとパス
中 村 彝 展 -下落合の画室- 
新宿歴史博物館
3月17日(日)~5月12日(日)
新宿歴史博物館 地下1階企画展示室
http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=38785

ぐるっとパスを買うと意外に足を運ぶことが多い新宿歴史博物館。
地味ながらいい企画展示が多いから行きたくなるんですが、今回は「中村 彝 展」という多くの人が気になる堂々たる展示です。
30点と作品数は少ないながら、茨城県立近代美術館、横須賀美術館、国立近代美術館などから集められた作品もある充実した内容になっています。
中村彝の作品をまとめて見た記憶があまりありません。
近代美術館の常設展示の中で小特集を見た記憶があるくらい。
こうやって、まとめて作品を見ると人物画は思っていた以上にルノワールの影響が強い気がしました。
そして、短い期間に作風も変化しているのがよくわかります。
作品の中には彼以外のものもあり、鶴田吾郎の「盲目のエロシェンコ」を見ることができるのは興味深かった。
同じ人物を描いていても、ずいぶん違うものですね。

彼といえば中村屋をすぐ連想するくらい結びつきの強さについては知っていたものの、娘をモデルに複数の作品まで描いているとは知りませんでした。
中村屋に間借りまでしていたそうですが、その後、下落合にアトリエを構え、そのアトリエが今年復元されて記念館になったそうです。
これで新宿区には中村彝アトリエ記念館、佐伯祐三アトリエ記念館、林芙美子記念館と気になる施設が三箇所できたことになります。
どこにも行ってないんですよねえ。
この辺って、徒歩で移動可能なんだろうか。
展示会場に紹介されていた刑部人のアトリエもぜひ見たいと思ったんですが、既に取り壊されているんですね、残念。
刑部人の屋敷は建物も相当ユニークな洋館だったそうですからねえ。

中村彝の作品は茨城県立近代美術館所蔵の作品が多いと思ったら、水戸出身なんですね。
なんとそちらにもアトリエが再現されているようです。(ひ)

静と動~その4 東京国立近代美術館フィルムセンター

2013年05月12日 | ぐるっとパス
映画より映画的!
日本映画 スチル写真の美学
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)
2013年4月16日(火)~8月7日(水)
http://www.momat.go.jp/FC/STILLS/index.html

ブリヂストンの後はフィルムセンターへ移動しました。
久しぶりに来てみると、最初の常設展示の雰囲気が少し変わっていました。
映像の多くは同じでしたが、全体に展示物が減って見やすくなったような気がします。
椅子の数が少ないのは相変わらずですが、このくらいで足りるといえば足りるのかな。

企画展示はスチール写真。
映画の宣伝には欠かせないスチール写真は、予告編映像以上に重要なものでありつづけています。
ある意味、本編よりも重要といえる存在なので、作品には登場しない場面をわざわざ用意されることも少なくないようです。
有名な昔の映画、「モダンタイムス」や「市民ケーン」なんかはスチール写真がすぐに目に浮かぶくらいです。
そういえば、そうしたスチール写真を雑誌や本で使うときは、その作品の公開時でないと結構な使用料が必要だと聞きました。
著作権は作品と同じ年数存在するんでしょうか、それとも撮影したカメラマンが基準なんでしょうか、そんなどうでもいいことが気になってしまった。

展示で興味深かったのは、スチール写真に関する対談の文章。
映画関係者がスチール写真にはつまらないものが多いという批判をしているものでした。
こういう熱い議論というのは映画界ならではなんでしょうね。
でも、映画関係者にすぐに気に入られる写真が出来のいいものといえるかどうかは微妙だったりもするんでしょうけど。

最近のスチール写真は有名な写真家が撮ることも多く、単なる映画の宣伝材料ではなく、独立した作品になっていることもあるようです。
川内倫子の「花子」はドキュメンタリー映画の主人公を追いかけた作品ですが、映画の撮影とはまったく別に撮られたものになっています。
http://www.littlemore.co.jp/store/products/detail.php?product_id=468

ふたつの作品の競作という感じで興味深いですね、こういうのは。(ひ)

こだわりの絵画~その3 ブリヂストン美術館

2013年05月10日 | ぐるっとパス
テーマ展
Paris、パリ、巴里 ─ 日本人が描く 1900–1945
2013年3月23日(土)〜2013年6月9日(日)
ブリヂストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/

つづいて向かったのはブリヂストン美術館。
今回はふたつの展示室を使った特集があります。
ちょうど展示解説を行っているところだったので、少し離れたところから話を耳に入れつつ、観賞しました。
正直いうと、こういう展示解説は大抵退屈なんですが、このときの話はとても興味深いものでした。
他の美術館から借りている作品は4点ほどでしたが、どれも相当な思い入れを持って展示していることがよく分かります。
とくに佐伯祐三の「レストラン(オテル・デュ・マルシェ)」はブリヂストン所蔵の作品とまったく同じ店を描いています。
看板の文字や色もすべてきっちり同じ。
佐伯祐三といえば、看板の殴り書きのような文字が印象的で、その文字は即興的に描いているんじゃないかと思っていたんですが、ふたつの絵の文字はどれも同じ。
意外にもきっちりとそのまま描いているんですね。
それでいて、看板以外の椅子の形や部屋の様子なんかがかなり変更されているというのも不思議ですが。

パリ万博から第二次大戦後までの日本画家とパリのかかわりについての特集でしたが、有名な画家も若いときはフランスの画家の影響を分かりやすく受けているものが多いですね。、やはり。
その中で小出楢重の「パリ・ソンムラールの宿にて」を見ても、パリのことをいろいろ言いつつも圧倒的な影響を受けてしまったことが分かる素直な作品です。

所蔵作品と他の美術館の作品をこれだけうまく結びつけるというのはブリヂストンの十八番になりつつあるように思えます。
そういえば、西洋美術館でポーラ美術館所蔵作品を使ったモネの企画展をやるようですが、このくらいうまくいくのかな。(ひ)