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てっしーずのおでかけ日記

観たこと、聞いたこと、気づいたことを書くよ!

クリスチャン・ケレツ展 「エドワード・マイブリッジの『動物の運動』」

2014年01月03日 | 都内のおでかけ
クリスチャン・ケレツ展 The Rule of the Game
2013年7月19日(金)~ 9月28日(土)
TOTOギャラリー・間
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex130719/index.htm

富士フイルム収蔵品展「エドワード・マイブリッジの『動物の運動』」
2013年6月1日(土)~2013年9月2日(月)
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
http://fujifilmsquare.jp/detail/13060104.html

今年最初のブログです。
今年もよろしくお願いします。
すっかりペースは遅くなっていますが、それでもいろいろ書いていきたいと思っています。

先日書いた国立新美術館を出た後はギャラリー間とフジフイルム スクエアに行きました。
いつものコースなんですが、この時期は「ミナコレ」のスタンプラリーを開催していたので、スタンプを集めてふせんと色鉛筆をいただきました。
http://www.city.minato.tokyo.jp/houdou/kuse/koho/dekigoto/koremade/201308/minakore_2013.html

毎年、夏と冬にイベントを行っているので、もうすぐ冬のイベントが行われるはず。
また無料バスが走ったりするのかなあ。
楽しみです。

展示ですが、クリスチャン・ケレツの方は(シロウトの目からすると)不思議な建築の展示でした。
ジャングルジムやブラインドかと思うような不思議な建築模型が並んでいました。


「パライゾポリスの公営住宅」という住宅の模型が特にインパクトありました。
こんな住宅で火事があったら消防車は入れるんだろうか、という素朴な疑問が。
昔の長屋はこんな感じだったんでしょうか。
http://sumau.com/page_category/parent_information/information/10019.html?first_page=1

フジフイルム スクエアの方はエドワード・マイブリッジの連続写真。
写真美術館でも見た覚えのある作品が並んでいました。
人や動物の動きを連続写真ではじめて捉えた画期的な作品ですが、生物を非常に無機的に捕らえている印象があります。
こういう分解写真を撮ったのは、走っている馬の両足が地面から完全に離れる瞬間があるかどうか賭けをしたからだ、という伝説があります。
果たして本当かどうか分からないようですが。(ひ)

アンドレアス・グルスキー展

2013年12月30日 | 都内のおでかけ
アンドレアス・グルスキー展
2013年7月3日(水)~9月16日(月・祝)
国立新美術館 企画展示室1E
http://gursky.jp/

また少し日が空きましたが、8月なかばに見に行った展示の感想です。
またしても、国立新美術館、しかもこれまた素晴らしいものでした。
もし今年の美術館大賞というのを勝手に考えるとすれば、東京都美術館か国立新美術館に贈りたいと思います。
この2館ばっかり行った気のする一年でした。
その分、近代美術館や西洋美術館はあまり行きませんでした。

ちなみによく行った2館のうち大賞をあげたいのは国立新美術館。
展示の仕方がすごく良かったし、特徴ある会場を生かした企画展選びも見事でした。
東京都美術館は展示の解説が毎度読みにくいのは改善の余地ありです。

この展示もまさに国立新美術館向き。
大きな作品ばかり、しかもいずれも細かいところまでクリアに見えるので、近くから遠くから、といろんな距離で見たくなってくるんですね、グルスキーという人の写真は。
アメリカの巨大スーパー、スーパーカミオカンデ、ピョンヤンなど、文明批判とも取れる光景が写されているものの、物や人に溢れた情報過多の作品をしゃぶりつくすように見ているうちに、そんなテーマはどうでもよくなってきて、グルスキー作品の中でしかありえない世界に浸ってしまいます。
テレビが昔のブラウン管からどんどんクリアになっていく度に感じた違和感を究極にまで高めたとでもいうんでしょうか。
見ていて疲れたけど、面白かったなあ。

一番印象に残ったのは「パリ、モンパルナス」という大きな集合住宅を写した作品。
パネルのように各部屋の窓が延々と並んでいるだけの写真ですが、それぞれの窓の中の様子を見ると、すっかり「裏窓」気分。
こんなに部屋があったら、グレース・ケリーもどこに行けばいいか分からなくなっちゃうでしょうけどね。

見に行くまでは、写真の展示なら写真美術館でも良かったんじゃないの、なんて思ったけど、そんな感じではなかったですね。
そういえば、今年はあんまり写真美術館にも行かなかったなあ。(ひ)

プレイバック・アーティスト・トーク

2013年12月24日 | 都内のおでかけ
プレイバック・アーティスト・トーク
東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
2013年6月14日(金)~8月4日(日)
http://www.momat.go.jp/Honkan/Playback_Artist_Talks/

7月に見た展示の感想はこれで最後。
夏は夏で忙しかったんだなあ、と今更ながら振り返っています。
リニューアル後、なぜか行く頻度が相当落ちた近代美術館。
ベーコン展でがんばりすぎたのか後の展示はかなり地味。
といっても、ベーコン展以降、見に行ったのはこれだけなんですが。
秋岡美帆、岡村桂三郎、児玉靖枝、小林正人、鈴木省三、辰野登恵子、堂本右美、中川佳宣、長沢秀之、日高理恵子、丸山直文、山口啓介というアーティストの作品と、過去に行ったアーティスト・トークの記録を展示したもの。
アーティスト・トークは常設展示で行っているイベントだから、その再録が企画展示になるという珍しい展開です。
まあ、正直かなりお客さんは少なかったです。
印象に残ったものを挙げると、まずは岡村桂三郎。
高崎の美術館で見たとき作品の大きさに驚いたことは今も忘れられません。
この日も際立った大きさと黒い作品が印象的でした。
そして、国立新美術館で見た辰野登恵子はなぜかそのときと印象が違いました。
シンプルな作品が多いからなのか、会場の様子や、他の展示作品によって見え方が変わってくる気がしました。
今回初めて知った日高理恵子の作品も印象的でした。
描かれているのは樹木。
太い幹の力強さや細い枝の繊細さ、そしてそれを不思議な切り方で、樹木とその向こうの空間のみを意識させる作品でした。(ひ)

話はそれますが、今日、近代美術館に行ってみようかと思ったら、振り替えで休んでました。
近代美術館以外もかなりのところが休みなんですねえ。
年末年始ずっと休んで、この時期も休むなんて、どういう商売なんだろう一体と勝手に憤慨してました。(ひ)

THE 世界一展 ~極める日本!モノづくり~

2013年12月23日 | 都内のおでかけ
企画展「THE 世界一展 ~極める日本!モノづくり~」
日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンb
2013年12月7日(土)~2014年5月6日(火・祝)
http://www.miraikan.jp/sekai1/

一ヶ月弱空いてしまいましたが、久しぶりに書きます。
体調が悪かったわけではなくて、いろいろ忙しくて書く暇が全然ありませんでした。
ようやくちょっと一息つけるようになってホッとしています。

久々に書くのは、割りと最近見に行った日本科学未来館の展示について。
12月7日に夜間特別観覧会があって、そこに参加してきました。
展示の詳しい紹介とシンボル展示「Geo-Cosmos」の特別実演もあるというお得なものでした。
企画展はタイトル通りの日本の「ものづくり」の紹介。
自動車や電化製品の大量生産の中での活躍よりも、職人的な技術の紹介が多いのが特徴的。
大量生産の中ではガラパゴス化が問題なんでしょうが、日本にしか存在しない独自の技術こそが世界を相手にやっていくポイントになるというわけです。
展示にはそんな日本が誇る品々がずらっと並んでいました。
ヴァラエティに富みすぎているし、この日のように詳しい解説がないと、すごさの分からないものもなくはないんですけどね。

一番印象に残ったのは以前テレビで見たことのあった、痛くない注射針。
http://www.business-plus.net/special/1006/141901.shtml

考案者だけでなく、実際にそれを形にする人の力の素晴らしさも感じる注射針ですが、針を目にしてみると、やっぱり細くて小さい。
当たり前の話ですが。
そんなすごい開発秘話がそれぞれの「もの」にあるんでしょうから、そこにもっともっとスポットを当ててほしかったかなあ、と思うくらう展示はシンプルでした。
まあ、それを補うにあまりあるだけの熱のこもった解説があったので、この企画展を見に行くときは、ぜひ解説のあるときをお勧めします。

限られた時間の鑑賞ながら日本の自動販売機の素晴らしさを体験するイベントも行っていました。
冷たいものと温かいものを同じ販売機で売り、しっかり節電も行っているというのは世界でもなかなか例のないすごいことなんですね。
アメリカの方が販売機の数自体は多いそうですが、ここまで凝った機械はないそうです。
そういえば、最近、お勧めの飲み物を選んできたりするものまで出ているし、自販機の進化は止まりません。
そのうち、日本の自販機を使ってみたいから海外から遊びに来る人もでたりして。

展示は5月までつづくということなので、しばらくたってからまた足を運んでみようと思います。
帰りは日本科学未来館から錦糸町まで行くバスに乗ってきました。
これで、江戸東京博物館に行くというコースもあるか、と思ったりして。(ひ)

浮世絵 Floating World-珠玉の斎藤コレクション

2013年11月30日 | 都内のおでかけ
浮世絵 Floating World-珠玉の斎藤コレクション
2013年6月22日(土)~9月8日(日)
第1期:6月22日(土)~7月15日(月・祝)
第2期:7月17日(水)~8月11日(日)
第3期:8月13日(火)~9月8日(日)
三菱一号館美術館
http://mimt.jp/ukiyoe/

3期に分かれている展示だったので、いつ見に行くか迷うところでしたが、第2期を選びました。
北斎・広重というと、すでに見ている作品が当然多いわけですが、美術作品って見る度にそれなりに新しい発見がちゃんとあるし、私のような凡庸な人間だと何度か見ないと面白さも分からない。

作品数が200点近くあるボリュームたっぷりの展示でしたが、ロートレックやシニャックなどの作品が時折入ってくるのが三菱一号館美術館らしい面白さという気がしました。

印象に残った作品を少しあげておきます。
北斎では「琉球八景」。
北斎が元絵となる作品に想像を加えて描いた沖縄の絵だけに、とても奇妙な浮世絵になっています。
http://100.ajima.jp/history/term-history/e279.html

北斎が描くと、風景自体がまるで生きもののよう。
江戸の人々が琉球に対して抱いていたであろう、異国情緒も表現されているんでしょう。
その辺は以前、近代美術館で開催された沖縄に関する企画展でも見ていますが。
それにしても、富士山を描いてあるのがすごいですよねえ。
当時の人たちはこれを見て笑ったんでしょうか。

広重では有名な「月に雁」だけでなく、「月にみみづく」なんていうものが一緒に並んでいるのが面白い。
雁の方は斜め下に向かって飛んでいるフォルムが美しく非常に印象的ですが、「みみづく」の方は木の枝に止まって、もっちゃりとした姿を見せている。
結構、身体が重そうで枝が折れるんじゃないかと思うくらい。

国芳の「流行猫の戯」の猫を使ったパロディ画も面白かったし、お腹いっぱいの展示でした。
斎藤コレクションを展示している川崎・砂子の里資料館にも一度行ってみたくなりました。
入館無料というのはすごいなあ。(ひ)



東洋文庫ミュージアム

2013年11月29日 | 都内のおでかけ
特別展示「マリー・アントワネットと東洋の貴婦人―キリスト教文化をつうじた東西の出会い」
2013年3月20日~7月28日
東洋文庫ミュージアム
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/

7月前半はほとんど美術館に出かけなかったので、一気に(?)7月半ばに入ります。
よく晴れてかなり暑い日曜日に駒込へ行き、六義園と東洋文庫ミュージアムに出かけてきました。
六義園に行くのは今回が初めて。
都立の庭園って、入園料が微妙に違うのってなぜなんでしょう。
六義園は300円だから、そこそこ高い方なんでしょうか。
東洋文庫ミュージアムとのセット券もあった気がしますが、そちらのチケットは持っていたので、普通に入園料を払いました。
夏ということもあって、比較的空いていたし、夏ということで目立った植物もなく、結構早く一周してしまいました。
この庭園も岩崎家が所有していたものらしいですが、今くらいの時期がすごくいいんでしょうねえ、きっと。

東洋文庫ミュージアムも初めてでした。
まだ新しい施設ですが、入ってすぐの、はるか高く蔵書が積み上げられている光景が圧巻です。
図書館や博物館でそうした光景を見ると、古い本がたくさん並んでいるものですが、ここは新しいきれいなものが多い。
照明の効果もあって、美しく静かな緊張感さえあります。
展示品よりも、部屋のムードに圧倒されました。
『解体新書』を紹介する不思議な映像にはなんだか笑ってしまいましたけど。

観賞後は、併設されているレストラン「オリエント・カフェ」で食事してきました。
小岩井農業関連のお店ということでランチが充実しているのが売りみたいです。
http://www.koiwai.co.jp/restaurant/orientcafe/index.html

すでに夕方でランチはとっくに終わっていたので「小岩井農場たまごのふわとろオムライス」をいただいてきました。
ミュージアム併設のレストランにしてはリーズナブルなお値段。
この日も他のお客さんはみんなミュージアムには寄っていない方ばかりのようでした。
今だと六義園の帰りに寄る人も多いのかな。
レストランとミュージアムの間の芝生にいる鳥をボーっと見ているのが結構楽しかった。(ひ)

特別展「ファインバーグ・コレクション展-江戸絵画の奇跡-

2013年11月27日 | 都内のおでかけ
特別展「ファインバーグ・コレクション展-江戸絵画の奇跡-
平成25年5月21日(火)~7月15日(月・祝)
※会期中展示替えあり。
前期:5月21日 ~ 6月16日 後期:6月18日 ~ 7月15日
江戸東京博物館 1階展示室 (東京都墨田区横網1-4-1)
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/2013/05/index.html

ようやく7月に見に行った展示の感想に入ります。
東北の「プライスコレクション」と時期を同じくして開催された「ファインバーグ・コレクション」をいつもの通り展示終盤に見てきました。
個人のコレクションということが非常に納得いく偏った作品が集まっていて興味深い展示になっていました。
応挙、若冲、宗達を始めとする、ヴァラエティに富んだ有名な絵師の作品が並んでいるのに、不思議な統一感がある。
収集している作品の傾向がここまでぶれないというのはすごい。
投機目的なんてことがまったくないからできることなんでしょうね。
今回の展示を世界数カ国で行った後、多くの作品が大学に寄贈されるようですし。

ロバート・ファインバーグさんという人は科学者で実業家だったという説明くらいしかでていないのですが、ちょっと調べてみたところ、父親が大きな建築塗料関係の会社の創設者のようです。
こういう趣味のいい落ち着いたコレクションというのは2代目、3代目でないとできないもんなんだろうなあ、と勝手に納得してしまいました。
いい意味でガツガツしていないというか、なんというか。

作品の方ですが、印象に残るものが多かったのですが、やはり鈴木其ー の「群鶴図屏風」を挙げないわけにはいかないでしょう。
其ーというと美しい小品というイメージがありましたが、この大きな作品は大きさを十分に生かしながら繊細な美しさはまったく損なわれていないのがすばらしい。
他の作品を見ながらも、この作品を時々、振り返ると、見る角度によって美しさが違っている。
其ー作品が展示目玉になっているというだけでなんだかうれしい。

鈴木松年の「月に雲図」という絵も印象的でした。
月を記号としてではなく、絵の主役として、ここまで「リアル」に描いた日本画というものを見た記憶がありません。
月の不気味さまでが描かれている気がします。
展示終盤にあった北斎の「源頼政の鵺退治図」というのも異様な迫力がありました。
でも、北斎を手に入れるとして、あえてこれを選ぶというのは大胆な気がします。
面白いなあ。(ひ)





貴婦人と一角獣展

2013年11月26日 | 都内のおでかけ
フランス国立クリュニー中世美術館所蔵
貴婦人と一角獣展
2013年4月24日(水)~7月15日(月・祝)
国立新美術館 企画展示室2E
http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/lady_unicorn/

熊谷守一美術館の後は要町から乃木坂に出て、国立新美術館へ。
40点と作品数が非常に少ない展示ですが、すばらしさをしっかり堪能しました。
貴重な6面の連作タピスリーが見られただけで満足なんですが、展示の中心にそのタピスリーが並んでいるというのは、この会場らしく贅沢でよかったです。
もう少し部屋がこじんまりしていて、6面のタピスリーを中心からはっきり見られれば、なんて贅沢を思わなくもないですが、そんなことをしたら混雑して大変でしょうからね。
会期後半の6月末の日曜日ということで、人の数はすごかったんですが、近くからでも遠くからでも楽しめるので気になりません。
なんせ、ひとつが3、4メートルもの大きさなので。
先日のダヴィンチ展のときに書いた話とだぶりますが、今回も当然のようにいろいろと絵解きを始めたくなります。
人間の五感にプラスされる、もうひとつの感覚とはいったい何なのか、とか、これだけ完成度にこれだけ差があるのか、とか。
貴婦人の美しさも全体のできばえもあきらかに、それぞれ違っています。
それぞれ貴婦人を中心として、そのほかの人物たちや一角獣、動物などが登場しているわけですが、背景になっている模様の中に描かれている動物や植物をじっと見ていると、果たしてどちらが背景なのか分からなくなってくるところも面白かった。
そのくらい細かい模様もしっかりと描かれ、その小さい模様が決して小さく見えないほど、大きいので、何もかも存在感があるわけです。
といっても、そんな細かいところまで気になるのは近くで見たときだけで、遠くまで退いて見ると、全体像をしっかり楽しめるものになっているから、いつまで見ていても飽きなくて困りました。
いろいろ細かいところまで気になっていた癖に、美しい本物を見ているとそんなことはどうでも良くなっていました。
ということで、見るまでの気持ちはダヴィンチ展と似ていたけど、いざ作品を目の前にするとずいぶん違う印象を受けました。

そういえば、タピスリーは混雑していても十分楽しめたんですが、映像を見るのはなかなか大変だったなあ。
土日の混雑時の映像の、いい展示法ってないもんでしょうか。(ひ)




熊谷守一美術館28周年展

2013年11月25日 | 都内のおでかけ
熊谷守一美術館28周年展
平成25年5月24日(金曜日)~6月30日(日曜日)
熊谷守一美術館
http://www.city.toshima.lg.jp/koho/hodo/29627/029765.html

今年も春の特別展に行ってきました。
西武新宿線椎名町駅から歩くと、結構な距離ですが、この初夏の時期だと非常に気候もいい、と書きたいところですが、非常に暑い日で大変だったのを覚えています。
6月末から10月前半まで暑かったですから、今年の夏って長かったですねえ、本当。
「水分補給」という言葉を言われ続けた気がします。
子供の頃も異常に暑い夏はあったけど、あの頃は、暑いときに水分取りすぎちゃいけないといわれていた気がするなあ。

そんな暑かった展示最終日に行ってきたのですが、最終日ですからやっぱり展示を見に来ている人は結構多かった。
熊谷守一美術館所蔵作品としておなじみの作品の他、3階のギャラリーでは墨で描いた非常にシンプルな作品が並んでいて印象的でした。
その画像がどこかにないかなあ、と検索しているうちに、こんなものを見つけました。

http://muryoji.jp/museum/other/15.html

すごい年賀状だなあ、確かに一回り完成させたくなるすばらしさです。
シンプルな線であればあるほど、いかにも熊谷守一だなあ、と思ってしまいますが、この美術館には、彼にしては意外な油絵までそろっているのが魅力です。

年末には「お休み処」ができるみたいだし、トキワ荘関連、池袋モンパルナス関連、新宿区の小さな美術館も含めてしっかり椎名町近辺を歩きたいなあ。
http://www.city.toshima.lg.jp/koho/hodo/031393.html

あの有名なラーメン屋にも行ったことがないし。(ひ)

レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像

2013年11月21日 | 都内のおでかけ
ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵
レオナルド・ダ・ヴィンチ展―天才の肖像
東京都美術館 企画展示室
2013年4月23日(火)~ 6月30日(日)
http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/


漱石に続いて、東京都美術館のダ・ヴィンチ展に行ってきました。
あと1週間で展示終了という日曜日だったので、当然、大混雑。
夕方、あと1時間半ほどで閉館という、4時頃に行ったので、内容に関わらず必ず混む前半部分はざっとだけ見て、中盤からしっかり見ることにしました。
この作戦は見事成功。
閉館30分前になると、逆に前半部分がガラガラだったので、一通りしっかり見ることができました。
それにしても、5時半閉館はやっぱり早い。
何度も書いて申し訳ないけど。

これまえのダ・ヴィンチ展の例にもれず、ほとんどの作品は関連作品で、自身の作品も素描が多くなっています。
メインは当然、「音楽家の肖像」です。
http://www.tbs.co.jp/leonardo2013/art/art03.html

モデルはよく分からないようですが、硬質で動きの止まったような男性の表情が印象的。
人の肌の柔らかさでなく、まるで木で作られたよう。
作品の前には当然多くの人が集まっていましたが、少し並べばじっくり見られる程度。
十分に堪能させていただきました。
なぜか、この「音楽家の肖像」より、22枚あった彼の手稿を熱心に見ている人が多いのは印象的でした。
何を見たいのかは人によってずいぶん違うものですね。

ダ・ヴィンチは信じられないくらい広い範囲にわたって信じられない業績を残しながらも、分かっていないことが多すぎるのが魅力なんでしょうね、結局のところ。
彼の(作品といわれている)作品を見ると、描かれている人物や作品そのものだけでなく、どうしても、彼自身のことを考えざるをえない。
展覧会に展示されている数多くの品々が彼を考えるための材料のような気がしてきてしまいます。(ひ)