「鹿島茂コレクション3 モダン・パリの装い-19世紀から20世紀初頭のファッション・プレート」展
7月14日~9月8日
練馬区立美術館
また時間が空きましたが、今回もホテルオークラ、大倉集古館に行ったの同じ日に見た展示の感想です。
これで3回目、しかもシリーズ最後となる鹿島コレクションの展示はファッション・プレートという幅広い展示。
グランヴィル、バルビエとアーティストを絞ったこれまでの展示とは違う大きなくくりの展示で、かつて見た作品ももう一度みることができました。
3回の展示の内容が記憶の中でないまぜになっているんですが、この時代の美しい版画は最先端のファッションをリードし、当時の金持ちの美的感覚に刺激を与えただけでなく、その一方で同じ人たちがジャーナリスティックな政治に対する痛烈な批評も行っていたというのが一番印象に残っているところです。
日本だと、かつて政府に批判的な文章を書いていた人たちが、一方で童話を書いていたという時代があったことを連想させます。
最近見てきた「ザ・ビューティフル」という展示では、アート&クラフト運動を行っていたアーティストたちが、自分たちの提唱する生活を一部の金持ちしか実践できないというジレンマに悩んでいたことがわかって興味深かったですが、フランスのアーティストたちも自分に矛盾を抱えていたのかなあ。
そして、これだけの美しい版画作品を所有するという贅沢が大恐慌の時代を境に一気になくなってしまったというのも興味深いところです。
個人的にはアールデコの時代に活躍したシャルル・マルタンの作品が好みでした。
http://www.gakue.com/html/newpage.html?code=3
このワインをめぐる作品も、ワインに憑りつかれたような目がすごく印象的。
今回で鹿島コレクションの展示は終了ですが、今年はシェイクスピアに関する装丁本の展示があるようです。
どんな展示になるか楽しみです。(ひ)
7月14日~9月8日
練馬区立美術館
また時間が空きましたが、今回もホテルオークラ、大倉集古館に行ったの同じ日に見た展示の感想です。
これで3回目、しかもシリーズ最後となる鹿島コレクションの展示はファッション・プレートという幅広い展示。
グランヴィル、バルビエとアーティストを絞ったこれまでの展示とは違う大きなくくりの展示で、かつて見た作品ももう一度みることができました。
3回の展示の内容が記憶の中でないまぜになっているんですが、この時代の美しい版画は最先端のファッションをリードし、当時の金持ちの美的感覚に刺激を与えただけでなく、その一方で同じ人たちがジャーナリスティックな政治に対する痛烈な批評も行っていたというのが一番印象に残っているところです。
日本だと、かつて政府に批判的な文章を書いていた人たちが、一方で童話を書いていたという時代があったことを連想させます。
最近見てきた「ザ・ビューティフル」という展示では、アート&クラフト運動を行っていたアーティストたちが、自分たちの提唱する生活を一部の金持ちしか実践できないというジレンマに悩んでいたことがわかって興味深かったですが、フランスのアーティストたちも自分に矛盾を抱えていたのかなあ。
そして、これだけの美しい版画作品を所有するという贅沢が大恐慌の時代を境に一気になくなってしまったというのも興味深いところです。
個人的にはアールデコの時代に活躍したシャルル・マルタンの作品が好みでした。
http://www.gakue.com/html/newpage.html?code=3
このワインをめぐる作品も、ワインに憑りつかれたような目がすごく印象的。
今回で鹿島コレクションの展示は終了ですが、今年はシェイクスピアに関する装丁本の展示があるようです。
どんな展示になるか楽しみです。(ひ)
