限界集落 梶井照陰 著 フォイル
http://www.foiltokyo.com/kajii/kajiitop.html
本の感想が続いていますが、すごく読みやすい本だからです。
今回は写真集にエッセーがついている感じの本。
いまや限界集落の話はエコに負けないくらいニュースなどで取り上げられていますが解決の方向に進む気配はまったくなし。
過疎化して年寄りだけが住む集落は地方だけでなく、東京都下にもあります。
畑や田んぼ、住居、文化が消えるだけでなく、水害、生態系の変化、野生動物が人里に入り込む被害といった実害は都市に暮らす人にも結局ツケとしてまわってきます。
それが都市にいると伝わらないのですが、限界集落にいくと絶望的にはっきりと見えてしまう。
この本の中の写真だけ見ても一目瞭然。
文章を読んでもほとんど救いがない。
学校やお店もなく若い人間がもはや生活しようのない状態。
国や自治体から完全に見放された集落で生活する人達の唯一の救いは自分達が長く生きないことかもしれません。
とりあえず自分達は集落で一生を終えることができる。
ほとんど絶望的な本ですが、集落の写真は悲しいほど美しい。
そんな現状に著者は安易な慰めや社会批判に逃げることなく、ただ事実を受け入れ提示していく。
もう遅いかもしれないけど、私達はこの事実をしっかり受け止めなければいけないのです。(ひ)
|||(-_-;)||||||
http://www.foiltokyo.com/kajii/kajiitop.html
本の感想が続いていますが、すごく読みやすい本だからです。
今回は写真集にエッセーがついている感じの本。
いまや限界集落の話はエコに負けないくらいニュースなどで取り上げられていますが解決の方向に進む気配はまったくなし。
過疎化して年寄りだけが住む集落は地方だけでなく、東京都下にもあります。
畑や田んぼ、住居、文化が消えるだけでなく、水害、生態系の変化、野生動物が人里に入り込む被害といった実害は都市に暮らす人にも結局ツケとしてまわってきます。
それが都市にいると伝わらないのですが、限界集落にいくと絶望的にはっきりと見えてしまう。
この本の中の写真だけ見ても一目瞭然。
文章を読んでもほとんど救いがない。
学校やお店もなく若い人間がもはや生活しようのない状態。
国や自治体から完全に見放された集落で生活する人達の唯一の救いは自分達が長く生きないことかもしれません。
とりあえず自分達は集落で一生を終えることができる。
ほとんど絶望的な本ですが、集落の写真は悲しいほど美しい。
そんな現状に著者は安易な慰めや社会批判に逃げることなく、ただ事実を受け入れ提示していく。
もう遅いかもしれないけど、私達はこの事実をしっかり受け止めなければいけないのです。(ひ)
|||(-_-;)||||||