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自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

タイのカラオケ食堂

2013年05月13日 | 神秘と神の大地”インドの香り”

バンコクの北酒場  平成25年5月13日

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タイ在住者による穴場タイ旅行観光ガイドバンコクといっても、厳密には、ノンタブリの船着き近くの 

さびれた繁華街の一画に 3階建ての映画館がある。


その中にカラオケがあるというので、地元に住むKさんに

誘われて行ってみた。

日本では、スナックやバーに置かれている カラオケが、

ここでは、食堂に置かれていた。


一般の食堂と違う所は、すべてのイスとテーブルが、入口に

向かって置かれていること。

その理由は、入口の左が 畳4半ほどのステージになって

いるからだった。

そこには 一段と高い段があり、 マイクが備え付けられて、

場末風ではあるが、ステージらしい、雰囲気を演出している。

 

タイ料理を食べながら 顧客達 が 順番にステージに

上がって歌い手に変身する。

私はさすがに、ステージに上がる勇気はなかったので、自分の席から

マイクを 持たせてもらった。

30人ほどは入れる、大学の教室のような食堂内。

黒板のある壇上が カラオケステージになっているという 

イメージだった。

 

Kさんは 昨日のブログに登場した、大事な友達である。

カラオケに一緒に行きたい ~ というのは たっての彼女

の願いだった。

バンコクについて、会った早々から カラオケへ行こうと

催促された。 

Kさんの 笑顔が見たくで、普段、日本でも行きなれない、

カラオケに足を運んだ。

 

Kさんが 数年前から慈善活動を始めていることは知っていた。

月に何度か、病院で ボロンティアで、歌をうたうという

カラオケは その練習舞台にもなっているようだった。

生来、歌が好きなことも手伝って、かなり、上手でもある。 

声量豊かに、のびのびと、”お父さんのお母さんから習った”という、

タイの古い歌を歌いあげていた。

 

自分の姪御さん(17歳)も、一緒に連れてきていた。

彼女に、古き良きタイの歌を教え込んでいる最中だから・・・

と言っていた。

Pちゃん[姪御さん)も 上手な 節回しで優雅に歌い上げた。

アンコールリクエストもあった。

観客(店の客人)のひとりから 100バーツのお札を

括り付けた造花のバラの花が 彼女にささげられた。

 

一方、そうした情景を楽しく見ていた 私たちの、テーブル

には、ヤムウンセン、ケンチュウ、ソムタム、クイティアオ、

パットタイなどなど、タイ料理が次々と運ばれてきた。

料理をいただきながら 人の歌を聞き、自分のリクエスト

を紙に書いて、店主に渡し、食べて飲んで、自分の歌の出番

を待つ。

 

歌のほとんどが タイの古歌で、ゆっくりとしたテンポと 

独特な音階や節回しで、ボリュームがかなり高い店内でも、

耳に感じる不快さは全くなかった。

 

私も、ご愛嬌で、日本の歌を披露させていただいた。

’北酒場’、’昴’、’上を向いて歩こう’ の3曲が 日本曲として、

エントリーされていた。

北酒場を選曲した。

演歌を歌ったのは、人前であるなしにかかわらず、学生のころ

以来だろうか?

他のタイ人と同様、ボリュームいっぱいで 声一杯、張り上げて

歌った。

すると、この演歌が、楽しい曲に聞こえて来るから不思議だった。

 

北酒場の歌詞は、”酒場で一夜の切ない恋相手を求めて 

寂しさを隠しながら酒を飲む”~というような背景が読み取られたが 

歌っているうちに、リズムとテンポの乗りの良さで、かなり

陽気なムードになってしまった。


気が付くと、何人かの客は立ち上がって ステージの前で 

タイ風の伝統的な器用な手さばきで、踊り始めていた。

さすが、陽気なタイ人、楽しいことを見つけるのが、早い。

 

タイの古歌は、眼をつぶって聞いていると、チャオプラヤー川

川船に乗りながら、波のまにまに、漂う風情を楽しむ様 

が浮かんでくる。


そういえば、一晩中、ボートの上で、波まかせに漂う時を

過ごしたことがある。

その時の体験を想いだすほど、古歌のメロディーは優雅だった。

聞いているうちに、川の緩やかな流れ、風のささやき、

はにかんだような 遠回しの 慎み深い心持、川の周辺に広がる、

豊かな緑と きらびやかな大きな仏教の塔や寺、

川辺に住む人たちの生活感や、桟橋で繰り広げられている

日常の光景 などが、意識せず、脳裡に浮かんできた。

 

観客は 土曜日もあってか 男性と女性の割合はほぼ半々。

ただ、古歌中心のカラオケだけあって、中年のカップルが

多い。

一人でひっそりと、店の端のテーブルで ステージを

見ながら口ずさんでいる女性もいた。


みなさん常連さんが多いのか、店に入ってきても、出ていくときも、

“サワディーカ(クラップ)”と 手を合掌して、挨拶をかわしている。

 

“もう、帰るの?”“また、会いましょうね”などと、口々に言いながら、

私のような異国人にも、挨拶して帰っていく。 


3時間もいただろうか?

いつの間にか 夜7時をまわったので、店を出た。

大勢の客人に、ブレイクなしに 次々と店主がマイクを回すが、

3時間の間に、一人が 2曲しか歌えるチャンスはないという、

繁盛ぶりだった。

 

帰り道、スーパーによって、ドリアンを 求めたが、置いて

いないということ。

”やっぱり、噂には良く聞くが、公共の場にない果物” 

であることが、よくわかった。

もう少し、大きなスーパーへ行って、見つけて買って帰った。

 

さすが、匂いがきつくて、バスでは 持っているのも 

憚(はばか)られそうなので、スーパーからは歩いて帰った。

タイ人でも、この臭いはたまらない~という人がいる。

こんなに こくがあって、濃厚な 舌触り と とろみのある

甘さはなかなか、他の果物では味わえないのに、と思う。

幸い、ノンタブリ―地区は ドリアンの産地で有名だ。

 

早速、帰宅して味わう。

シャワーを浴びて、横になりながら、人生初めてうた

(わざるえなかっ)た“北酒場” を 一人で 口ずさむうちに、

眠気が到来した。

知らない間に いつの間にか、心地良く寝つけたようだ。

 タイ在住者による穴場タイ旅行観光ガイド

 

コメント
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