89歳の日々

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「ミン妃暗殺」を読む

2006-12-21 23:43:50 | 読書
                  (写真は加藤様から頂いた胡蝶蘭)
「ミン妃暗殺」―朝鮮王朝末期の国母―  新潮文庫
 これは私の好きなミステリーではなく、ヒストリーを角田房子氏が1987年に書かれたものです。

 1895年(明治28年) 朝鮮駐在公使の計画により軍人、警察関係者、民間人合わせて500人ほどの日本人が、未明に王宮を襲い、朝鮮王朝末期のミン妃を殺害したのです。
 彼女は、日本の支配権が強まるのを恐れ、ロシアに助けを求めようとし、暗殺されました。

 事件のすぐ後で公使は、「これで朝鮮もいよいよ日本の物になった。もう安心だ」と明るく答えたと言います。
この事件に至るまでの日本が朝鮮王朝や人々に与えた数々の暴虐を少しでも知れば、韓国人の気持ちも少しは分かる事になります。
 
 最も恐ろしいのは、学校でも日本の近代、現代史を教えないと言う事ではないでしょうか。私共の時代でも歴史の教科書が明治にならない内に、高校3年の授業は終わっていました。その辺りは入試には出ないと言うようでした・・・

 「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」と言うワイツゼッカー元西独首相の言葉は、今日の新聞にもたまたま取上げられていましたが、これでは日本人は盲目の人ばかりになりはしないでしょうか?

 (そのワイツゼッカー氏ご夫妻は私共のショウルームで1時間ほどご覧になり、よく吟味されて当工房の作品を3点お求め下さったのです!)

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