89歳の日々

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万華鏡知ったかぶり、 ペンダント型九谷の万華鏡 ようらく文様 

2005-03-10 17:44:42 | 九谷焼・万華鏡
万華鏡は何時、どこで出来たでしょう?
正解は、ここで1分でお読みになれます。

1816年にスコットランドのデイビッド ブリュースター(Sir David Brewster)という物理学者が”Kaleidoscope”という名前で特許を申請したのが起源。これはギリシャ語の 美しい、模様、見るもの の3語の合造語です.


日本には、1819年には万華鏡を示す「紅毛渡り更紗眼鏡流行 大阪にて贋物多く製す」という記述が見られ、発明後わずか3年にして日本でも製作さています。・・・昔の人も、中々素早いもんですね!
明治時代に入ってからは、「百色眼鏡」という名前で知られ、その後更に改良されて「ばんかきょう」などと呼ばれ1891-92年頃に流行し、今ではどこのお土産やにも沢山並んでいます!

さて、この万華鏡は、1980年代にアメリカでのCozy Bakerというおばあちゃんを中心に万華鏡ルネッサンスと言われるように、美しい万華鏡のブームが巻き起こり、現在アメリカが世界のメッカになっているのです。(「1分間の快楽 万華鏡の世界」から簡単にまとめました)以上が万華鏡知ったかぶりです・・・

今日は、上の写真「ようらく(瓔珞)文様」の万華鏡のサイズなどを書きます。径6.5x4.5cm 厚さ1.5cm 重さ30g。ようらく文様は観音様や大日如来などのネックレスが原型で、仏教と共に入り、様々な美しい文様に変化したようです。赤絵で細かく描き、30gという軽い物に作りました。

紐は伊賀上野の伝統の真田紐をペンダントの色を合わせて絹糸を染め、金色のものは金糸と絹糸を柔らかく織り込んで頂きました。糸の長さは調節出きる様になっています。
これは、5日に書きましたが、一度消えたので今日もう一度のせます。


ペンダント型 九谷の万華鏡 ”ウイーン”

2005-03-04 18:25:55 | 九谷焼・万華鏡
私どもの九谷の工房では、万華鏡に挑戦しています。
ユニークな食器がメインなのですが、何か楽しいものとして万華鏡を選びました。
ひそかな希望なのですが、外国に買ってもらいたいのです。
昨年のゲートシティでのギャラリーヴィアンの「国際万華鏡協会展」に招待作家部門で外国作家と展示されましたが、見るだけではなくてアクセッサリーになるものや飾り壷などに、九谷の特徴を生かしたいと思います。

万華鏡でペンダント型のは、ある事はあるのですが、いっぱんに筒型のものを見ます。この”ウイーン”などは香水瓶の形を選び、ウイーンのクリムトの雰囲気からの命名です。形や柄を付けるのは慣れていますが、中のオブジェクト(中身)には、色々苦労しています。これは中は、黒いバックの中に、宝石のように何かが光るような一寸神秘的なものです!

慣れないので万華鏡を作り上げるまでに2年ほどかかり、未だにオブジェクトに苦心です。