"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“ワレイマダモッケイタリエズ”

2011-10-16 00:37:00 | 日記

致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。

(転載開始)

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/10/15】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   人間学を学ぶ月刊誌『致知』より
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。

       * *

   現在発行中の『致知』11月号では、
   歴史に残る名横綱・大鵬氏と、
   現横綱・白鵬関の対談記事が掲載されています。
         
      本日は、白鵬関が双葉山の連勝記録に挑んだ際にコメントし、
      話題になった「木鶏(もっけい)」にまつわる
      エピソードをご紹介いたします。


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        「我、いまだ木鶏たりえず」
       
       
        納谷幸喜(大鵬/第48代横綱)&白鵬 翔(第69代横綱) 
        
              『致知』2011年11月号
               特集「人生は心一つの置きどころ」より
       
http://www.chichi.co.jp/monthly/201111_pickup.html#pick1


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【大鵬】 白鵬の連勝記録がストップした時、

     「我、いまだ木鶏たりえず」
     
     という言葉が新聞に掲載されていましたが、
     双葉山関はこの「木鶏」の話を
     陽明学者の安岡正篤さんからお聞きして、
     そういう無心の境地を目指されていました。
 
     実は、双葉山関が相撲協会の時津風理事長となられていた時代、
     直接ご本人から「木鶏」の話をお聞きしたことがあります。


【白鵬】 ご本人から。


【大鵬】 そう。「木鶏」というのは、『荘子』に出てくる話で、
     ある王が闘鶏づくりの名人に自分の闘鶏を託した。
     
     十日後、王は名人に「まだか」と問う。
     すると、「カラ威張りしてダメです」と答える。
     
     さらに十日後に尋ねると
     
     「相手を見ると興奮します」。
     
     再び十日後も
     
     「敵を見下すところがあります」。

      そして四十日後に
      
      
     「もういいでしょう。いかなる敵が来ても動じません。
      木彫りの鶏のようで徳力が充実しています」
       
       
     と答えた。そういう逸話だと教えていただきました。


【白鵬】 私は双葉山関の本を妻から読んで聞かせてもらいながら
     勉強していますが、七十連勝できなかった時、
      
      
     「ワレイマダモッケイタリエズ」
      
      
     と安岡さんに電報を打ったとありました。
     この「我、いまだ木鶏たりえず」という言葉が、
     すごく印象に残っています。


【大鵬】 木鶏のお話を理事長からお聞きした時、
     この方はこういう境地を目指しながら
     淡々と土俵を務めたのだと思って、
     あまりの気高さ、理想の高さに
     身震いがする思いがしました。

(転載以上)


 

“十日後、「カラ威張りしてダメです」”
     
“さらに十日後、「相手を見ると興奮します」” (笑)
     
“再び十日後も、 「敵を見下すところがあります」”

“そして四十日後に 、「もういいでしょう。いかなる敵が来ても動じません。
           木彫りの鶏のようで徳力が充実しています」”

鶏が、木鶏になるまでの過程、興味深いです。

そして、これは人にも当てはまることですよね。

 
それにしても、七十連勝近くしながら、「ワレイマダモッケイタリエズ」と安岡さんに電報を打たれるとは、

双葉山関の “気高さ、理想の高さ” に、こちらも思わず身震いします。

“木鶏”、かくありたいと思います。       


“二度とない人生をどう生きるか”

2011-10-16 00:16:16 | 日記

「致知一日一言」よりです。


(転載開始)


「致知一日一言」読者の皆様

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

一代で京セラを一兆円企業に築き上げ、現在日本航空(JAL)会長として手腕を振るっている稲盛和夫氏。

『致知』11月号では、そんな稲盛氏を京セラ創業メンバーの一人として今日まで支え続けてきた現・京セラ相談役の伊藤謙介氏に、

経営や人生の糧とされてきた考え方について語っていただきました。

人間、この二度とない人生をいかに生くべきか。

 * * *

私は2、3年前に糖尿病で2週間ほど入院したことがあるんですが、私のいた病棟は重病でいまにも死にそうな人ばかりでした。

しかしわずか5mしか離れていない隣の病棟は産婦人科で、新しい命の誕生を喜ぶ声が絶えず聞こえてくる。

私はそこで、その5mがまさに人生を象徴している、人生というのはこの5mの狭間にしかないのだと痛感しました。

若い人は漠然と、人生はいつまでも続くと思っているものですが、実はそう長くはありません。

きょうやるべきことを明日やりますと言って、それを5回繰り返せばもう1週間が終わります。

同様に来週やりますと4回言えば今月が終わり、来月やりますを12回で1年が終わり、来年やりますと30回言ったらもう定年。

あっという間の人生じゃないかと。お互いにもっと一瞬一瞬を大切に仕事をしようと社員によく話をするんです。

「井の中の蛙大海を知らず」という言葉がありますが、これに「されど天の深さを知る」と付け加えなければなりません。

大海を知らなくてもいい。自分の持ち場を一所懸命掘り込んでいくことで、すべてに通ずる真理に達することができるのです。

一芸を極めた芸術家が語る言葉に万鈞の重みがあるように、我々も自分の仕事に打ち込むことで天の深さを知るのです。

……さらに詳しくは『致知』11月号20ページで!

☆詳細・お申し込みはHPにて
 ↓ ↓ ↓
http://www.chichi.co.jp/i/index.html

(転載以上)


“人生というのはこの5mの狭間にしかないのだ”

重病の患者の方ばかりの病棟の隣の病棟では、新しい命の誕生を喜ぶ声が絶えず聞こえてくる、

そのわずか5mという距離が語りかけて来ます。

 

“同様に来週やりますと4回言えば今月が終わり、来月やりますを12回で1年が終わり、来年やりますと30回言ったらもう定年。”

なかなか身につまされるものがあります。(笑)

 

“井の中の蛙大海を知らず

されど天の深さを知る”

いい言葉ですね。

 

“大海を知らなくてもいい。自分の持ち場を一所懸命掘り込んでいくことで、すべてに通ずる真理に達することができるのです。”

それもまた真実だと思います。