"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“当然の限度の高い人とは”

2011-10-07 04:15:15 | 日記

致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。

       ●『致知』11月号 特集テーマ「人物を創る」
     ⇒ 
http://www.chichi.co.jp/monthly/201111_pickup.html

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/10/6】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   人間学を学ぶ月刊誌『致知』より
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。

       * *
       
   本日は「青汁」でおなじみ、
   キューサイ創業者・長谷川常雄氏の
   14年前のインタビュー記事をご紹介します。


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       「当然の限度の高い社員。青天井型社員」
       
       
            長谷川常雄(キューサイ社長)

        
            『致知』1997年5月号
             特集「リーダーシップの本質」より
            

                      ※肩書きは掲載当時です。

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(長谷川社長は十数年で青汁を年商131憶円<末端
ベース>の事業に
 育てられたわけですが、そのエネルギーの源泉はどこにあるのですか)
 

これもまた難しい質問ですね(笑)。
先程いったように、私は仕事にのめり込む人間なんです。

でないといい仕事ができないと思っている。
経営計画書にも、切望する社員の人間像として
そう明記しています。


第一は、仕事に対して、こうしたいああしたいという
強い「念」を持っている人。


第二に、その仕事を成し遂げる「パワー」のある人。


第三に、その仕事に「のめり込む」人。



この他に何項目かあるのですが、例えば、



「当然の限度の高い社員。青天井型社員」



というのがある。

たとえば、ソフトバンクという会社は
翌日決算のできる会社です。
普通は翌月に月次決算が出ない会社がいくらでもある。

そんな会社で翌日決算を出せといっても、
そんなことは無理ですとなる。

しかし、社長の私はいろんな会社を見てますから、
そんなことは「当然できる」という。

それが「当然の限度が高い」ということです。
その限度は上層部の人間ほど高くなっていくもので、
社長が一番高い。

社員にも「当然の限度」を高くしていってもらいたい。
そして最後には、何でもできるという
「青天井型の社員」になってもらいたい。


       * *


そしてもう一つ私のエネルギーの元といえば、
くよくよしないことです。

中村天風(てんぷう)先生の本にこういうのがあります。

虎に追いかけられて木に登ったら、
木の上から
大蛇が出てきた。

枝に逃げたら、ポキッと枝が折れた。
下は断崖絶壁。

蔓に飛び移ると、ポリポリと音がする。
見上げるとリスが蔓を噛んでいる。


「さあ、どうする」と聞かれた天風先生は何と答えたか。
先生は「落ちてから考える」(笑)とおっしゃったそうです。


私も「落ちてから考える」タイプの人間なんです。
頭には「いま、ここ」しかない。

過去の過ちも功績も
「そりゃそうだろう。それでよかったし、当然なんだ」と認め、
受け入れ、悲観せず、
有頂天にもならない。

また、将来のことは、戦略や予測は真剣に考えるが、
思い煩うことはしない。過去も未来も、
煩いをスッパリ切り捨て、いま、ここに集中する。
これを
前後際断(ぜんごさいだん)というそうです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(転載以上)


“当然の限度の高い社員”という表現、面白いですね。

これは当然出来る!、と思えるハードルがどこまで高いのか、ということなのですね。


“その限度は上層部の人間ほど高くなっていくもので、社長が一番高い。”

長谷川さんは、“その限度は上層部の人間ほど高くなっていくもの”と、当然(笑)考えていらっしゃるようですが、
必ずしも、そうでない会社も実は多いのではないでしょうか。

しかし、長谷川さんが、当然そうなっていると信じているということは、この会社自体が、“当然の限度の高い会社”であるという証明でもあるのでしょうね。


中村天風先生、尊敬しています。

所謂、絶対絶命の時、どうすのか?という質問に対する答え、


「落ちてから考える」(笑)、いいですね。

“頭には「いま、ここ」しかない。”


過去も、

“「そりゃそうだろう。それでよかったし、当然なんだ」と認め、
受け入れ、悲観せず、有頂天にもならない。”

将来も、

“戦略や予測は真剣に考えるが、思い煩うことはしない。
過去も未来も、煩いをスッパリ切り捨て、いま、ここに集中する。”

“前後際断(ぜんごさいだん)”、いいですね!