"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“W杯米国選手、祝福の言葉”

2011-07-20 03:22:22 | 日記

ロイター記事からの転載です。

 
 
W杯決勝で敗れた米国、なでしこジャパンの粘りに脱帽
2011 07 18 13:01 JST 
 
 
 [フランクフルト 17日 ロイター] サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の決勝で敗れた米国は、PK戦の末に初優勝を果たした日本代表「なでしこジャパン」を祝福した
 日本は準々決勝で前回王者の地元ドイツを下すと、続く準決勝では強豪スウェーデンを撃破。決勝では全選手が身長で勝る米国に2回リードされたが、驚異的な粘りを発揮し、最終的にPK戦を31で制した
 米国のGKホープ・ソロは同国代表チームのウェブサイトで「わたしたちは偉大なチームに敗れた」とコメント。また、「何か大きな力が日本を味方していたと感じた」とし、「勝ちたかったけれど、他のチームが優勝するなら日本が良かった」と述べた
 また、FWアビー・ワンバックは「日本はいいプレーをしたし、最後まであきらめなかった。敗戦の悔しさはしばらく残るけれど、日本におめでとうと言いたい。日本国民は彼女たちを誇りに思うだろう」と祝福の言葉を述べた
(以上)
 
 
「わたしたちは偉大なチームに敗れた」
「何か大きな力が日本を味方していたと感じた」
「勝ちたかったけれど、他のチームが優勝するなら日本が良かった」
「日本はいいプレーをしたし、最後まであきらめなかった。敗戦の悔しさはしばらく残るけれど、日本におめでとうと言いたい。日本国民は彼女たちを誇りに思うだろう」
 
米国は、過去20回以上日本と対戦して、一度も負けたことがありませんでした。
そして、決勝当日も、再三のチャンスを重ね、後半に値千金のゴール、
これで勝った!と思ったことでしょう。
 
更に、追いつかれた後の、延長戦前半でのゴール、
間違いなく優勝を手にした!と思ったことでしょう。
 
 
しかし、日本はいずれも終了時間間際に奇跡の同点ゴールを挙げ、
アメリカはPK戦で敗れてしまいました。
 
自分を保つのも難しいと言えるような状況で、このようなコメントが出来ること、尊敬します。
 
 
「何か大きな力が日本を味方していたと感じた」
とは、同じコートの中で対戦した方だからこそのコメントだろうと思います。
 
サッカー人口、選手層の厚みが桁違いに多いアメリカの女子サッカー。
豪快な攻め、スピードに加えて、これから日本の技術や組織力も取り入れて行くのでしょう。
またまた強くなりますね。 
 
 今回、画面で見ることが出来たのは決勝だけでしたが、
審判の方からもフェアな好印象を受けましたし、米国選手含めて、大会全体がとてもすがすがしく感じました。
男子W杯の、何か殺気立った雰囲気とは随分異なっていたように思います。
それも含めてこれからの女性の時代を予感させる大会となりました。
 


“澤キャプテン、PKは10番目だった”

2011-07-20 03:18:02 | 日記

こちらスペインでは、日本のTVがほとんど見られないので、記事から想像を膨らませています。

その中に、なんとも楽しい記事を見つけました。
 
日本ではもうすっかり有名な話になっているのかも知れませんが、転載させて頂きます。
 
 
なでしこ世界一:澤、PKは「10番」だった
 サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会決勝は17日(日本時間18日)、日本(なでしこジャパン)がPK戦の末、世界ランキング1位の米国を降し、初優勝した。一夜明けた18日、フランクフルト市内のホテルで取材に応じた澤が、PK戦の内情を明かした。
 「PKは苦手でけりたくない」という澤は、順番を決めようとする佐々木監督に「最後にしてください」と頼んだという。岩清水が退場して10人となっていた日本で、澤はGK海堀より後の「10番」に。周囲からは「ええっ」「澤さん、ずるい」などと声が上がったが、佐々木監督は「さっきお仕事をしてくれたから」と延長後半の澤の同点ゴールを理由に順番を確定。笑いが起きたという。
毎日新聞 2011年7月18日 19時20分(最終更新 7月18日 20時11分)
(以上)
延長戦を終えて、いよいよPKに入る前の最後の打ち合わせの時、アメリカチームから感じた緊張感とは対照的に、
日本チームのリラックスした雰囲気が、見ていたPCの画面通からも感じられました。
この時の監督と選手の笑顔を見て、日本の勝利を予感した方は多かったのではないでしょうか。
これだったのですね。(笑)
 
“周囲からは「ええっ」「澤さん、ずるい」などと声が上がったが、
佐々木監督は「さっきお仕事をしてくれたから」
と延長後半の澤の同点ゴールを理由に順番を確定。笑いが起きたという。”
 
臨場感たっぷりで、なんとも微笑ましい風景です。「澤さん、ずるい」・・・(笑)
結果的に、リラックスした雰囲気が生まれる一方で、“じゃ、自分で決める”、という流れにもなったのではないかと想像します。
何よりも、このエピソードから、監督、キャプテン、控えの選手含めたチーム内の雰囲気が垣間見えて来ますよね。
監督は、その前に、「ここまで来たからもうけもん。楽しもう。」ともおっしゃていたようですね。
心の機微を知った素晴らしい監督だと思います。