アルミといえども条件次第では簡単に錆びてしまいます。
雨天走行後、毛細管現象により侵入した水分は異種間金属との電位差で電食を加速させ、半密閉されたフレーム内の湿度上昇はそれをさらに加速させます。
ですからグリスなりオイルで表面を覆ってしまえば空気中の水分もろとも接触できないのですから錆びることはありません。
が、上記条件下でも中長期的な可動部、特に摺動部の防錆方法には有効な手立ては今のところ分解清掃以外には無いのかな?とも思っています。
何れにせよ、防錆の他に潤滑も油脂類に求められる性能ですので定期的な油脂類の交換は必要不可欠であるのは言うまでもないでしょう。
クロモリフレームは当然ですがこのアルミフレームも内部に防錆対策を施します。
スプレーグリスを温めます。
グリス成分と希釈用の溶剤が混ざるように、また、噴霧能力を上げるための措置です。
この時に40度以上にしないことが重要です。
缶の耐圧能力を超えると破裂の危険があるためです。
まずはシートチューブ・トップチューブ内に温めたグリスを吹きます。
吹いたグリスは奥までは届かないでしょうが今の段階ではそのままにしておきます。
トップチューブ・シートチューブからトップチューブ内に噴射。
トップチューブ・BBからダウンチューブ内に噴射。
BBからチェーンステー内に噴射
トップチューブからシートステー内に噴射。
ブレーキ用のアッパーブリッジ内からもシートステー内に噴射します。
次にブレーキクリーナーを今と全く同じ要領でフレーム内に噴射します。
エアをフレーム内に可能な限りの方法・方向で吹き入れます。
フレームの角度も変えながら吹き入れます。
グリスをブレーキクリーナーでさらに希釈し、高圧のエアでフレーム内に飛ばしたり伸ばしたりしながら伸ばすのです。
後は常温でグリス内の溶剤やブレーキクリーナーが揮発すればフレーム内に万遍なく行き渡り定着することになります。
外側に飛んだグリスをシンナーで拭き取ります。
工具やスタンドなどもクリーニング。
使うグリスもブレーキクリーナーもそんなに必要としません。
この方法の利点は作業が簡単なこと、手や工具が届かない部分にもグリスを届かせる事が可能なこと、次回フルメンテナンス時にブレーキクリーナーで容易に汚れがグリスと共に落ちることです。
5-56でも良いとは思いますがなんとなくグリスを使っています。
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