ロードとクロスとメンテとブルベ。。。とスノボ

自転車のメンテナンスや改造に特化してみました。あとスノボも。

スノーボードのソールサンディング(オービタルサンダー編)

2015-03-22 07:23:58 | スノーボード

長らく更新の無かった当ブログ。
番外編としてスノーボードのメンテナンスなぞ書いてみようと思います。

知人の板をフルメンテナンスしてみます。
ユーザーは板のメンテナンスには疎く、
ワックスをかける事は知ってはいますがどんなワックスをどのようにかければいいのかわからないようで完全な乗りっぱなしの状態でした。
で、いきなり作業を開始したため最初の画像を撮り損なってしまいました。
なのでちょっとつまんない。

状態はソールに多数のキズと汚れがありエッジ付近はもちろんのこと全体的にも劣化し毛羽立ちが酷く、エッジは接雪点のヒールサイドエッジが完全に丸まっていて全体的にも甘くなって錆が浮いた状態でした。

オーナーは買い替えも視野に入れていたようですが、やるだけやってダメならって事で私が挑戦する事に。
一般的なチューニングショップが見たら卒倒しそうな方法多数。
ご意見無用の姿勢に変わりなし。
いざ。

まずはワックスリムーバーでクリーニングし、油分と残っているかもしれないワックスを除去します。
一般的にはペーパータオルなどを使うのでしょうがこれだとリムーバーの吸収が激しく、またスプレーなり伸ばしたワックスリムーバーが溶解したワックスで飽和し尽くした後は溶解しきれなかったワックス分が板に残りますから注意が必要です。
また、ケチケチリムーバーを使って総トータルではクリーニング効果に対して使用量が多くなる点も無視できません。

で、私はワクシングペーパーにたっぷりのリムーバーを滴下してこのペーパーで滑走面を擦り、溶解した油分とワックスをソール上で撹拌、ブロンズブラシでキズやストラクチャー内部のワックスを掻き出してから拭き取ります。
仕上げに極少量のリムーバーで拭きあげると一発でクリーニングが仕上がります。オススメ。




ソールのクリーニングが終わったら酸化劣化したソールをサンディングします。
耐水ペーパーで180・240・320・400・600・800‥と番手を上げながらサンディング。
サンディング方法はウェブ上に沢山ありますから参考になさる方は是非。

私はL型や4A-Gのヘッドカバーを鏡面仕上げした際、手なんかじゃ時間対効果が上がらないのを嫌というほど知っていますからこんなもんを使っちゃいます。


メンテナンス関係者・DIYメンテナンスの人たちの「うわぁ」の声が聞こえそうw
そう、オービタルサンダーです。
一般的には板のトップからテール方向にサンディングするのが常識と言われています。
柔らかいポリエチレンに食い込んだサンドや砥石が一方方向に動くことによって削れ、削れる際の切りカスとなった毛羽や削り目を一方方向にして滑走抵抗を最小にし、また毛羽を取れやすくするってのが理由のようですが、敢えて言わせてもらうとこれこそ大きな間違いのような気がしてならないのですよね。

それはなぜか。
最終的には1000番なら1000番、800番なら800番の粒度の砂で仕上げていく際に前の番手の削り目を消していく作業が「研磨」ですから最終仕上げの粒度の砂で削った微細な毛羽や目を取り除けば良いのであって、過程で発生する毛羽や目は仕上がりになんら影響しません。
そしてその最終仕上げでの微細な削り目ははたして滑走性に影響するのでしょうか?
また発生した微細な毛羽を取り除く必要は?
もしあったとしてその毛羽を取り除く方法さえあったとしたなら仕上がりに労力必要とせず研磨効率の良いオービタルアクションで研磨する事は非常に有効だと思うのです。

でいきなり。
180番。たったの60秒でこの通り。



深い傷は消しません。
部分的にコンケーブやコンベックスになるのを防ぐためです。
作業前にフラットチェックしていましたが若干コンケーブになってました。
よってエッジ付近はより削る事ができますからベースバーンはかなり取りきれるはずです。

ペーパーを変えて240番。
タップリと水を滑走面に吹いてから均一に削っていきます。


ウエスで拭き取ってエアで乾燥させます。
乾燥させると状態が見やすくなりますし滑走面に残ったペーパーから脱落したサンドを吹き飛ばして常にクリーンな状態で研磨する事ができます。
これも僅か60秒ほど。
削っている時間よりもペーパー交換の時間の方がかかっています。



ちなみに削った後のペーパーを乾燥させた写真がこちら。
全体的に均一に圧がかかっているからそそ砂の脱落が無く水研ぎだからこそ目詰まりせずに研磨する事ができます。


耐水ペーパーは乾燥しすぎると折り曲げた時に割れて破れてしまいます。
ですから曲げが必要な時は湿らせる必要があります。


320番。
エッジ付近のベースバーンはほぼ取り切れました。
ソールは平滑に削られ一面マットな状態です。




順次ペーパーの番手を上げて削っていきます。
削って乾燥させた時に前の番手の削り目が見えたら戻って研磨し直します。
600番終了。
ソール表面が透け始め、ストラクチャーの規則正しい縦キズが見えてきました。
オービタルサンダーの渦を巻くようなキズはどこにも見当たりません。



800番。
ここからは極少量の水を頻繁に吹くようにしながら研磨します。
切削量が少なくなりますから吹いた水が多いとハイドロプレーニング現象と同じ現象が起きやすくなって研磨しにくく、また、水が少ないとペーパーの目詰まりが起きやすくなるので注意が必要です。
ソール表面の透明度が上がると同時に写り込みも起きてきました。



1000番。
さすがに研磨しにくくなってきました。
それでも3分前後です。
ここからペーパーを変えて2回掛けします。
1回目。
写り込みが大きくなってきました。ソールの手触りもツルツルしています。



1000番2回目。
部分部分で完全に艶が出てきました。



1200番2回目。
さらに艶が出てきました。
が、これ以上透明度が上がるわけでもなく、変化量もほぼ変わりませんので終了としました。
1000番終了でも良いかもしれません。



実はこの記事を書き、画像を撮りながら作業しています。
これが作業のみならどれほど早く楽チンでしょう。。
実作業時間は3時間切るかもしれません。

続く



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。