長いこと更新のなかった当ブログ。
40半ばともなるとなにかと忙しく、今年の走行距離1,000キロ未満と言う、未だかつてない走行距離に。
乗らない自転車のメンテナンスをするほど虚しいものは無いですね。。。
気をとりなおしていってみましょう。
ヘッドベアリングのグリスアップ。
ヘッドベアリングはバイクと人間の重さを支えるのと同時に絶えず振動に晒され、また制動時の減速Gに耐えながらさらにハンドルの復元力のための偏向した力を受けるという、自転車部品の中で最も過酷な部品の1つなのです。
しかしながら分解にはハンドルをコラムから抜く必要があり、どうせコラムを脱着するのならば作業工程の中でアウターケーブルやバーテープなどを外す必要があるためどうしてもメンテナンスが不足する部品でもあります。
しかしながら過酷な部品ですので最低でも年に1度はグリスアップをしてあげたいので、他の部品を可能な限りバラさずに作業する方法を考えてみました。
まさに単発メンテに相応しい。
用意するものは水道用塩ビ管。
当ブログで最も出場回数が多いツール?です。
RNC7はコラム径1インチ≒25.4mmですから、それまでの太さのパイプがあればなんだって構いません。
入手しやすく安価である点で水道用の塩ビ管なのです。
それとM6のネジ棒、長さはコラムのキャップからヘッドチューブ下端までの長さ。
コラムが抜ける長さがあれば良いです。
ダブルナットにして共回り防止に。
まずはブレーキキャリパーを取り外します。
インナーケーブルを取り外す方法でも良いのかもしれませんが、その後のブレーキの握りしろの再調整はブレーキキャリパーのセンタリング作業よりも大変ですので。
画像ではロアベアリングが見えちゃってますが、作業中にトライ&エラーで方法を模索しているためです。
ブレーキマウントナットを緩め
ブレーキを取り外します。
この時にアウターブレーキケーブルの長さの関係でキャリパーが外せないなら、どうしようもないのでインナーケーブルをブレーキキャリパーから取り外して対応します。
ブレーキマウントナットはフロントフォークに残りやすく、その後の作業で紛失しやすいのでフォークから取り外してマウントボルトに掛けておきます。
作業中にブラブラすると邪魔ですからブラケットに挟んでクラフトテープで固定します。
全ての作業に関して言えますが面倒くさがって手間を惜しむとその後の作業で何倍にもなって返ってきます。
コラムのトップキャップを外します。
トップキャップのボルトを外し
代わりに用意したM6のネジ棒をトップキャップに通してコラム内のスターファンぐるナットに掛けます。
ネジは2~3回転かかっていれば良いです。
ステムのマウントナットを緩めます。
フロントフォークを下に引くとトップチューブから抜けてきます。
M6のネジ棒のおかげですっぽ抜けを防いでくれると同時にコラムスペーサーやトップベアリングなどの部品がバラバラにならずに済みます。
フォークを回してネジ棒から抜きました。
フォーク側にロア側のベアリングが残っています。
RNC7のベアリングはシールドベアリングでした。
ベアリングの上下、その下のスペーサーの向きなども記録しておきます。
ハンドルを持ち上げそれぞれの部品の位置関係と向きを記録します。
脱落しませんから落ち着いて行いましょう。
トップ側のベアリング周辺部品も外したネジ棒に刺しておくと順序や向きをバラバラにせずに済みます。
ステムに水道用塩ビ管を通してフレームのトップチューブに刺して保管します。
ハンドルをぶら下げておくとケーブルに負荷がかかりますので。
外した部品を洗浄します。
ヘッドベアリングがシールドベアリングでしたのでガタがあれば即廃棄です。
洗浄します。
RNC7のヘッドベアリングはシールドベアリングでしたので、普段の調整などは不要だとわかりました。
TREK7.3はボールレースと玉押しのベアリングでしたから定期的なメンテナンスは必要ですね。
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