秩父での日本テレビクルーの三重遭難事故。
テレビを見ているだけでは判らないことが多いな…。と思っていたら、ありました。
2008年8月に沢登りされた方の記録動画。『
奥秩父滝川本流WW』
これを見ると、かなりハードな行程だと言うのが判りました。
「装備・技量に不安」を抱いたガイドの方の心配が理解できた。
加えて遭難当日は、前日にも雨が降り増水中。遭難したお二人が分かれた後、雨が降ったとか。
雨になると鉄砲水の可能性があるので、沢登り経験者や渓流釣り愛好家ならまず沢には近づかない。鉄砲水は流木や岩も一緒に流れてくる。現場付近の山で雷雲が発生すると、視界０のホワイトアウト状態。秩父で発生した雷雲は、関東平野に発達しながら広がる。
という事だそうです。
加えて通常の沢登り中でも、水流で石が流れてくるのでヘルメットは必須とか…こ、怖い世界だ。
ザイルなし
ヘルメットなし
地図なし
カメラマンは沢登り用の靴+防寒着。カメラマンはTシャツにジャージ。
通常１泊２日のコースを日帰り予定。
うーん、無謀だったのだろうなぁ。
奥秩父滝川本流WW
（5:50秒当たりの、迂回した滝が日テレクルー発見現場。
ちょうど迂回路の岩肌（？）のあたりとか）
後わからないのが、救助要請までの時間。
07/31 06:00 登山道出発（日テレ本社に入山メール）
07/31 07:20 沢付近到着
ガイド：２人の歩く姿を見て「素人で無理」と判断
07/31 08:00 沢に40分かけて降りるが引き返すよう指示
（ガイド：装備が理由 日テレ本社：天候が理由）
07/31 08:40 沢を登って登山道に戻る
ガイド：日テレ2人が尾根筋にいく。ここで解散と提案。
ガイド：出発地点での解散を提案。
07/31 10:00 出発地点に戻る
ガイド：同行を申し出るも断られる
ガイド：14時までには引き返した方が良いと助言してその場で解散
ガイド：報道車両のドライバーに、２人は14時に戻る予定と告げる
07/31 14:00 下山予定時刻経過
空白時間
07/31 17:00 ドライバーが本社へ連絡
空白時間
07/31 21:30 日テレから埼玉県警へ連絡（飽くまで連絡であって救助要請ではない）
07/31 23:15 救助要請
14時に帰ってこなくて、本社連絡を17時まで待ったのは、「遅れているだけかも？」と思ったからとしても、埼玉県警への連絡が21時半。救助要請が23時15分。と言うのは遅すぎないか？？
ドライバーから連絡を受けて5時間も何してた？
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